絶望の裁判所

絶望の裁判所

891円 (税込)

4pt

裁判官というと、少し冷たいけれども公正、中立、優秀といった印象があるかもしれない。しかし、残念ながら、そのような裁判官は、今日では絶滅危惧種。近年、最高裁幹部による、思想統制が徹底し、良識派まで排除されつつある。 三三年間裁判官を務めた著名が著者が、知られざる、裁判所腐敗の実態を告発する。情実人事に権力闘争、思想統制、セクハラ・・・、もはや裁判所に正義を求めても、得られるものは「絶望」だけだ。(講談社現代新書)

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絶望の裁判所 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年12月15日

    良心に基づいた裁判官が排除される厳格な支配体制は、聞きしに勝る。上りつめるか退官を決意すれば果敢な判断ができるという精神的「収容所群島」だというのは、わかりやすい比喩だった。
    裁判官から大学に転身した筆者によると、今世紀に入って腐敗が進んだそうで、良心を発揮しようと裁判官を志した友人達の現在が心配に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月20日

    普通に読んでも面白い新書、そして刺さる人には刺さる人生の指南書。

    まず一般的な感想を。約30年間裁判官を務め、その後民事訴訟法の研究者に転身した著者の経歴を活かし、日本の裁判所と裁判官の闇を暴く告発本。我々が裁判官という人種に対して抱く清廉潔白なイメージとはかけ離れた非常識な言動や、官僚的というだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月25日

    裁判官から学者に転身した著者が、現在日本の裁判所が陥っている悲惨な状況について告発している本。近年はだいぶ知られるようになってきたが、日本は裁判の有罪率が異常に高いなど、司法の面において多くの問題を抱えている。そのことももちろん重要であるが、本作のキモは裁判官を経験した人間にしか書けない、内部のドロ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月26日

    閉鎖的、閉塞状況にある官僚組織において往々にして起こってしまう好ましくない状況が、裁判所組織内において正しく起こってしまっているということを、元裁判官が切々と訴えている。

    思うに、「ジャスティス」という価値観を守り育てていく「社会システム」の本来あるべき姿を想定する切り口として、多様なステークホル...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月15日

     いろんなところで話題になっているから読んでみた。

     一族経営の会社で、顧客や取引先のことなど考えず、常に会長、社長とその取り巻きの意向に戦々恐々としながらも、その意を汲むことに仕事の意義を見出す従業員たち。顧客や取引先からは血も涙もない悪魔、卑劣な極道、と罵られても平気の平左、上層部の意向に沿っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月28日

    元裁判官である著者が裁判所や裁判官の悪い面を書き連ねた本。
    本来独立した存在であるはずの裁判官が当事者の方を見ずに、上役の方ばかりを見て仕事をしているというような批判です。
    最近何かに付けて裁判裁判とニュースで見かけますが、それが本当に信頼の置けるものなのかは国民として注視すべきでしょう。
    マスコミ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月07日

    とても貴重な記録。

    33年間、裁判官を務めた著者だけに、
    その内容は説得力もあるし、
    なによりも、思いのほか、赤裸々に描かれている。

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    Posted by ブクログ 2017年10月29日

    元裁判官の著者が記した裁判所の実態。

    裁判所はその性質ゆえ、官公庁よりも官僚的で、結果として刑事も民事もその内容が恣意的なものになりやすいということがよくわかった。

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    Posted by ブクログ 2015年04月23日

    延長すれば良かったのに時間切れ 裁判員制度も刑事裁判官の自己顕示欲の道具とか面白いことが書いてある

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    Posted by ブクログ 2014年11月08日

    多少個人的な感情が混じっている気もするが、裁判所・裁判官の組織の内情が暴露されており、興味深かった。

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