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終わりなき危機からどう離脱するのか!?出口の見えないデフレ、相次ぐ国家財政破綻、連続する経済危機……。資本主義のかつてない変化を解き明かし、未来の経済を構想する!
■第I章 資本主義の大転換
・ケインズの予言と利子率革命―なぜ、利子生活者は安楽死しなかったのか?
・ポスト近代の『リヴァイアサン』のために―「長い二一世紀」に進行する四つの革命と脱近代の条件
■第II章 解体する中産階級とグローバリゼーション
・グローバル・インバランスとドル
・不可逆的なグローバル化と二極化構造―日本「輸出株式会社」の危機と知識の組み換え
・「バブル崩壊の物語」の二五年間
■第III章 歴史の大転換にどう立ち向かうか
・「歴史における危機」とは何か―9・11、9・15、3・11 をつらぬくもの
Posted by ブクログ 2012年09月30日
「現在が未来に食い込むにつれて、過去はその姿を新しくし、その意味を変じていく。」という清水幾太郎が訳書のはしがきで書いた言葉が、まさに体感出来る本です。今、起こっているグローバル経済の流れをブローデルの「長い16世紀」との近似から、中世から近代へのシステムを転換させた歴史の断絶と同じことが進行してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月30日
リーマンショックから5年が経ち、また日本ではアベノミクスと呼ばれる経済政策により、なんとなく、経済の状況が良くなっているように報道されています。
しかし、以前の状況からどのような部分で変化があったのか?と問われると、答えられない自分がいます。
そんな経済の状況について、大局に立って書かれている本があ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月06日
F・ブローデル、I・ウォーラーステイン等の歴史学者の分析的枠組みを利用して、現在の世界経済を見ているところに非常に共感できる。
現在の資本主義世界経済、つまりウォーラーステインの提唱する近代世界システムが誕生したのが、時代的には「長期の16世紀」であった。筆者はこの時代に起きたことが現在も起きており...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月13日
本書の内容は雑誌等に寄稿したものを、3部に分けてまとめている。1部「資本主義の大転換」、2部「解体する中産階級とグローバリゼーション」、3部「歴史の大転換にどう立ち向かうか」である。
最初読んだときには、歴史的な人物やそれらを解析した歴史学者の言葉などに戸惑ったが、水野氏の著作をいくつか読んだ後で...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月01日
経済の今は、1970~2050年頃にかけての経済の移行期であるという。自国での資本が行き渡って利子を生まなくなってしまっている一方で、新たな利潤の獲得手段としてのグローバル化が起きている。このグローバル化で、新興国が資源を消費するようになり、資源価格が高騰し、この穴埋めを労働賃金の下落によって対応し...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月04日
歴史は現在と過去の対話である。
中間層の再建がなければ、危機を乗り越えられない
ケインズ=利子生活者の安楽死を予測
石油価格の上昇で物価が上がり景気にブレーキがかかる=スタグフレーション=マネタリズムによって克服
バブルは弾けてみてはじめてバブルだったの認識できる=バブルは弾けてみないと分から...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月04日
キーワードとしては利子率革命・コレクション・陸の国・海の国。
世界的なバブルなどについて時代の流れと共に記載されており、分かりやすいとは思う。
また、成長を前提とした考えが成り立たないことについては同意できる。が、利子率革命やコレクションはいいとして、陸の国・海の国というレッテル的拘りはスッと腹に落...続きを読む
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