まぐだら屋のマリア

まぐだら屋のマリア

742円 (税込)

3pt

東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、料亭で起こった偽装事件を機にすべてを失った。料理人としての夢、大切な仲間。そして、後輩・悠太の自殺。逃げ出した紫紋は、人生の終わりの地を求めて彷徨い、尽果というバス停に降り立った……。過去に傷がある優しい人々、心が喜ぶ料理に癒され、紫紋はどん底から生き直す勇気を得る。

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まぐだら屋のマリア のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月14日

    まぐだら屋のマリア。
    キリスト教絡みの話かと思いきや、
    海沿いの片田舎の食堂に流れ着いた料理人と食堂の若女将の出会いから始まるストーリー。
    意表をつかれてどんどん読んでしまいます。
    原田マハさんのお話は強い女性が人生を変えて行くイメージなのですが、このまぐだら屋は皆語れない過去を隠してどこかミステリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月15日

    精緻に精緻に紡がれた物語だった。
    こういう物語があるうちは死んではいけない。

    償うことと赦すこと。
    食の豊かさ、かけがえのなさ。
    母の思いの深さ。

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    Posted by ブクログ 2023年02月26日

    たまたま、まとめ買いした本の順番で、「爆弾」を読んだすぐ後に読んだので、ほっとさせてくれる内容を期待して読んだのですが。。
    悩みを抱えた若者の苦悩でこちらも胸が苦しくなる内容でした。

    生きている人たちが形は違えど、皆生きる意味、生きる場所を見つけて再生していく最後にホッとしました。

    シモンくんが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月07日

    待ってます
    帰っておいで
    帰っておいで
    待ってるよ
    待ってるよ
    待ってるから
    待ってるから。いつまでも

    お母さんから紫紋への留守電のメッセージ。
    涙腺が決壊しました。

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    Posted by ブクログ 2023年01月03日

    今年の最初に読んだ本がこの作品でよかった。

    あらゆる悲しみ、苦しみ、絶望。
    いつのまにか息を止めて読んでいたようで酸欠気味。

    一方で、静かな優しさや赦しにあふれていて、泣けてくる。

    生きていれば、ただそれだけで、いいのかも。
    心に響く1冊です。

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    Posted by ブクログ 2022年11月20日

    表紙の装丁を見れば、絵画ものかと期待してしまいますが、そうではありません。不幸な出来事があって尽果という地にたどり着いた青年と、その地で料理屋を営むマリアの話。主人公もマリアも、暗い過去のあるわけありの人物。尽果という場所の設定もあって、全体的に寂しい雰囲気が漂うストーリーです。ところが終盤以降は、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    美味しいごはんって本当に人を幸せにするし、時には生きる活力にさえなる。ってのを改めて感じさせてくれる小説でした。

    影のありそうな登場人物たちだけど、町のみんな詮索しない優しい人の集まりだからどんな過去を持ってるのか知らずに物語が進んでいきます。でもそれぞれの抱えるものが大きすぎて…

    そんな中、「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月28日

    生きることはとても苦しいことだ。死にたいのか、生きることから目を背けたいのか、死は最期の逃げ道であり切り札であり権利なのだと思う。心の置き場所が無くなって、自分を待つ誰かがいることを信じられなくなって。それでも、出汁の香りは、カレーの匂いは、ご飯が炊ける音と胸いっぱいに広がる甘い空気は、生きることを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月16日

    美味しそうな料理と穏やかな地元の人に囲まれた今と、その裏に隠された凄絶な過去の描写の対比が凄い。
    現在と過去が交互に出て来るところもその対比を際立たせ、解説にあるように何か寓話的なところとリアルがうまいバランスで両立していて、とても引き込まれて一気に読んでしまった。

    どんなに辛いことがあっても、逃...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月21日

    人は癒され再生される。題名からしてキリストのマグダラのマリアに関係のあるような話しかなとは思いましたが、やっぱり。マグダラ屋という田舎の崖っぷちにある小さな料理屋で起こる挫折と再生の物語かな。中盤からラストまでどんどん読み進み一気に読みました。

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