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Posted by ブクログ 2012年10月26日
先に読んだ内藤氏のイジメに関する著作と合わせて読むと、双方の限界点が見えてくる。
内藤氏は、あくまで学校という共同体を信奉する限り、いじめは深刻化するという。
森田氏は、学校という、社会性(市民性)を育む場の可能性について、言及している。
つまり、両者では学校に対するスタンスが180度違う...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月02日
いじめについての社会学的考察。面白い内容だが、私事化がいじめ生成の背景にあるというのはどうも納得し辛い。そもそもいじめには群れの掟に反いた逸脱者を利他罰にかける側面が少なからずあるはずで、市民性教育によってどこまで抑制できるのかは未知数なのではと思う。その証拠に、日本のいじめの場合はコミュニケーショ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月19日
個人的な問題に帰結されがちないじめという問題を社会学の見地から問い直した本書。いじめ問題の歴史的経緯から政策、国外の状況、システム、対応策に至るまで幅広く扱われており、いじめ問題の入門書と言える。
文章も平易で読みやすい。いじめの悲惨さにフォーカスしすぎて読むのが辛いということもなく、あくまで客観的...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年09月06日
『いじめとは何か―教室の問題、社会の問題』(森田洋司、2010年、中公新書)
本書は、学校で起きるいじめという現象について社会学的な検証をした上で、その対策を論じたものである。
まず、筆者はいじめを「川の表層にできる渦」とたとえた上で、いじめの原因となる重要な要素として「力関係のアンバランスとそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月13日
いじめを社会問題の一つと考え、教育界だけでなくこれからの社会に対して、あるべき姿を問う一冊。
いじめを当事者の心の問題に落とし込むのは間違っている。いじめは関係性の病理であり、集団のあるところにはどこででも発生しうる。必要なのは、①個々人が「いじめは絶対に許されるものではない」という強い認識を持つこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月06日
[ 内容 ]
一九八〇年代にいじめが「発見」されて以来、三度にわたる「いじめの波」が日本社会を襲った。
なぜ自殺者が出るような悲劇が、繰り返されるのか。
いじめをその定義から考察し、国際比較を行うことで、日本の特徴をあぶり出す。
たしかに、いじめを根絶することはできない。
だが、歯止めのかかる社会を...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月18日
日本では年齢が上がるについていじめの「傍観者」が増加する傾向。
イギリス、オランダでは、中学2年生を境に、いじめの「仲裁者」が増加する傾向があります。
一方で日本では、年齢を重ねる毎にいじめの「仲裁者」が減少し、「傍観者」が増えて行っているのが実情。
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