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「市場競争を煽って格差を拡大し、日本の伝統を破壊した」「世界金融危機を引き起こした元凶」-現在の日本において、新自由主義ほど批判される経済思想はない。だが、その見方は本当に正しいのだろうか。本書では、「小泉改革」や世界金融危機の再検討、さらに日本経済史を通じて、その誤解をとく。そのうえで、新自由主義の思想に基づき、社会保障改革から震災復興まで、日本経済再生のビジョンを示す。
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Posted by ブクログ
オールクリア。唯一の疑問点は非正規雇用者数、特に派遣社員数の増加に関するくだり。データ上はかなり増えてる様に見受けられるが、筆者曰く非正規雇用者数全体が増えており、それに比べれば大した増加ではなく問題視する必要はないとの事。要検証。
この本の主張をひと言でいえば、「日本経済を救うのは新自由主義だ!」ということ。近ごろ完全に悪者扱いされている新自由主義の誤解を解き、本当の新自由主義による日本経済の再生を提言している。 「新自由主義は決して自由放任主義のことではない」「小泉改革は『やりすぎ』だったのではなく『中途半端』だった」「...続きを読む派遣法の規制緩和は、本来労働者のためのものだった」等今までの固定観念をひっくり返す主張が次々に飛び出してくる。そして、その主張には論理的な裏づけがされている。著者の言うことを鵜呑みにするわけにはいかないけれど、この本を読んだことで、新自由主義に対する僕の見方が大きく変わった。
日本経済の様々な問題点について新自由主義の立場からの処方箋が書かれたもの。規制緩和などのメリットがかかれているが、そのようなことをしても日本の問題は片付かないないだろう。日本の停滞は金融政策が起因するもので、本書と書かれていることは金融政策を行い、デフレから脱却したあとにその効果を表すだろう。
新自由主義の立場から日本経済の現状を分析し、その処方箋を提示している。処方箋も的確で納得できる。小泉改革、リーマンショック以降、新自由主義の旗色が悪いが、その多くが誤解に基づいている。新自由主義を全面に打ち出す政党すら無い現状が悲しい。
リーマンショックでトラウマ化した「新自由主義」的な思想・政策についての世間的な誤解を解いて、改めてその有効性を再提起する内容であり、これと異なる政策を採って行き詰っている現政権下における政策的な議論に一石を投じる内容だと思う。
真の自由主義とは何か、今日本に何が足りていないのかを実わかりやすく解説した良書。やはり日本は問題の核となる部分を特定し、それを解決するための最も有益な方法を見出す能力が圧倒的に足りないと思った。応急処置的な施策を行うのではなく、日本の真に進むべき道を明確にした上で、その軸に沿った対応が出来るようにし...続きを読むなければならない。他国や地方都市のGCPが必ずしも日本に適応されるわけでは無い。状況を的確に判断することを忘れてはならないと痛感した。
既得権益の打破という視点で社会経済問題を考察している。個人的に期待していたような、マクロ経済におけるマネタリズムの話がメインとなっているわけではなかった。労働経済学、行政改革、医療改革などにも触れており、日本の経済の諸問題に幅広く触れている。著者の博覧強記ぶりに驚いた。
新自由主義は市場原理主義に基づく『弱者の切り捨て』ではなく、福祉制度の効率化も大きなテーマとしている。
新自由主義は、市場原理主義と同じものであると誤解されることが多い。 このような誤解が実際には異なることと、イメージ先行で新自由主義を毛嫌いすることがないように、日本でも織田信長の時代や大阪商人の時代から新自由主義が行われていたことを指摘しつつ、政府の役割等がどの程度必要なのかなどをわかりやすく書い...続きを読むている。 具体的には、歴史に見る新自由主義、サブプライムローン問題、格差が広がったどうか、小泉改革は行き過ぎだったのか、社会保障、労働市場、新産業、TPPと復興、のそれぞれの課題についての分析と新自由主義の点からの解決策を書いている 議論の文化があまりない日本では、二項対立、イメージ論からの議論になることが多いが、どのような主義・主張であるかと差異を聞き、そのうえで対話をすることが大切であると思う。その意味でも、著者の主張は聞く価値があると思う。
「市場原理主義」という誤解を解きほぐしていくことで,新自由主義を擁護する本。公共事業・社会保障・教育・医療・労働など広範囲にわたって書かれているし,論旨は明快,よくまとまってもいる。著者の主張に賛同するか否かは別にして,読んでおく価値はある。 新自由主義といえども,経済を完全に市場に任せる趣旨では...続きを読むない。市場の失敗や環境破壊の抑止・景気対策や所得再分配等,政府が果たすべき役割は認めている。ただ,有害無益な規制・障壁をなくしていくことを良しとする方向性は徹底している。高度経済成長期に定着してしまった,日本の社会主義的システムは,どんどん作り替えていかなくてはならない。 それを実践したのが小泉構造改革だったわけだが,これは格差社会を招いたとして大変評判が悪い。著者はそれが誤解であることをデータで説明し,改革が不徹底だったことがその後の日本経済の低空飛行につながったと結論づける。 総論としてはもっともな話と感じたが,各論では疑問な点も残った。弁護士増員問題や混合診療の是非など。それぞれのテーマで様々な議論がなされているはずだが,それをうまく取り込んだようには見えず,少々一方的な印象を受けた。 それにしても社会には様々なしがらみがある。小泉改革が誤解のうちに終わったいま,再び新自由主義が復活して改革を押し進めて行くことは,容易でないだろう。
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新自由主義の復権 日本経済はなぜ停滞しているのか
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