長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち

長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち

858円 (税込)

4pt

4.3

戊辰戦争に勝利し、明治国家の中核となった長州藩。しかし、その栄光の歴史の陰には、好むと好まざるとにかかわらず戦い、斃れていった多くの犠牲者が存在する。高杉晋作が創設し、勝利の原動力となった奇兵隊も、維新後は解隊命令が下され、内戦で多くの命が失われていった。著者は遺された史料や伝承をたんねんにたどり、懸命に生きた人びとの姿に光をあてる。偉人伝や英雄譚ではない、本物の歴史がここにある。

...続きを読む

長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年01月16日

    すごく面白かった。「本物の歴史」という名のミクロの歴史に焦点を当てていて、幕末の激動の中のそこには「人」がいたってことがよく伝わる本だった。この本を読むと幕末に起きた事件もまた違った見方ができるようになった。読みやすかったけど、手紙とか古文書の引用に現代語訳つけてくれるとありがたかった。

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月02日

    こういう本が読みたかった。
    歴史に埋もれた人々の記録。
    歴史に残るのは偉人だけじゃない
    もっともっとたくさんの人がたしかに存在していたんです、
    っていうことを改めて考えさせてくれる本。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    幕末(現・山口県)の長州藩で非武士層によって編成された義勇軍・奇兵隊についての解説書籍。

    解説書籍に多い、難しく理論的な内容(説明)でなく
    著者:一坂氏の素直な言葉で綴られた わかりやすい解説書です。

    そのため すんなりと読み進められ(お馬鹿な私でも)素直に読み込めましたww


    本書は 長州奇...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年12月13日

    歴史は勝者によって作られる。よって敗者の視点から歴史をみることが大事…そのことをあらためて実感させられる新書でした。

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月09日

    通り一遍な専門書ではなく。
    郷土に残る伝承や忘れられた墓碑などを集めた、郷土史のような本です。
    文章も平易で読みやすく、調査の過程なども細かく書かれているので参考になります。
    ただ「中央」の歴史や「本物の歴史」など、山口の歴史の立ち位置に思い入れが強いようで。
    気持ちはわからなくもないですが、歴史「...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    幕末の歴史はイメージ先行で実際の姿が見えにくくなっていると私は感じています。
    新撰組なんかはイメージ先行でも実像に関する著作も多くて対比して楽しむ事もできるのですが、奇兵隊に関してはそもそも詳しくふれられている事が少なくなかなか実像にふれる機会が少ないのが現状だと思っています。

    そんな奇兵隊の実像...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月03日

    [ 内容 ]
    戊辰戦争に勝利し、明治国家の中核となった長州藩。
    しかし、その栄光の歴史の陰には、好むと好まざるとにかかわらず戦い、斃れていった多くの無名の犠牲者が存在する。
    高杉晋作が創設し、勝利の原動力となった奇兵隊も、維新後は解隊命令が下され、内戦で多くの命が失われていった。
    著者は遺された史料...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年03月17日

    維新の「勝者」とされる長州藩のなかでの敗者たちにスポットをあてた一冊。萩博物館学芸員の一坂さんの初期の頃の著書で、全国の長州関連の墓碑等や聞き取りなど、調査方法が一般的な他の近代史の方とは異なっているため、内容が被らず◎。明治を生きた世代の生の声が聞ける最後の世代、ということをおっしゃっていましたが...続きを読む

    0

長州奇兵隊 勝者のなかの敗者たち の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

一坂太郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す