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Posted by ブクログ 2020年07月23日
幕末から昭和初期までを解説する一冊。
教科書の年表では1行で述べられる事件・出来事を有機的なものとして関係づけていることに価値がある。
たとえば、
板垣退助がうっかり(?)「納税者には政治参加の資格がある」と書いたことが、当時唯一の国税(地租)納税者であった地主層の政治意識を刺激し、開設された国会...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月24日
結構分厚い新書ながら一挙に読めて面白い。
政治の主導権を誰が握るのか、どういった構想が支持を得られるのか、さまざまな政治主体が絡み合う複雑な日本近代史(1857-1937)を改革、革命、建設、運用、再編、危機6段階に分けて叙述され、説得的な説明・解釈がなされている。ただし、これはあくまでも政治史か...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月11日
タイトルの通り、1857年から1937年の80年間の日本近代史を、「改革の時代」、「革命の時代」、「建設の時代」、「運用の時代」、「再編の時代」、「危機の時代」の6つに区分して概観する本である。とにかく、史料を丁寧に読み解き、一般的に理解されている日本近代史の歴史的な理解をさらに迫っていく。
高...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月10日
凄い本である。何があったのかを教えてくれる歴史書は数多くあるが、おきた歴史的事実の意味を政治風景まで理解しやすくつづった本として、本書は最高の本ではないだろうかと思えた。
本書は1857年(安政4年)から1937年(昭和12年)までの80年間を「改革期」「革命期」「建設期」「運用期」「再編期」「...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月11日
明治維新から大政翼賛会までの怒涛の450ページ!近代は現代の先駆けであり、現代は近代の再構築であることという、歴史の連続と非連続がめくるめく。ちょっとEテレの「さかのぼり日本史」の1年目を見た時の「そうだったのか!」という納得感を思い出しました。きっと歴史という時計の針が進むのはそれ以前に針を進ませ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月16日
日本史(歴史)嫌いで、高校の授業はほぼ昼寝でやり過ごした私ですが、この本を機に歴史への興味を取り戻せそうです。
明治維新から日中戦争までの近代を6つのフェーズで捉えなおし、それぞれにキーワードを与えて論じていますが、区分自体に大きな意味は無いように思えます。むしろ、これらのフェーズを通じ現れては...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月23日
すでに評判が高くなっていますが、なかなかおすすめできる一冊です。題名は「日本近代史」ですが、「日本近代政治史」というほうが正確でしょう。80年位前までの歴史とはいえ、自国の政治史を誰もが納得できる様に客観的、実証的に記述することは、困難というより不可能だと私は考えています。この本にしても、引用してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月04日
現在の日本の現状を、1937年の、崩壊の始まりに直面していた日本の当時になぞらえる著者のあとがきは、本文を読めば納得させられるものがある。危機を深化させ崩壊をもたらした昭和維新に、今のどのような状況を見ているのかも良くわかる。筆者は、亡の次には興がくる、そのリーダー達はすでに出番をなっているはずだと...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月29日
東京大学名誉教授(日本近代政治史)の坂野潤治(1937-)による、近代日本における憲政史概説。
【構成】
第1章改革 1857-1863
1 「尊王攘夷」と「佐幕開国」
2 西郷隆盛の「合従連衡」論
3 単独出兵か合従連衡か
4 「尊王攘夷」の台頭と薩長対立
5 混迷の文久二年
第2章革...続きを読む
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