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突然ですが皆様、尊敬する偉人はいますか?私はといえば真っ先に浮かぶのが上杉鷹山!かのジョン・F・ケネディ大統領も尊敬する日本人として挙げた凄い人です。
江戸時代、面子と体裁を何よりも重んじる武士の振る舞いが財政破綻を引き起こした米沢藩。主人公 治憲(後の鷹山)は傾いた財政を立て直すべく、改革に乗り出します。民の幸せのため、その一念で自ら率先して節約したり新たな産業に投資したり企画したりと、時代小説としても楽しめますがビジネスの教訓として見ても非常に面白い!見習うべきは人を思いやり、反対する人々に対しても誠心誠意で向き合うその姿勢でしょう。汚い妨害工作に遭いながらも、その人柄に惚れた人々の助けで改革が進んでいく様子は、涙無しには語れません。
優れたリーダーとは「この人のために働きたい」「この人は自分が支えてあげなければ」と思わせる仁徳を持つ人、という話を聞いたことがあります。それをここまで体現した人物もかなり珍しいのではないでしょうか。まさに老若男女を問わず、誰でも一度は読んで欲しい一冊!「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も。成らぬは人の、為さぬなりけり」…そんな言葉を残した名君の改革を是非ご覧ください。
Posted by ブクログ
上杉鷹山、人格と資質ともに優れた人物でとても魅力的だった。
この時代に民主的な考えができて、厳しい反発や批判にも誠実に対処してやり通したことは驚き。
藩政改革をまずは人を知るところから始め、目的を藩民の富と名言し、信頼のために実態を包み隠さず告げた。
上杉鷹山の政策の数々は武士にとっては屈辱で、到底受け入れられないだろうことが想像できて読んでいて緊迫感があった。
そしてなにより、反対派の姿からは昔ながらの悪習にこだわる私の職場が想起されて大昔のことには思えない。
虚礼廃止には心から拍手。
上下巻が合わさった分厚い単行本だったけど、ちっとも長いと思わなかった。
おもしろかったなー。
Posted by ブクログ
先輩の先生からお薦めされて、いただいた本。
上杉治憲は、高校生くらいで一国の長になり(しかも生まれ育ったところでもない)、重鎮や若手やらの反対、反抗、天災、信頼していた同僚の裏切り…数多くの壁にも「愛情」を揺るがさず改革を押し進めていった。
心の強さ、時代を先取る知識の深さなどには恐ろしさも感じるほど驚いた。
543 人を知るには、まず接触しなければならない。ことばを交わさなければだめだ。
564 どんなに優れた人間にも、好事魔多しというたとえがある。まして権力は魔物である。知らないうちに堕落する。
583 探るということは、もうその人間を信頼していないということになる。不信の念が湧いたからこそ探るのだろう。
600 ⚪︎社会状況の変化で、所属企業に何が求められているのかを知り、
⚪︎そのニーズに応えるには、いまの企業目的や組織の社員の意識が、それでいいのかどうかを反省し、
⚪︎それをどう改革して、上を補佐し、下をしどつするか
ということを、自分で的確に把握することが、トップ側近の補佐役の責務
Posted by ブクログ
多分新聞の書評でみて、購入した本だと思いますが、680ページの大作故、手つけていなかったが、読み出せばあっという間の内容でした。歴史物でもあり、ビジネス書でもある。倒産寸前の米沢藩を、養子として弱小藩から迎えられた若干17歳の鷹山(治憲)が改革していくというもの、節約を自らが率先して取り組んだり、士農工商の枠を超えて、殖産興業に取り組んだり、藩民の為にと言った当時にはあまりに画期的な民主的な考えだったり、下級藩士まで含めて直接語りかける等々。小説という点意識必要もある程度史実に基づいていると思われる点、故JFKも尊敬する日本人であげている点なども今回知ったエピソード、当時の歴史理解、ビジネス書としても良著です。
Posted by ブクログ
江戸時代、米沢藩(今の山形あたりにあった)の藩主で、財政難に苦しむ藩を大胆な改革により立て直した上杉鷹山の歴史小説。なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり、という名言は広く知られているが、彼が実際に何を行ったかを知る人は少ない。
息子がいなかった米沢藩藩主のもとに九州から婿入りし、17歳で藩主になった。政治腐敗が進み、侍にも藩民にも意欲がなく、藩は巨額の負債を抱えていた。若くして藩主になったはいいが、古い体質の藩では拒絶反応がすごく、ひどい妨害やいじめにあう。彼が目指したものは、藩士(侍)だけでなく、農民や商人を大事にし、皆が富める藩であった。藩民に示すために自ら倹約につとめ、付加価値が高い産物を作ることを奨励した。
興味深いのは、古い体質を壊すために、外れ者たちを集めて改革をさせたことだ。だんだん鷹山の周りに賛同者が集まり、侍も開拓をしてくれるようになったという。とにかく誠実な人柄で、実務的で、引退してからも呼び声が高く、再び政治に復帰したというから驚きだ。
この本の特徴は、読みやすさである。歴史小説はどうしても時代背景を理解しながら読み進むので難しいこともあるが、とても平易に書かれている。著者の鷹山への尊敬が浮き出ている。他の登場人物の描き方もうまいと思った。上杉鷹山の話は他の小説で読んだ気がしていたが、後で調べたら案外少なかった。
故ケネディ大統領が最も尊敬する日本人として上杉鷹山の名を挙げたという逸話も嬉しかった(内村鑑三の書を読んだという)。
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