新・水滸伝 第一巻

新・水滸伝 第一巻

660円 (税込)

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2.0

中国、北宋の時代。
天下に悪疫が流行し、これを払うために霊山へ登った勅使は、人の諫めも聞かずに伏魔殿の封印を破ってしまう。そこから放たれた百八の魔星妖星が、時を経て人間に生まれ変わり、乱れた世を正す義賊として梁山泊に集い、躍動する――。
中国最大の伝奇小説を、吉川英治が大胆に意訳。生身の人間の夢と欲望が壮大な世界観の器に盛られ、興奮の一大マンダラと化す。

・序曲、百八の星、人間界に宿命すること
・毬使いの幸運は九天に昇り、風流皇帝の徽き 宗に会うこと
・教頭の王進、追捕をのがれ、母と千里の旅に落ちゆく事
・緑林の徒の涙を見て、史進、彼らを再び野へ放つこと
・史進、家郷をすてて渭水へ奔り、魯提轄と街に会うこと
・晨に唄い女翠蓮を送って、晩霞に魯憲兵も逐電すること
・蘭花の瞼は恩人に会って涙し、五台山の剃刀は魯を坊主とすること
・百花の刺青は紅の肌に燃え、魯和尚の大酔に一山もゆるぐ事
・花嫁の臍に毛のある桃花の郷を立ち、枯林瓦罐寺に九紋竜と出合いのこと
・菜園番は愛す、同類の虫ケラを。柳蔭の酒莚は呼ぶ禁軍の通り客
・鴛鴦の巣は風騒にやぶられ、濁世の波にも仏心の良更はある事
・世路は似たり、人生の起伏と。流刑の道にも侠大尽の門もある事
・氷雪の苦役を九死に一生を得、獄関一路、梁山泊へ通じること
・無法者のとりで梁山泊の事。ならびに吹毛剣を巷に売る浪人のこと
・青面獣の楊志 、知己にこたえて神技の武を現すこと
・風来の一怪児、東渓村に宿命星の宿業を齎すこと
・寺小屋先生「今日休学」の壁書をして去る事
・呉用先生の智網、金鱗の鯉を漁って元の村へ帰ること
・六星、壇に誓う門外に、また訪れる一星のこと
・仮装の隊商十一梱、青面獣を頭として、北京を出立する事
・七人の棗商人、黄泥岡の一林に何やら笑いさざめく事
・“生辰綱の智恵取り”のこと。並びに、楊志、死の谷を覗く事
・二侠、二竜山下に出会い、その後の花和尚魯智深がこと
・目明陣、五里霧中のこと。次いで、刑事頭何濤の妻と弟の事
・耳の飾は義と仁の珠。宋江、友の危機に馬を東渓村へとばす事
・秋を歌湖島の河童に、百舟ことごとく火計に陥つこと
・林冲、王倫を面罵して午餐会に刺し殺すこと
・人の仏心は二婆の慾をよろこぼせ、横丁の妾宅は柳に花を咲かせる事
・女には男扱あつかいされぬ君子も、山野の侠児には恋い慕したわれる事
・悶々と並ぶ二ツ枕に、蘭燈の夢は闘って解けやらぬ事
・ふと我れに返る生姜湯の灯も、せつな我れを失う寝刃の闇のこと
・地下室の窮鳥に、再生の銅鈴が友情を告げて鳴ること
・宋江、小旋風の門を叩くこと。ならびに瘧病みの男と会う事
・景陽岡の虎、武松を英雄の輿に祭り上げること
・似ない弟に、また不似合な兄と嫂事。ならびに武松、宿替えすること

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  • 新・水滸伝 第一巻
    660円 (税込)
    中国、北宋の時代。 天下に悪疫が流行し、これを払うために霊山へ登った勅使は、人の諫めも聞かずに伏魔殿の封印を破ってしまう。そこから放たれた百八の魔星妖星が、時を経て人間に生まれ変わり、乱れた世を正す義賊として梁山泊に集い、躍動する――。 中国最大の伝奇小説を、吉川英治が大胆に意訳。生身の人間の夢と欲望が壮大な世界観の器に盛られ、興奮の一大マンダラと化す。 ・序曲、百八の星、人間界に宿命すること ・毬使いの幸運は九天に昇り、風流皇帝の徽き 宗に会うこと ・教頭の王進、追捕をのがれ、母と千里の旅に落ちゆく事 ・緑林の徒の涙を見て、史進、彼らを再び野へ放つこと ・史進、家郷をすてて渭水へ奔り、魯提轄と街に会うこと ・晨に唄い女翠蓮を送って、晩霞に魯憲兵も逐電すること ・蘭花の瞼は恩人に会って涙し、五台山の剃刀は魯を坊主とすること ・百花の刺青は紅の肌に燃え、魯和尚の大酔に一山もゆるぐ事 ・花嫁の臍に毛のある桃花の郷を立ち、枯林瓦罐寺に九紋竜と出合いのこと ・菜園番は愛す、同類の虫ケラを。柳蔭の酒莚は呼ぶ禁軍の通り客 ・鴛鴦の巣は風騒にやぶられ、濁世の波にも仏心の良更はある事 ・世路は似たり、人生の起伏と。流刑の道にも侠大尽の門もある事 ・氷雪の苦役を九死に一生を得、獄関一路、梁山泊へ通じること ・無法者のとりで梁山泊の事。ならびに吹毛剣を巷に売る浪人のこと ・青面獣の楊志 、知己にこたえて神技の武を現すこと ・風来の一怪児、東渓村に宿命星の宿業を齎すこと ・寺小屋先生「今日休学」の壁書をして去る事 ・呉用先生の智網、金鱗の鯉を漁って元の村へ帰ること ・六星、壇に誓う門外に、また訪れる一星のこと ・仮装の隊商十一梱、青面獣を頭として、北京を出立する事 ・七人の棗商人、黄泥岡の一林に何やら笑いさざめく事 ・“生辰綱の智恵取り”のこと。並びに、楊志、死の谷を覗く事 ・二侠、二竜山下に出会い、その後の花和尚魯智深がこと ・目明陣、五里霧中のこと。次いで、刑事頭何濤の妻と弟の事 ・耳の飾は義と仁の珠。宋江、友の危機に馬を東渓村へとばす事 ・秋を歌湖島の河童に、百舟ことごとく火計に陥つこと ・林冲、王倫を面罵して午餐会に刺し殺すこと ・人の仏心は二婆の慾をよろこぼせ、横丁の妾宅は柳に花を咲かせる事 ・女には男扱あつかいされぬ君子も、山野の侠児には恋い慕したわれる事 ・悶々と並ぶ二ツ枕に、蘭燈の夢は闘って解けやらぬ事 ・ふと我れに返る生姜湯の灯も、せつな我れを失う寝刃の闇のこと ・地下室の窮鳥に、再生の銅鈴が友情を告げて鳴ること ・宋江、小旋風の門を叩くこと。ならびに瘧病みの男と会う事 ・景陽岡の虎、武松を英雄の輿に祭り上げること ・似ない弟に、また不似合な兄と嫂事。ならびに武松、宿替えすること
  • 新・水滸伝 第二巻
    660円 (税込)
    腐敗しきった政治の中、反骨心を持った義の雄たちが、官に対する不満を胸に各地より梁山泊へと集い始める。林冲をはじめ、王進、李逵、武松、呉学人、楊志、宋江など続々と梁山泊を目指し、躍動を始める――。 中国最大の伝奇小説を、吉川英治が大胆に意訳。生身の人間の夢と欲望が壮大な世界観の器に盛られ、興奮の一大マンダラと化す。 ・隣りで売る和合湯の魂胆に、簾もうごく罌粟のの性の事 ・色事五ツ種の仕立て方のこと。金蓮良人の目を縫うこと ・梨売の兵隊の子大人の秘戯を往来に撒きちらす事 ・姦夫の足業は武大を悶絶させ、妖婦は砒霜の毒を秘めてそら泣きに泣くこと ・死者に口無く、官正道なく、悲恨の武松は訴える途なき事 ・武松、亡兄の怨みを祭って、西門慶の店に男を訪う事 ・獅子橋畔に好色男は身の果てを砕き、強慾の婆は地獄行きの木驢に乗ること ・牢城の管営父子、武松を獄の賓客としてあがめる事 ・将門神を四ツ這にさせて、武松、大杯の名月を飲みほす事 ・城鼓の乱打は枯葉を巻き、武行者は七尺の身を天涯へ托し行くこと ・緑林の徒も真人は啖わぬ事。ならびに、危かった女轎のこと ・花燈籠に魔女の眼はかがやき、又も子宋江に女難のあること ・待ち伏せる眼と眼と眼の事。次いで死林にかかる檻車のこと ・秦明の仙人掌棒も用をなさぬ事。ならびに町々三無用の事 ・弓の花栄雁射梁山泊に名を取ること ・悲心、長江の刑旅につけば、鬼の端公も気のいい忠僕に変ること ・死は醒めてこの世の街に、大道芸人を見て、銭をめぐむ事 ・葦は葦の仲間を呼び、揚子江の“三覇”一荘に会すること ・根はみな「やくざ」も仏心の子か。黒旋風の李逵お目見得のこと ・雑魚と怪魚の騒動の事。また開く琵琶亨の美酒のこと ・壁は宋江の筆禍を呼び、飛馬は「神行法」の宙を行くこと ・軍師呉用にも千慮の一失。探し出す偽筆の名人と印刻師のこと ・一党、江州刑場に大活劇のこと。次いで、白竜廟に仮の勢揃いのこと ・大江の流れは奸人の血祭りを送り、梁山泊は還の人にわき返ること ・玄女廟の天上一夢に、宋江、下界の使命を宿星の身に悟ること ・李逵も人の子、百丈村のおふくろを思い出すこと ・妖気、草簪の女のこと。怪風、盲母の姿を呑み去ること ・虎退治の男、トラになること。ならびに官馬八頭が紛失する事 ・首斬り囃子、荷を練る事。並びに、七夕生れの美女、巧雲のこと ・美僧は糸屋の若旦那上がり。法事は色界曼陀羅のこと ・秘戯の壁絵もなお足らず、色坊主が百通いの事 ・友情一片の真言も、紅涙一怨の閏語には勝らずして仇なる事 ・薊州流行歌のこと。次いで淫婦の白裸、翠屏山を紅葉にすること ・祝氏の三傑「時報ノ鶏を蚤に食われて大いに怒ること ・窮鳥、梁山泊に入って、果然、ついに泊軍の動きとなる事 ・不落の城には震いとばされ、迷路の闇では魂魄燈の弄りに会うこと ・二刀の女将軍、戦風を薫らして、猥漢の倭虎を生け捕ること
  • 新・水滸伝 第三巻
    660円 (税込)
    官軍との戦いを勝ち抜き、勢力と名声を拡大していく梁山泊軍だったが、首領の晁蓋が落命。 次期首領を決めるに当たり、戦果をあげた宋江が首領につくこととなった。 梁山泊の頭領は百八人になり、ここに竜虎山から解き放たれた百八の魔星が集結したのだった--。 吉川英治の渾身の遺稿、最終巻! ・小張飛の名に柳は撓められ、花の美戦士も観念の目をつむる事 ・牢番役の鉄叫子の楽和、おばさん飲屋を訪ねてゆく事 ・登州大牢破りにつづき。一まき山東落ちの事 ・宋江、愁眉をひらき。病尉遅の一味、祝氏の内臓に入りこむ事 ・百年の悪財、一日に窮民を賑わし、梁山泊軍、引揚げの事 ・宋江、約を守って花嫁花聟を見立て。「別芸題」に女優白秀英が登場のこと ・木戸の外でも猫の干物と女狐とが掴み合いの一ト幕の事 ・蓮咲く池は子を呑んで、金枝の門にお傅役も迷ぐれ込むこと ・狡獣は人の名園を窺い。山軍は泊を出て懲しめ狙うこと ・官衣の妖人があらわす奇異に、三陣の兵も八裂の憂目に会うこと ・羅真人の仙術、人間たちの業を説くこと ・法力競べの説。及び李逵を泣かす空井戸の事 ・禁軍の秘密兵団、連環馬陣となること ・さらに注ぐ王軍の新兵器に、泊兵は野に生色を失う事 ・屋根裏に躍る“牧渓猿”と、狩場野で色を失う徐寧のこと ・工廠の鎚音は水泊に冴え、不死身の鉄軍も壊滅し去ること ・名馬の盗難が機縁となって三山の怪雄共を一つにする事 ・三山十二名、あげて水滸の寨へ投じる事 ・木乃伊取り木乃伊となり、勅使の大臣は質に取られる事 ・喪旗はとりでの春を革め、僧は河北の一傑を語ること ・売卜先生の卦、まんまと玉麒麟を惑わし去ること ・江上に聞く一舟の妖歌「おまえ待ち待ち芦の花」 ・浪子燕青、樹上に四川弓を把って、主を奪うこと ・伝単は北京に降り、蒲東一警部は、禁門に見出だされる事 ・人を殺すの兵略は、人を生かすの策に及ばぬこと ・はれもの医者の安先生、往診あって帰りは無い事 ・元宵節の千万燈、一時にこの世の修羅を現出すること ・直言の士は風流天子の朝を追われ、山東の野はいよいよ義士を加える事 ・百八の名ここに揃い、宋江酔歌して悲腸を吐くこと ・翠花冠の偽せ役人、玉座の屏風の四文字を切抜いて持ち去ること ・徽宗皇帝、地下の坑道から廓通いのこと。並びに泰山角力の事 ・飛燕の小躯に観衆はわき立ち、李逵の知事服には猫の子も尾を隠す事

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    これは未完です

    000
    2024年03月05日

    吉川さんの作品なのでサクサク読めますが、未完です。
    水滸伝を完読したい場合は、他の作品を読むことをお勧めします。
    ある意味吉川さんのファン向けの作品かも。
    お好みで。

    0

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