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前著『発想法』で公開したKJ法の実技をさらに発展させ、加えて実例・応用例・図解等を豊富にとりいれた本書は、自己革新のために、会議運営の効率化のために、新製品開発のために、チームワークのために、あるいはカウンセリングにと、その効用は著しいものがある。情報化社会といわれる今日、ソフトウェアのなかのもっともソフトな部分をうけもつKJ法の効力が再確認されている。『発想法』との併読をとくにおすすめしたい。
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Posted by ブクログ
KJ法は、ひとつの完成した知識創造の方法である。 ただ、それを自分が実践しようという時、あまりに時間がかかり過ぎると思われて、逡巡してしまう。 実践で使うには、用途に合わせて、KJ法の簡易版等を考えていく必要がありそうだ。
Ⅰ 現代の危機的状況を打開するために Ⅱ 探検のしかたについて Ⅲ グループ編成を経てA型図解化まで Ⅳ B型文章化と累積的活用 Ⅴ 創造への道 Ⅵ 組織と研究への適用
KJ法について知りたくて読んだ。 上野千鶴子さんの『知的生産の方法』でも絶賛されていた方法論だ。 私自身、この方法についてはさらに他の人の解説で、あらましを知っていた。 けれど、自分で実践できる気がどうにもしなくて、ここはやはり、本家本元の本を読んでみようと。 後にセミナーで学んだマインドマップ...続きを読むとも比較できるところがある気がする。 ただ、マインドマップもそうだがl、やりっぱなしの、拡散しっぱなしでは、真価を発揮しないということが分かった。 特に大事だな、と思ったことは、データに語らせること。 決して自分のこうまとめたいという願望を優先しないことだ。 難しいと思ったのは、二つ。 一つ目は、紙を作る時のワーディング。 発想を止めないためには、こだわらずどんどん書き出したほうがいいに違いない。 インタビューなどのデータなら、相手の話したように、となるわけだが、自分の頭の中のものを整理する場面では、何らかの予見が加わってしまいそう。 もう一つは、グループ編成から空間配置の方法。 この作業はマインドマップではやらないことなので、自分でも経験がなく、感覚的につかめないのだと思う。 とにかくやってみるのみーなんだろうけど。 読んでいて、何度も、この作業、動画で配信して~!!と思った。 本書が出たころは、講習会などもあったらしい。 川喜田先生も、経験者についてもらって経験しないと見につかない、と言う。 ならば、本書をいくら読んでも難しい、ということになってしまうんだけどねえ?
『発想法』よりもレベルアップ!難しさもアップ! 基本的なKJ法のやり方を前作よりも詳細に解説している他、活用の幅を広げ、実例も多く載せられている。一層使い易くする模様や発展を読むと、「KJ法って進化してるんだな」と感じられる。 同時に、如何に良いツールなのか理解は出来るが、自由に使い熟すにはもしかし...続きを読むて長期間の訓練が必要なのでは……と察することになる。正直、私にはめちゃんこ難しいし、慣れるのに相当な時間がかかるなと思った。
『発想法』(中公新書)の続編。 前著で紹介された「KJ法」を、具体例をあげながらさらに詳しく説明しています。また、著者の提唱する「W型問題解決モデル」に沿って、KJ法を6つのラウンドに区分する「累積KJ法」や、前著に寄せられた批判をまとめ回答を試みた章などもあります。 KJ法そのものの説明は納得...続きを読むできるところが多かったのですが、本書に上げられている具体例がかなり読みにくいと感じてしまいました。
KJ法の具体的な例が書かれている前作「発想法」の続編です。 とても参考になる話が多いのですが、例のごとく自画自賛的な感じがやはり気になるところです。 でも物事を解決するためのメソッドとして採用するのはありだと思います。 この手法を取り入れたいと思っている方には必須な一冊になるのでしょう。 その前にこ...続きを読むの手法の発展系がすでにあるのかどうか知らん自分も自分ですが・・・。
“今日の社会はもはや敏速さと器用さだけで切り抜けられる時代ではなく、人間性の回復という面も開拓しなければ、とうていこの激変の時代の社会的危機を乗り越えることはできない” とある。 とても50年前に書かれた著書とは思えない。今の時代も全く同じ課題を抱えているからだ。 物質的な充足、従来の科学...続きを読む的アプローチへの妄信などといった現実から、発想が乏しく、考えることが不十分であるから遠目がきかない。 結果、行きあたりばったりで計画性がなく、目先のことや新しい知識にばかりに振り回されている・・・是非判断を急ぎすぎているのだ。 ものごとを深く考える人間を求めるというのは、いつの時代も同じなのかもしれない。 KJ法は混沌たる素材から、新しい秩序を発見したり、きずきあげたりする。自分の立脚点がどこにあるのかを知りたい人間にとって、KJ法は ひとりひとりが考える人間になるための手段となりえる。状況がほんとうに自分の腑に落ちれば、人間というものはおのずから「わかった」という状況とともに「よし、やろう」という勇気が湧く・・・事実をして語らしめるものは勇者となるのだ。 KJ法は、進めてゆく過程でヒントやアイデアが浮かび、発想につながる。また、対立や矛盾、葛藤が生産的に生かされる。 KJ法を効果的に進めるには、従来の科学的アプローチへの妄信、早急な是非判断を一度忘れ、事実を偏りなく、先入観なく、量より質を意識して集め、もとの素材の本質をしっかりとらえたままデータの語るところに耳を傾けなければならない。 解決策をあわてて論ずるよりもまえに問題点の真底を徹底的に読みぬかねばならない。おのれを空しくしてといわれるが、心の姿勢を幾分変えなければならない。自分との静かな戦いでもある。 KJ法を実践した人びとは、流れのあるストーリーとして構造がつかめたり、よりよい欲求が働いたりなどを通じ、自分の内面に、ある力強い喜びを感じる。 しかし、このいい知れぬ喜びを感じるまでには心の壁が存在する。 KJ法により なにがよくなるか前もってわからない、表面的な適用で満足してしまったり、妥協してしまったり、データの語るところに耳を傾けることなく解決策を論ずるという誘惑に負けてしまったり という壁だ。 ”仕事のことを自分のことのように痛切に感じる切実感こそKJ法の上達に必要なもの” ともいわれる(行動観察では ”マインドセット” の重要性が説かれている。とても近しいものを感じる。)が、まとめる人の能力相応のKJ法でいいのだ、大切なのはやってみることだ。 やってみればきっと、自分の内面に、ある力強い喜びを感ずることができるはずだ。
既知の問題を解くのに、ブレーンストーミングをしたがる人がよくいる。 一度、ブレーンストーミングというやり方を覚えたので、なんでもそれをしたがる人だ。 ブレーンストーミングの進め方を覚えたので、定期的にやらないと、やり方を忘れてしまうという脅迫観念に縛られているのだろうか。 KJ法は、もっと柔...続きを読む軟であることが本書で分かった。 未知の問題を解くのに使ってほしいとのこと。 既知の問題に使うことを推奨していない。 きっと、それでも、本人以外は既知の問題で、本人だけが未知の状態にある問題を解くのに、 KJ法を押し付ける人が出てくるような気もする。 幸い、自分の周りには、KJ法を押し付ける人がいないので安心だ。
[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時...続きを読む間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
一人ではなくチームで何らかのアイデア創出、問題解決、チームビルディングするための手法を知りたいなら読むと良い。 本書では「衆知を集める」「民主主義を改造」などの記載もある。そのための有用な手法であると思う。通常の会議の場合、ほとんどの意見は無視サれることになる。そのため参加者のモチベーションは下...続きを読むがる。KJ法では全ての意見が何らかのカタチでまとめられる。 結論は短い文章になったとする。しかし、A型図解によりその短い文章と自分の意見はつながっていることは残される。よって自分の意見は最終的な結論とつながる。これは自分ごと化に役立つというのがその根拠である。 そういう意味では集合知や集団の活動を飛躍的に向上を考えている人は読むべき。また、KJ法について何となく知っている内容で取り入れている人も読むと良いだろう。KJ法には2種類あるが1970年に出版された後期のもの。 現在広まっているKJ方は2種類あるうちの前期のもの「発想法―創造性開発のために」がもとになっていることが多い。こちらは1967年に発売されている。 2つの違いはわかりやすさと手順。前期のものは簡単・容易。後期のものはステップが詳しく解説されている分難しく感じる。本書が難しく感じるのはとくかく文字が多い。要約が無いの問題である。たぶんこれはこの本自体がKJ法で編まれたものなのだろう。抜けもれないのだと思われる。その代わり簡単なメッセージにするというところが抜けている。単純化されていないので理解と記憶が難しい。 一度このフル・バージョンを体験するのはとても良いことだと想像できる。その人がこの本を読めば「あぁ」となるだろう。一度もその体験が無い人にとっては「?」が出まくると思われる。
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続・発想法 KJ法の展開と応用
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