創るセンス 工作の思考

創るセンス 工作の思考

小説・文芸
693円 (税込)

3pt

かつての日本では、多くの少年が何らかの工作をしていた。しかし、技術の発展で社会が便利になり、手を汚して実際にものを作るという習慣は衰退し、既製品を選んだり、コンピュータの画面上で作業することが主になった。このような変化の過程で失われた、大切なものがある。それは、ものを作ったことのない人には、想像さえつかないものかもしれない。「ものを作る体験」でしか学べない創造の領域、視覚的な思考、培われるセンスとは何か。長年、工作を続けている人気作家が、自らの経験を踏まえつつ論じていく。【目次】まえがき/1章 工作少年の時代/2章 最近感じる若者の技術離れ/3章 技術者に要求されるセンス/4章 もの作りのセンスを育てるには/5章 創作のセンスが産み出す価値/あとがき

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「もの作り(創作)の生み出す価値とは人間の「凄さ」を見つけること。「凄さ」を形にすること。」
    この最後のまとめの文は至極正論だと思った。

    絵や漫画、小説にしても、ただ読むだけの人(インプットだけの人)だと「面白かった」「絵がうまい」と感想を云うだけで終わる。

    自分も描いてる人間(アウトプットする人)じゃないと何が「凄い」かを理解することは、一生出来ないんだろうな。

    0
    2021年11月13日

    Posted by ブクログ

    過去に戻って大学生の頃の自分に読ませたい本。

    ものづくりに対する著者の考えがつらつらと述べられており、個人的にはその内容が現代人というか10代や20代の人々に刺さる物だと感じた。

    私は「楽しいと感じれるものがないなあ」と普段よく思うのだが、本書にはそのような若者に対する著者の痛烈な意見が述べられていた。耳が痛くなる返答ではあるが自分自身に内在する問題をきちんと認識するには必要な意見だと感じた。

    やはり、野次馬的な興味ではなく、職人のような探求者的な興味をもって物事(というか工作)にのぞまないと経験知を得ることはできない。本やネットを見るだけではつまらないし、実世界に活かしにくいみたい。

    著者のような工作に生きる人間になりたいものだ。

    0
    2021年10月11日

    Posted by ブクログ

    ジャンル:森博嗣の工作と人生について。これを読んで物を創られずにはいられない。赤松健と同じ視点の仕事感も面白い。自分のような創りあぐねている人に超オススメできる一冊。

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    著者,自らの工作体験に裏付けられているところが良い.
    ものを作る楽しさは,教えられるものや覚えるものではなく「目覚める」ものである.

    0
    2012年02月05日

    Posted by ブクログ

    著者は気鋭のミステリー作家、建築工学専攻の元某国立N大助教授。

    本書は工作が大好き過ぎて家の庭に鉄道や自動車、ラジコン飛行機を作ってしまう森氏が、「もの作り」の精神について説いたもの。著者の本はこれが初めてでした。端的で明瞭な文章によって、今まで眠っていた好奇心が目覚めた気がしました。

    過去、現在、未来において「もの作り」に関心がある人間が読むとそのセンスや考え方に共感すること請け合いです。しかし本書は工作好きの人間だけが読むに値する本ではありません。何故なら多くの場合、読者各々が興味のある分野は「もの作り」と共通のセンスが存在するからです。例えば、「執筆」と「工作」です。

    0
    2012年01月29日

    Posted by ブクログ

    ものづくりをする人(技術者)の考えについて説いた本。
    技術者を目指す人だけではなく、技術者と接する人にも読んでもらいたい。

    0
    2011年06月06日

    Posted by ブクログ

    どんな物体であっても、計算通りにものが出来上がることは奇跡だといって良い。

    要するに、技術というのは、この様な自然のばらつきを知ることであって、人間や生物と扱うことと全く同じなのだ。違いがあるとすれば、ばらつきの大きさの差異だけである。

    著者ならではの鋭い考察。

    0
    2011年01月30日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    かつての日本では、多くの少年が何らかの工作をしていた。
    しかし、技術の発展で社会が便利になり、手を汚して実際にものを作るという習慣は衰退し、既製品を選んだり、コンピュータの画面上で作業することが主になった。
    このような変化の過程で失われた、大切なものがある。
    それは、ものを作ったことのない人には、想像さえつかないものかもしれない。
    「ものを作る体験」でしか学べない創造の領域、視覚的な思考、培われるセンスとは何か。
    長年、工作を続けている人気作家が、自らの経験を踏まえつつ論じていく。

    [ 目次 ]
    1章 工作少年の時代(最後の工作少年;TVゲームとパソコンの登場 ほか)
    2章 最近感じる若者の技術離れ(心配する能力;理科離れとは? ほか)
    3章 技術者に要求されるセンス(コツとは何か;どうしても必要なセンス ほか)
    4章 もの作りのセンスを育てるには(なにもかもがつまらない?;楽しさは自分で作るもの ほか)
    5章 創作のセンスが産み出す価値(作品の価値;ほかにはないもの ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

    0
    2014年10月26日

    Posted by ブクログ

    森博嗣さんの小説を読み、作者への興味が湧き、小説以外の書籍を読み漁っている。
    工学という視点で優秀な技術者が育ちにくくなった現状を憂いたり、ものづくりに必要なセンスについて考察している本でした。
    物作りという点で、工作も小説を書き上げることも同じようなものと捉えているところに驚いた。設計図を作って、工作をして有形物を生み出すという工程と同じように小説を書き上げることもあるという。
    本書で印象に残っているのが、思考は言葉でのみ行われるものではなく、映像でも行われるものだという著者の見解。
    工作のセンスは、映像による思考力。
    この著者の言葉にも表れているが、全てのことを上手に言語化する能力のある人ほど、創造的であるし、仕事もきちんとできる人なのだと感じた。

    0
    2022年09月28日

    Posted by ブクログ

    p.119
     そもそも、完璧というものはない。どこまでいってもこれ以上はない、という状況にはならない。むしろ、上り詰めるほど見えなかったものが見えてくる。この感覚は、研究も同じだ。調べるほど、考えるほど、探究するほど、むしろ謎は増える。知れば知るほど、わからないことが多くなる。ようするに、知ることは、知らないことを増やす行為なのだ。

    0
    2019年07月15日

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