白樫の樹の下で

白樫の樹の下で

611円 (税込)

3pt

江戸幕府が開かれて180年たった、天明期、最下級の御家人で小普請組の3人の幼馴染が活躍。当時は竹刀剣法花盛りの中で、彼らはいまだ木刀を使う古風な道場に通っている。ある日、江戸城内で田沼意知を切った刀を手にしたことから物語が動き始める。いまだ人を斬ったことがない貧乏御家人が刀を抜くとき、なにかが起こる……。傑作時代ミステリー。第18回(2011年)松本清張賞受賞作。

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白樫の樹の下で のユーザーレビュー

4.1
Rated 4.1 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    江戸の、時代の過渡期で武士という立場に悩み翻弄される「佐和山道場」の村上登、青木昇平、仁志兵輔の三人の武士たち。
    その一人、本作の主人公である村上登がある商人から名刀を預けられるところから物語が動き出す。

    昇平が小普請を抜け出世し、出世は二の次とした剣に生きる風の登。間に挟まれた兵輔。そんな中、町

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    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

     大きな白樫の木の下にある佐和山正則が開いた道場に通い、剣術を磨き友情を培った「小普請組」である三人の若者(青木昇平、村上登、仁志兵輔)の物語が、村上登の目線で描かれている、
     平穏の世を送る江戸期にあって、”剣術”によって己を律して行かなければならない『武士』の生き辛さが、とても切なく感じられた。

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    2024年05月28日

    Posted by ブクログ

    青山文平の出世作である。
    ある武士の生き方、剣の道を通して、武士とは、そして人間とは何かを考えさせられる。
    結末は、複雑なメソッドが絡み合ってファイナルに向かう。手の込んだ小説である。

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    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    254頁を薄いとみるか、厚いとみるか。
    筆者作品は「妻をめとらば」から惚れ込んで読んできただけに、文体、内容、着地は文句ない。
    が、しいて言えば人間性の書き込みがあっさりしすぎか。

    松本清張賞という冠に疑問を抱いたが、次々と殺されて行く江戸の社会と舞台の中州で蠢く邪念疑念のウソ寒さ・・若者を取り巻

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    2024年04月25日

    Posted by ブクログ

    ミステリー仕立てでなかなか面白かった。しかしヒロインも脇役も唐突にあっさり死に過ぎ。江戸の頃は箱崎のあたりに中洲なんてのがあったんだねえ。

    0
    2021年12月25日

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