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東京を離れ、志摩半島を望む町で暮らし始めた中年女性。孤独な暮らしのなか、彼女がそこで見つめたものは? 川端賞受賞作「海松」を超えた、究極の「半島物語」。谷崎潤一郎賞、中日文化賞、親鸞賞受賞作!
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谷崎潤一郎賞、中日文化賞、親鸞賞受賞作。人生の後半に差し掛かった主人公が東京を抜け出し、来し方行く末を思いながら美しい志摩半島で日々を過ごす。人は老い、いつか死ぬ。家族、親しい友人、恋人が自分より先に亡くなることもある。いつか何らかの形でおとずれる死・別れと向かい合うために、今を大切に丁寧に生きることが必要なのかもしれない。時間に追われず、思いのままに自然の中で暮らす。生の喜びを感じ、毎日を大事にしようと思わせてくれる作品。
Posted by ブクログ
だいぶ以前に読んだ作品だが、心に残る。三重県の海の先の辺鄙な土地に家を建て、時折都会から逃げるようにやってくる作家。少しづつ庭を整備し、周りの人々と付き合い、老いた母の心配をしながら、ここで暮らすひととき。小さな世界かもしれないが、終の棲家はこんなところが良いなあ、と思わせる作品。
真っ白の装丁に風景の写真の帯があまりにも素敵で手にした本。 最近、装丁買いばかりのような気もするけど、また、静かな素敵な文章を書く方を知り、うれしい。 最近は、一気にものすごいスピードで本を読んでしまうことが多いのだけれど、この本は本当にゆっくりゆっくり読んだ。 気負うことなく、日々を淡々と過ごす中...続きを読むで、自分の身体と心をチューニングしていく姿にほっとさせられた。私が山に夢中になる理由と重なる気がして。ざわつく心をしずめられる、そんなお話。
東京暮らしから田舎暮らしへと移っていく主人公が 他人事でない感じがして。。 「農業に使うカレンダー」をわたしも歳を取ったら使ってみたいと思う。 10年後とかにまた読み返したい本。
人生の中の、ひと時の休養・・・志摩半島での一年の暮らしぶりを四季の六倍のグラデーションで表現する暦、二十四節気に准えながら書かれた小説です。初老の扉の前に立ちながら志摩半島の自然の中で人生の侘び寂びと共に綴られていきます。人生の甘い辛いも噛み分け山谷も知る 主人公の 『私』 が異なりて遠からぬ近隣の...続きを読む住人と半島の森や海、自然に触れながら生きていくことの悲喜交々を語っていきます。近い将来その季節(齢)をむかえる読者(私)の心の中にも深く染み渡りました。 私小説とも随想とも物語とも思われる語り口は読む者の心を癒し志摩の、おおらかな自然の中で共感を得ることができました。 読後感=半島にて・・海の小道、森の小道を随想と共に歩き・・・・
東京から半島へ。都会から田舎への乗りとは全く違う。東京のスピードとは違う自分にふさわしい速度とは、生き急がない速度。でもいざ東京を離れる時の思いは望郷の念と表裏一体。なんか分かる気がする。
最近島とかジャングルとかあまりなじみのない自然を描いてある小説ばかり選んでしまっている。著者の自伝的な小説なのだろうか。稲葉真弓の作品を初めて読んだしプロフィールもほとんど知らない。ただ「半島」に惹かれた。自分がこのような生活をしたいとは思わないんだけど読んでいる分には心地いい。それにしても人間ここ...続きを読むまでのんびりできるものなのだろうか。私もかなり毎日のんびりしてるけどここまでのんびりは出来ないなぁ。
梨木香歩が好きな人は好きそう。中年の女性の伊勢半島での十二ヶ月を描いた本。落ち着いた穏やかな空気が流れていて、読んでいるとほっと一息つける。
どこか艶っぽい稲葉さんの文章で表される半島の様子。 「年取ると花鳥風月に惹かれる」とか「自然の元気をもらう」とか そういう手垢のついた言葉とは無縁な、もっと突き動かされる感じが、 淡々としみじみと、でも押し付けがましくなく伝わってきてよかった。 海松も読んでみたい。
前作の「海松」もそうだったが、もう少し年齢を重ねてから読んだほうが、その良さが分かるのではないか、と思いながら、淡々と読んでいた。 終盤にさしかかり、主人公の女性(おそらく作者)が、人気のない海岸で、一人海水浴を楽しむあたり、力をいれなくても、浮力だけで人は生きていける、ただじっとしていればどこか...続きを読むに運ばれていくのだというくだりに、最近水泳を始めた私はとても共感できた。 地に足をつけて歩いている間は、なにやら肩に力が入っていたり、思い通りにことが進まないとイライラしたりといったことがあるが、大海原に浮かべば人はとてもちっぽけな存在だ。そして、体の力を抜いてゆったりと浮かんでいるのはとても気持ちよく、確かにこの世に生まれる前、母の胎内でもこんな場所にいたのだろうかと思わされる。 最後に作者が大きな決断をしていることが分かる。ゆったりと体の力を抜くこともあれば、次のステップに向けて自分で舵を取ることも必要。そのバランスがうまく描かれているように思う。
日本の中程のひっそりとした 「半島」での生活 それまでの人生 田舎暮らしのYouTubeをずっと見ているような 小説でした
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