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急激な少子高齢化により、有権者に占める高齢者の比率が増加の一途にある日本。高齢者の投票率は高く、投票者の半数が60歳以上になりつつある。この「シルバー民主主義」の結果、年金支給額は抑制できず財政赤字は膨らむばかりだ。一方、保育など次世代向けの支出は伸びず、年功賃金など働き方の改革も進まない。高齢者にもリスクが大きい「高齢者優遇」の仕組みを打開するにはどうすべきか。経済学の力で解決策を示す。
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Posted by ブクログ
シルバー民主主義とは、人口比の大きさに加えて投票率の高さから高齢者にとって都合の良い低負担・高福祉政策が選択され、後の世代にツケを回すことを指す。全く著者の指摘通りで、富裕な高齢者から困窮した高齢者に世代内で所得移転をすることが有力な解決策だが、”ネコ鈴問題”を解決することは難しいだろう。もう絶望し...続きを読むかない。 極論に聞こえるかも知れないが、本当に必要なのは消費税ではなく相続税の課税を強化して福祉目的税とすることと、寿命の延びを抑えること=高齢者向け保険医療範囲の大幅な縮小だと思う。後者は近年ようやく「残りわずかな寿命を延ばすためにその医療は必要か?」という議論が始まったが、もっと国民的に議論されてしかるべきだ。『寿命』の概念を考え直す必要がある。
数字、事実に基づいた冷静な分析である。 斯様な問題、課題を正確に国民が知り、議論がなされ、国民は選挙で投票する。最後は国民の責任。 ただ、正確に知る機会を提供するのは政治でありマスコミの仕事だろうが、彼らは皆思考停止である。 厚生労働省の管轄下では問題が多いと、個人的な感想。薬害エイズもそう。 ...続きを読む再読し、読書ノートを書いてもう一度理解を深めたい。
政策による所得移転はシルバー民主主義の弊害。小さな政府にとどまって民間主導のシルバー市場を活用し、市場原理による給付と負担の均衡を図る、次世代への負担の先送りをしてはいけない。 すごく読み応えあった。主に年金の話。最後、派遣法の下りで中高年正社員を守るために派遣の働き方を制限してる、というのは対立さ...続きを読むせる相手間違いでは?企業の利益を守るために弱い立場の労働者を生み出す法律作ってるんだと思う。
正鵠を射る、という表現がふさわしい。シルバー民主主義という思考の枠組みにも匹敵する本書の指摘は【年金は福祉ではなく保険である】だ。 保険というのは、将来のリスクに備える仕組み。国民年金や厚生年金の本質は、「予想より長生きしてしまい、蓄えが底をつく」というリスクに対する保険である。そこが勘違いされてい...続きを読むる。それさえあれば隠居生活できる資金源ではないし、生活保護などの福祉とは性質が異なる。生命保険や医療保険や自動車保険と同じように、リスクの大きさや発現可能性と、欲しい保障や負担できる保険料の間で落としどろこを見つけるものである。もっと保険金が欲しいなら保険料を上げるしかない。保険料を上げられないなら保険金は下がる。民間の保険なら働いているそのような自動調整のメカニズムが、国の年金だと働かない。国民年金「保険」のはずなのに。 「長生きしすぎ(て蓄えが底をつく)リスクへの備え」という原点に戻れば対策もはっきり見えてくる。支給開始年齢は平均寿命に連動して遅らせるべき(諸外国では平均寿命マイナス10年程度)、などなど。 破綻が見えているのに先送りすればするほど壊れた時の影響も大きくなる年金問題。この本は、年金に関わる全ての人、つまり、将来もらうことになる人全てに読まれるべきとすら言える。
テーマ・着眼点としては秀逸。 もっとわかりやすくテンポがあったら、なお良かった。 また、諸外国と比べて日本の悪いところが強調されているが、諸外国の失敗事例と分析がもっと多いと隙がなくなると思う
現状分析と政策提言が多くなされている。 反対する方も多いだろうけど、行政職員必読だろう。 基礎的な事実を網羅的に集めている。良書
2015年時点で・・・ 日本人の4人に1人が65歳以上のジッチャンバッチャン・・・ 4人に1人って、改めて考えても凄いですよね・・・ これが益々増えてくってのがまた恐ろしいところですが・・・ 少子高齢化が進みまくっている日本・・・ 今後も止まらない日本・・・ 少子高齢化が政治・政策に影響与えまくり・...続きを読む・・ ジッチャンバッチャンは人数が多いだけでなく・・・ ちゃんと投票する人が多いので・・・ 選挙に勝たなければただの人である政治家は、当然ジッチャンバッチャンに振り向いてもらうために政治を行うようになりがちに・・・ ジッチャンバッチャンが望む政策を重視するようになる・・・ で、ジッチャンバッチャンの関心が1番高いのはやはり社会保障関連なんですよね・・・ 年金、医療、介護などですね・・・ 自分らの暮らしに直撃するから、そりゃ切実ですよね・・・ なもんで、社会保障をなるべく手厚くしてくれそうな政党・政治家が選ばれやすくなる・・・ こんな状況をシルバー民主主義という・・・ 社会保障の充実は別に良いことでは?? うむ・・・ 確かに・・・ でも・・・ その社会保障・・・ めっちゃ赤字状態なんですよね・・・ 保険料で賄ってるのって約6割で、後は税金(国と地方)で賄ってます・・・ 税金で賄ってますって言ったって、一般会計見れば分かりますがこれほぼ借金です・・・ 国債発行して賄ってるということです・・・ うむ・・・ 今後ますます社会保障費が増えてくのに、働いている人減ってるので、保険料収入はあまり増えませんので、税金面の投入がさらに増えてく・・・ つまり今でも巨額の日本国の借金がもっともっと増えてくってことですね・・・ 日本国の借金増えてる主因はこれです・・・ そんな中で・・・ シルバー民主主義によって、さらにジッチャンバッチャンを優遇するということは・・・ ・・・ 返して行くのは我々世代・・・孫世代・・・曾孫世代・・・ ジッチャンバッチャンのための年金やらの社会保障の4割(あくまでも今の時点)は・・・ 子や孫の将来の負担増によって賄われているとも言える・・・ 日本国債返さなくても大丈夫説もありますが、たぶんそんなことはなくて、マーケットの動向次第のはず・・・ このまま財政状況悪化して・・・ 国債、日銀の信認がアウトになったら・・・ 国債に買い手がつかない、国債が売られまくる状況になったら・・・ 社会保障の税金で賄ってる分が賄えなくなるってことだから・・・ 強制的に年金カット・医療費、介護費用負担大幅増とかってことになるわけで・・・ ジッチャンバッチャン自身にも跳ね返ってくるってことになるわけで・・・ 今のうちからの、なるべく早めの年金給付の抑制や、医療保険の自己負担率の優遇見直しは・・・ ジッチャンバッチャンイジメではないってことです・・・ ジッチャンバッチャン自身にとって大切な、暮らしの基盤である社会保障制度を持続させるためにも不可欠な改革であるってことで・・・ シルバー民主主義の主役であるジッチャンバッチャンにこそ、ご理解とご納得とご協力が必要なわけですが・・・ ジッチャンバッチャンどうでしょう? っていう本・・・ シルバー民主主義の最大の弊害は・・・ 増える社会保障費の削減も、そのための増税のいずれにも反対、というジッチャンバッチャンの声の高まりの結果、政府の借金が際限なく増えることで・・・ それによって世代間の格差が拡大することと、充実していると思っていた社会保障制度がパンクしてしまうこと・・・
豊富な参考文献をもとに、シルバー民主主義の問題点と克服策を示す一冊。 それにしても、「シルバー民主主義」気が重くなりますなぁ。 付箋は18枚付きました。
「増える社会保障費の削減も、またそのための増税のいずれにも反対」と言って、優遇恩恵を受けるシルバー民主主義のわがままは、政治のポピュリズムが許している実態だが、それが非論理的で矛盾に満ちていることを詳説している。後の世代への負担の先送りは止めなければならない。シルバー民主主義を解消する必要があるが、...続きを読む人も政治も自己中心的である限り解消することは難しい。世のため人のための当たり前の政治が、いかに難しいことか!また、年金も健康保険も目的消費税で充当する説は初耳で新鮮だった。
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シルバー民主主義 高齢者優遇をどう克服するか
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八代尚宏
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