白樫の樹の下で

白樫の樹の下で

611円 (税込)

3pt

江戸幕府が開かれて180年たった、天明期、最下級の御家人で小普請組の3人の幼馴染が活躍。当時は竹刀剣法花盛りの中で、彼らはいまだ木刀を使う古風な道場に通っている。ある日、江戸城内で田沼意知を切った刀を手にしたことから物語が動き始める。いまだ人を斬ったことがない貧乏御家人が刀を抜くとき、なにかが起こる……。傑作時代ミステリー。第18回(2011年)松本清張賞受賞作。

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白樫の樹の下で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月25日

    ミステリー仕立てでなかなか面白かった。しかしヒロインも脇役も唐突にあっさり死に過ぎ。江戸の頃は箱崎のあたりに中洲なんてのがあったんだねえ。

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    Posted by ブクログ 2021年03月02日

    内容(「BOOK」データベースより)
    いまならば斬れる! 人を斬ったことのない貧乏御家人が刀を抜く時、なにかが起きる――。

    幕府開闢から180年余りが過ぎた天明の時代。江戸では、賄賂まみれだった田沼意次の時代から、清廉潔白な松平定信の時代に移り始めた頃。二本差しが大手を振って歩けたのも今は昔。貧乏...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月11日

    剣の道に生きることで未来を切り開いて行こうとする
    幼馴染の貧乏御家人3人
    その純粋さゆえに壊れてゆく。

    1本の刀と出会ったことで転がりだす過酷な運命

    青年たちの必死さと純粋さがヒリヒリとする1冊

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    Posted by ブクログ 2018年10月17日

    時代小説ながら、途中までのミステリー感はすごかった。これが最後まで続けば文句なしの五つ星だったが。。ミステリーなしとしても、一人の青年の成長の物語として読み応えがあった。

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    Posted by ブクログ 2017年08月05日

    時代ミステリーの形をとっているが、いろんな読み方ができ、作品の主題も人によってはいろんな風に捉えるのではないだろうか。

    現在にも通じる格差と貧困、若者のアイデンティティ探し、友情とは?様々なテーマを含んでいるので、読む人によって違う読み方が出来るでしょう。

    文章が良いので非常に読みやすかったので...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年04月30日

    未来の展望が開けない青年たちの夢をかけた、切なくて苦しい青春時代小説。悪政で有名な田沼意次の時代から、松平定信の時代に移り始めた頃の江戸が舞台。御家人の村上登は、道場仲間と貧しいながらも、清浄な武士への鍛錬に勤しむ日々を暮らしていた。そんな時手にした一振りの名刀が大きく三人の運命をかえていくことにな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月08日

    先日読んで良かった青山さん。これもなかなかです。
    田沼政治が終わった頃、流行の竹刀剣道ではなく木刀による型中心の剣術道場に通う三人の若い剣士を描いた作品。
    時代小説で三人組といえば、武闘派、頭脳派、癒し系の仲間が力を合わせて事態を打開して行くというのが王道です。しかし、この作品で描かれるのは剣の...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    「やっと訪れた春に」がオモシロかった青山文平を追っかけてみようとデビュー作(別ペンネームでは既刊ありらしい)を読んでみた。

    リズムに乗らず若干読みづらさもあるが、物語の構成は天才的。無差別辻切りの犯人捜しミステリーとしても、剣豪小説としても、青春友情譚としても、十分に読ませて熱量もあって、良くこの...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年03月09日

    出だしに長い竹刀を持った道場破りが出てきた。津本陽の書いた千葉周作に槍のように長い竹刀を使う大石種次に対し、樽の鍔がわりにして応じたという話が出てくるので、そういう種類の剣豪ものかと読み始めたが、なかなかに複雑なストーリーだった。青山文平の登場人物の描き方はいつも通り手が混んでいて、物語は二転三転し...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年03月21日

    ミステリとしては素直。主人公の迷いも誠実で、重たい荷物を負うことにはなったが、読後感は重苦しくはない。

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