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Posted by ブクログ 2020年04月29日
言語とはその民族の文化そのものだと改めて認識した。日本人がどのように文字を獲得し、古代中国の深淵な哲学を自分たちの血肉にしていったのかが、丁寧に解説されている。古の日本人が中国と微妙な距離を取りながら、幸運にも恵まれて中国の属国化を免れた事情もよく理解できた。呉音と漢音は日本に入ってきた時代の差と勘...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月01日
著者は、
(以下引用)
十九世紀までの漢字文化圏で、強力な中流実務階級が育っていたのは、日本だけだった。
武士道的な行動倫理と、漢文的教養、そして「やまとだましい」という三点セットが、近代国家におしあげた。
と言います。
今の日本人には、行動倫理(行動規範と呼べるもの)も、漢文的教養も、ほぼありま...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月11日
日本人が中国から漢字を輸入し、それを自国の文化に昇華するまでの歴史を紐解いた一冊。
漢字・漢文を通して日本がいかに中国という大国と向き合ってきたか、漢字・漢文が日本の発展にいかに貢献してきたか、その経過が分かりやすくる解説されている。同じ日本の歴史でも、「漢字や漢文」という普段とは別の視点から切り取...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月30日
『貝と羊の中国人』(新潮新書)がよかったので続けて読んだが、これが全編あますところなくおもしろかった。「日本」とか「日本文化」が成立するうえでの「漢文」の役割を、漢字伝承の昔からさかのぼって検証していくというスタイルだが、トリビアのカタマリとも読める。
そもそもヤマト民族は、漢字文化を吸収するで...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月05日
「この停滞感に満ちた日本の現状を打破するには、強力なリーダーが必要だ」
最近では、上のような物言いは、もはや誰が首相になっても耳にするようになった。
私などは、首相に選ばれるたびにいちいち西郷隆盛とか、高杉晋作とかの明治の英傑と比較されてむしろ可哀想だ、と感じる。
だって皆薄々感づいているので...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月02日
地元の本屋に置いてあったのををたまたま見かけて即購入。
「漢文」という枠組みから捉えて日本の歴史を記した本だけど、考えていた以上に面白かった。漢文が「威信材としての教養」から「生産財としての教養」へ、20世紀になってから「消費財」としてのそれへと変貌していくという説明は非常に納得のいくものだ。
...続きを読む
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