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Posted by ブクログ 2024年03月24日
山本文緒さんの本を、10年いや二十年前に読んだ時、そんなに心引かれた記憶はなかった。
時はたち、山本文緒さんの小説やエッセイが面白いとか、わかるなあと、かんじられるようになった。
簡潔な文章で、人の心や情景とかを描写できる作家さん。
山本文緒さんは、もういないけど、遺していかれた小説を読んでみよう。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月23日
「みんないってしまう」というタイトルに惹かれて読んだ。好きなアイドルが活動休止した、憧れの先生が退職した、大好きな彼氏に振られた、応援しているバンドのギターが脱退した。みんな、いってしまうのだな、と思う場面が最近多くて、その大きな喪失感とか、悲しさとか、どうしてという疑問で心がいっぱいになりつつも、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月18日
山本文緒さんによる、「喪失」をテーマにした短編集。
私はもともと短編集は読むのが苦手な人間で、その作品の雰囲気や前提となる背景、登場人物などが毎回入れ替わるのが苦痛に感じてしまう方なのですが、この作品はするすると世界に入り込めて、切り替わる人物などに不思議とストレスを感じませんでした。
「...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月17日
短編集。そのうち「みんないってしまう」が本のタイトルになってるけど、私は「表面張力」てのもこの本全体の雰囲気を表してるような気がする。ギリギリのキワッキワを生きてる人々。ほんのしたことで決壊しそうな感じ。
だけど流されたら流されたらで流れて辿り着くところがあるってその先が見える物語。
すごく昔に読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月19日
一話が短いストーリー仕立てなのにとても話がまとまっていて、長編作品しか読んだことのなかった自身は山本さんはショートストーリーもお得意なのかと感心してしました。
いってしまうものが、人物に留まらず自分の内にある一部の感情を描いいることがとても興味深かったです。
喪失感情は誰しももっているんだけれども...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月04日
短編集なので隙間時間にちびちび読んだ。
きれいごとがない、人間の膿を含んで描かれるストーリーが最高に好き。
いい子じゃなくてもいいんだ、と思える。
本書は喪うストーリーが描かれているけど、
解説にもあるように、我々にその後を委ねながら恐らく失った分しっかりと得ている。
この獲得に気付けるかど...続きを読む
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