かわいそうだね?

かわいそうだね?

小説・文芸
550円 (税込)

2pt

「許せないなら別れる」――彼氏が元彼女を居候させると言い出した。愛してるのは君だけ、と彼は言うけど……。週刊誌連載中から痛快なラストが話題を呼んだ表題作。そして、併録の「亜美ちゃんは美人」は、美人の親友が隣にいるせいでいつも“二番”に甘んじるしかない女子の複雑感情に「あるある!」と思わず頷いてしまう傑作。綿矢流の黒いユーモアと観察眼が光る恋愛小説。第6回(2012年)大江健三郎賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    かわいそうだね?
  • タイトルID
    :
    245736
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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かわいそうだね? のユーザーレビュー

花火大会が混雑するように、岡本太郎が「芸術は爆発だ!」と言ったように、爆発とは人を惹きつけてやまないもの。近年の綿矢りさ作品は、穏やかな日常から、突如爆発する。例えば、心優しい幼馴染が変貌する「トイレの懺悔室」(『憤死』収録)、想い人の恋人に嫉妬するあまり衝撃の行動に出る『ひらいて』など。確かに、かつての芥川賞受賞作『蹴りたい背中』も「蹴りたい」という欲求がテーマだった。そこから年月を経て描かれている作品群は、いわば「背中を蹴り飛ばし踏みにじってやる!」だなと思う。
この作品は主人公の恋人が、未練たらたらのだらしない元カノを居候させるところから始まる。とんでもないようで、恋愛に関してのとんでもない出来事というのは意外と世の中に溢れているわけで。理性的に考えれば、「別れる」以外の選択肢はないはずだが、主人公はとにかく耐え続ける。しかし溜まりゆくフラストレーションの先にはもちろん…。さあ、とっておきの爆発とその先の解放感を召し上がれ。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2本仕立て。
    あー1本目、好みだなー
    多分わたし、主人公に似てるから。
    綿谷りさ、おもしろいな〜言葉のチョイスとか表現が好み。
    と、思ったら2本目もおもろい。
    あれは誰視点、さかきちゃんのもう1人の自分かな。
    ラストが本当に良すぎて
    本当幸せな気持ちになった。
    綿谷りさブームが来そう。

    0
    2026年10月17日

    Posted by ブクログ

    他人からの評価でなんとなく自分の価値を決めてしまいがちだが、あくまでも自分の価値は自分で決めることは忘れちゃいけない。世間体、容姿、育った環境、いろんな条件で人間は好意を寄せ合うけれど、他人に好かれても自分のことを愛せないのならばどれだけ多くの人に好かれようがそんな自分には価値がないのかもしれない。

    0
    2026年09月30日

    Posted by ブクログ

    表題作は、綿矢作品の中で最もキレ方が見事な作品だと思う。そこまで溜めた分、わきあがってくるリズムに合わせて感情が爆発するのは読んでいて気持ちがいいし、なによりフレーズの選び方が良い。
    同情のしょうもなさを描くととともに、それとは異なる慈愛の可能性にも言及している。その慈愛が誰かに向けられる場面があってもよかった気がするし、無い方が面白い気もする‥‥。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    知らないうちに自分の物差しで他人を見ているのだと感じた。

    表題作では「かわいそう」という言葉が印象に残った。相手を思いやる優しい言葉のようでありながら、相手を自分より弱い立場に置いてしまうこともある。「困っている人はいてもかわいそうな人なんて一人もいない」という言葉に、この作品のテーマが詰まっているように思った。

    「亜美ちゃんは美人」では、「美人」という評価もまた人を縛るものとして描かれていた。さかきちゃんが「自分自身が満たされれば亜美への嫉妬もなくなる」と気づく場面が特に印象に残った。

    「かわいそう」も「美人」も、結局は他人がつける評価なのかもしれない。人と比べたり、勝手にその人の幸せや不幸を決めたりするのではなく、その人自身を見ることの大切さを感じた一冊だった。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    一気読みした。
    一話目の彼氏にはただただムカついたけど、私が1番印象を持ってかれたのは二話目。

    私も高校時代、本当にさかきちゃんだった。亜美ちゃんみたいな存在の女の子の隣にいるのが自分だった。

    今思えば、なんで私と一緒にいたんだろう?って思うけど、当時は正直、その子のこと好きなのに一緒に居て欲しくない気持ちがあった。みんな直接的な言葉では比べたりはしなかったにせよ、いつも褒められるのはその子。誰かが私と喋ってても、私のことを聞いてくるんじゃなくて、その子のことを聞いてくる。

    完全に嫉妬してた。

    でもその子特有の悩みがあるのは当時から分かってた。また、男や女から注目を浴びたり、褒められることへの反応が、根本から違った。本当の私をみんな知らないだけなんだよって。

    私が感じてる嫉妬も、彼女の抱いている世界を思えば、お門違いだった。本当の意味で、世界が違うんだなと気づいてたからか、だからか嫉妬に狂うことはなかった。 

    その子は今でも彼氏がいないし、結婚もしてない。言い寄る男は常にいるんだろうに。
    何を考えてるのかずっとわからないし、あみちゃんみたいにまだ愛には目覚めていないみたいだけど、それ以外はマジであみちゃん。

    私はさかきちゃんみたいに寄り添う気はないけど。

    感想ってか自分の話になった。笑

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    おもしろい。強くなりたい女の子は読むべき
    そもそも 元カノを住まわせることに同意できないなら別れるとか脅迫じみてるし、じゅりえは色んな人に相談して他国の文化の違いなのかな?とか、私がおかしいのかもと寄り添う努力をしたのに、隆大何様??
    イライラ感も最後のスカッと感も読んでて面白かったし、文章が秀逸すぎた

    0
    2026年08月08日

    購入済み

    仏の顔も? 片頬をぶたれたら?

    自分の食い扶持は自分で。
    その上で彼氏を持つのは
    ご褒美のはずなのに。
    食い扶持も稼げない子に彼氏を
    可哀そうだからって譲れってこと?
    我慢はいつまでできるか。
    我慢だなんて思うのは人間ができていないってこと?
    可哀そうなのか図々しいのか。
    生身の人間が仏になりきれるのか。
    日本人だけでなく、西洋の人の考え方まで
    世界が広がって面白かった。

    0
    2023年12月15日

    Posted by ブクログ

    「亜美ちゃんは美人」のさかきちゃんに共感しすぎて苦しかった〜!!

    そのままの自分じゃ亜美ちゃんの人気、可愛さに太刀打ちできないと思っていじられ役に行くところとか自分の学生時代を思い出して本当に苦しくなった……

    でも結局は人を妬んだって、羨望したって何も変わらないし、自分が変わるしかないんだなって思えた。

    0
    2026年10月27日

    Posted by ブクログ

    積読消化
    綿谷先生作品の女性はとにかく強い。今作もあらゆる分野の癖の強い女たちへの、あー…と思える女性ならではの表現が多くて楽しかったです。
    特に表題作のかわいそうだね?の元カノの、同性に好かれそうで好かれない女性という塩梅をケーキや服で見せてくるのが絶妙でした。
    この話で指す意味のかわいそうが一番当てはまるのは元カレかも。

    同性同士の人間関係に疲れてしまった人は、パワーが貰える本かなと思います。

    0
    2026年10月13日

    Posted by ブクログ

    アキヨの溜め込んだ思いがぶちまけられる瞬間は爽快だった
    節ごとの締めくくりの文章に好きなフレーズが多かった

    0
    2026年09月19日

かわいそうだね? の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    かわいそうだね?
  • タイトルID
    :
    245736
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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