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Posted by ブクログ
刀にも人間と同じように、
それぞれ個性や表情を持つことを
この小説を読んで知った。
刃の表情を刀紋(はもん)というらしい。
旗本の家に生まれながら、
刀に対し並外れた鑑識眼を持つために、
将軍家の刀剣を管理する
御腰物奉行の父と喧嘩し、
勘当された男が、
武家社会に嫌気が差し、
刀屋に婿入りしてしまう。
喧嘩別れした父に頼まれ、
折れてしまった正宗の
代わりとなる刀を用立てる表題作など、
町の刀屋になった男ちょうじ屋光三郎が
仲間の刀鍛冶等も巻き込み、活躍する
七つの短篇小説集。
ほろ苦い読後感のものもあるが、
全編読み終えた後、気分はすかっと
秋晴れに。
Posted by ブクログ
剣でも銃でも武器っちゅうのは人殺しの道具であるにも関わらず、温厚な人間であっても何かしら気にかかるもんなのである。それを持ちたいか、使いたいかというのはまた別の話。
さてこの小説、時は黒船来航の幕末当初、所は花のお江戸、訳あって武士の父親から破門され刀剣屋に婿養子に入った日本刀フェチが主人公。話は全て刀に関わるちょっぴりダークな雰囲気をもった短編集である。
主人公含め出てくる人物それぞれにクセがあって、単純な人情市井時代小説になってないところが良い。そういうのは宇江佐真理なり、花魁を取り戻そうとする女料理人なりに任せておけばよいのだ。
村正が妖刀と呼ばれる所以の分かる「心中むらくも村正」
国広ヲタと虎鉄ヲタが騒動を繰り広げる「うわき国広」
悪徳剣相占い師にぎゃふんと言わせる「だいきち虎鉄」
このあたりがオモロかったが、それ以外の作品も上手い。
刀の小説らしくスパッと断ち切ったような話の終わらせ方も、余韻が独特で良い。このシリーズ気に入った、追いかけてみようと思う。と思ったら山本さんお亡くなりで、あと1冊だけなんやねぇ。実に惜しい
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