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人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう――。最愛の妹をたった二十二歳で亡くした女は、不思議な葬儀社にあるお願いをする。まるで生きているかのように写真を撮影できる凄腕のカメラマンに、妹のウエディングドレス姿を残してほしい、と。しかしそれは、禁断の行為だった……。雨の渋谷で死んだ同級生を思い出す男、街を彷徨う女子高生、満たされぬ思いから窃盗を繰り返す女、この世のものとは思えない美女と遭遇した少年。赤々とした炎のように何かに身を焦がし、切望する者たちの行く末ははたして──。人間の赤裸々な欲望、妄執を巧みな文章で書き綴った、切ない余韻の残る連作短編集。
...続きを読むPosted by ブクログ 2010年02月27日
タイトルから「赤煉蛇(ヤマカガシ)」を想起させられた。
ひやりとしているが温度も感じられる、という爬虫類的特徴は本作ぴったり。
恋焦がれる「モノ」への倒錯的な愛が低温・高熱で描かれた短編集。
愛の形については、いわゆる「フィリア」であって、マニアとかフリークとか
とは異なるもの。ただ、そこに帯に書...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月21日
官能、性的嗜好、死や死体。そして不可思議なもの。普段の私とは縁のない世界のため、息苦しさを感じたり目を背けたくなった。でも、怖いもの見たさで先が読みたくなる。見てはいけないけど、だからこそ見たくなる。そんな本だった。
全体的に暗黒な雰囲気の作品だったが、不思議と心に切なく染みてきた。気に入ったのは...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月25日
22歳、若く美しいまま亡くなった妹の思い出を残したいと、遺体の撮影をカメラマンに託したら…。
ネクロフィリアやアクロトモフィリア、全く共感はできないが朱川氏の描き方が美しいので引き込まれてしまう。
こうやって読むと東電OLをモチーフにした作品は相当数あって、いかに作家魂を刺激する事件だったのかが...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月06日
短編集。エロくてグロいが哀しくて美しい。人間の欲望や癖(へき)がテーマ。
・死体写真師
死体に欲情する心理が分からない。元日に読んでへこんだ。
・レイニー・エレーン
特にないが、ラブホでお手製の弁当は食べれないような気がする。
・アタシの、いちばん、ほしいもの
この中で一番好きかな。虫男、虫女...続きを読む
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