初夏の色

初夏の色

小説・文芸
1,232円 (税込)

6pt

3.8

震災後の日々をともに過ごす同棲中の二人、震災の直前に九十一歳で逝った謹厳な父、被災地に暮しつづける酪農一家の、言葉少なにたがいを思いやる姿……。日常の細部と感情のディテールをリアルに描きだし、それぞれの胸に宿る小さな光、生きる意志を掬いとる。大地震を経て生きる日本人をつぶさに見つめようとする短篇集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    初夏の色
  • タイトルID
    :
    245508
  • ページ数
    :
    196ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    津波で何も無くなった、色々な人たちの心象が、短編化されている。静かな小説、でも、遠くに雲の間から太陽が柔らかく降り注いでいた。

    0
    2021年02月18日

    Posted by ブクログ

    どれもいい作品なのだが、「渦巻」と「団欒」は特にいいな、と個人的に好き、と思った。それぞれ強調するでなく震災が絡んでいるが、「団欒」家族っていいな、と思わせる。

    0
    2014年04月04日

    Posted by ブクログ

    橋本治さんの著書はいつも難しくて理解し切れていない気がするが、この震災後の短編集はその描写が的確で吸い込まれ、わかる気がした。

    0
    2014年02月09日

    Posted by ブクログ

    「震災後」の小説。どれもすとんと腑に落ちた。震災後撒き散らされた粗雑で空疎な言葉に嫌悪感を抱いてきたが、言葉にはまだ力があると再確認できるような、心を潤してくれる1冊だった。

    0
    2013年11月11日

    Posted by ブクログ

    6つの短編集

    2011年3月11日の東日本大震災を経た人々の物語

    まず本の装幀、装画(小関セキさん)がステキ。
    お話はどれも面白く、また切ない話もあり、心に響いた。
    ※「父」なんかマズい。リアル過ぎて....
    親子って、親の最晩年になると会話が敬語になるのですね。
    それ、最近しみじみ思います....

    「枝豆」は、登場人物全員、思考に思考を重ねて暗闘、でも空回りしてる展開がおかしい。
    ※思考に思考を重ねるのは、橋本治そのひとと思わなくもない

    いちばん驚いたのは、本当にごく普通に生活しているひとたちのこころの襞を描く小説を、橋本さんが書いていたこと。

    もっと早くに読んでおけばよかった。

    0
    2024年06月08日

    Posted by ブクログ

    この人の描く登場人物ではない話者の第三者的視点みたいなものが知ったかぶりっぽいというかどうもしっくり来なくて、あまり好みではなかったのだが、こういう書き方だからこそ描ける物語もあるのかもしれない。震災というテーマは個人的な経験だが俯瞰で見なければ描けないものもあると思うので。
    「無能」という言葉が心に残った。あの時物資を送ろうと街へ出たとき、自分のできることのあまりの小ささに呆然とした記憶がある。もちろん「無能」な自分に思考停止して皆が何もしなかったら事態は動かないのであり、「無能」を抱えながらも必死で動いてくれた人たちがいたからこそ今があり、これからがあるのだが、あの時「無能」を感じなかった人などいなかったのではないかと思う。

    0
    2014年01月14日

    Posted by ブクログ

    時間としては、東日本大震災を間に挟んだ、前後を描いた六つの短編。
    作者は、東日本大震災のボランティアに出かけて、自分で色々なことを感じたか、または、丹念に取材して実際に起きたことを記録したか。そんな匂いがしました。
    ボランティアに行った経験がある方は、思いが共有できる部分があるかもしれない。

    0
    2013年10月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    橋本治の最新短編集。どこにでもいる家族や男女の肖像と日常を、そのディテールまで繊細に描かせたらこの人の右に出るものはいない。

    そして今作は、震災を通して人間の心理変化や関係性の変化を切り取った作品が多い。「助けて」や「海と陸」で描かれた「震災後」の情景の1つは、どこまでも続く「無」への恐怖であり、「在」であった陸が震災によって「無」になったことの絶望感が人間心理を通して情景とともにヒリヒリと伝わってくる。

    「海と陸」で描かれる、自分の感情に正直に生きる強い女の葛藤と、そんな女が「どうとも思ってない」男だから馴れ馴れしく抱きつくことができるという不思議さ、というのは男と女のリアルな関係性。「小舟に乗って海に出る女を陸から見ている男」。男って悲しい。

     そんな男女の関係をもう一歩進んで描いているのが「枝豆」。「草食系男子」の定義についてあーだこーだ言いながら、男は自分の中に眠っている性欲という「内部的な暴力」をどう扱って良いのかに悩む。草食系優位の世の中では、男は「動物」と「社会的人間」の狭間で、自らの内部的な暴力を「自制」することをデフォルトとするため、「女性に対して性的関心がある」という事実を裏付ける「内的欲望」が育たない。なるほど。社会的な生き物として「人間」を見るとき、女性は内的に「愛着」を持っている。オキシトシン出すしね。一方男性は内的に「動物的欲求」という爆弾を抱えている。現代は、そういう動物的欲求を自覚するまえに否応なく社会化が進むよう要請されるということかなあ??
    このへんは、2丁目あたりのオネエの生態やメンタリティーの時代変化とともに考察すべき問題のような気がする。ポストマツコ世代、ね。

     で、最後の書き下ろし「団欒」。この短い小説の中には大事なものがギュッと詰まっていた。家族であることと家族になることを噛みしめた。

     決して大きな話に回収せず、小さな小さな物語を丹念に編んで行く作者は「体力がないから長編は書けない」と謙遜するが、もっともっと短編が見たい気もするのである。

    0
    2013年09月07日

初夏の色 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    初夏の色
  • タイトルID
    :
    245508
  • ページ数
    :
    196ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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