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Posted by ブクログ 2012年11月09日
生命学という現代文明を顧みるための新たな学問を提唱するその軸として、エコロジー思想や生命倫理にフォーカスをあてて新しい生命観を模索する意欲作。筆者自身も最後に書いているが、この本はそういった壮大なテーマに立ち向かうための準備体操としての位置付けであるため、繰り返しが若干多い。そのおかげでとてもわかり...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月06日
鬼頭秀一によると、著者森岡は「日本に恐らく初めて環境倫理の考え方を持ち込んだ人」。よって、少々身構えて本書を手に取ったが、読みやすくて、主張もストレートでよい。
一部に「環境倫理学批判」のような記述もみられ、かつ生命倫理学との絡みでものを語ろうとしているので、興味深い。環境倫理のような話にしばらく...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月25日
「第六章 反脳死論を解読する」で展開されている梅原猛批判が刺激的だった。
梅原は90年論文において、デカルトの心身二元論とアメリカのプラグマティズム思想に根ざした西洋文明によって脳死と臓器移植が推し進められているということを指摘する。とりわけデカルト哲学は、「思惟」が人間の存在根拠となっているが、本...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月11日
ディープエコロジーやニューサイエンスなどを含めた生命観の変遷や、その問題点などが述べられ、最後には脳死に関して述べられている。
全体を通じて非常に分かりやすく、生命倫理を知るための最初の一冊としては良いのではないだろうか。
ただ、幅広く論じられているため、一つ一つの項目に対する記述が若干浅いように...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月28日
[ 内容 ]
環境破壊から脳死問題まで、現代社会はきわめて深刻な事態に直面している。
このような現代の危機を生み出したのは、近代テクロジーと高度資本主義のシステムであり、我々の外部に敵があるのだという主張がある。
生命と自然にかかわる諸問題に鋭いメスを入れ、あくなき欲望の充足を追求する現代システムに...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月18日
環境問題から脳死問題まで、現代は生命にまつわるさまざまな問題に直面しています。しかし、これらの問題を生み出したのはわれわれ自身であり、われわれの「生命」の本性の奥深くに、他のいのちを犠牲にしてまでも生きたいという欲望が根を張っていると著者は指摘します。そのうえで、生命を「調和」や「共生」などといった...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
個々の話(章)はいいんだけどねぇ。。全体を貫く主張が、最初にしか出てこなくて、読み進めていくうちに、結局臓器移植の話がしたかったのね、と。いやそれはそれでいいんだけど。1冊の本にするために無理にエコの話をいれたのでは疑惑。
・やはり一番価値があるのは後半の臓器移植の章であろう。 ・エコロジー思想...続きを読む
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