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Posted by ブクログ 2017年03月25日
短編集。
どの話も身近に溢れる「罪」がテーマ。誰もが小さな嘘や不道徳な部分はあって、それを罪と判断するかどうかは法律だったり、道徳だったり、価値観だったり、、、そういった枠に当てはめ責任を感じてしまう人の弱さや、慣れによって悪いことをしている意識すら薄れてしまう人の欺瞞なんかが、心の奥のほうをつい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月09日
2024.03.09
「間違わない人間なんていないよ」この言葉が自分を救うため、あるいは自分を慰めるためなのか、それとも、相手のことを真に思いやっていっているのか、その解釈はあなたにお任せします。と山本先生は言っているようにわたしは受け止めている。
軽く読める一冊だが噛み締めるべきフレーズも多い。こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月22日
上手いな〜どうして人の心の底にこんなに上手く入っていけるのだろう。
短編集でどの話も身近にある事だったり似たような気持になった事あるよな〜と。
でもそこはあまり触れられてほしくないとこなんだけどと思う場所。
人が今まで犯した事のある軽犯罪にまつわるお話です。
現実離れしていない誰にでも1つはありそう...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月23日
4.2
たまに無性に読みたくなる山本文緒さん作品。
軽犯罪がテーマの短編集。
出てくる行動はびっくりするものもあるけど、
そこに至る過程や、人物の心情は、
いかにもありそうなものばかりで身近に感じる。
なんなら私が行ってしまったこともある。
忘れてたような小さな出来事も思い出されるんだけど、や...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月12日
ふと出来心でしてしまった、人には言えない自分の小さな罪(大罪ではない)。正直読むのが恐かったです。
過去にした些細なそれら、年月が経っても、その時の心情は甦り、胸が痛むと思ったから。
地道な日常に潜むささやかな罪を引っ張り出し、心の闇に入り込む10話の短編。頭ではやってはいけないと認識していても、少...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月10日
日常の小さな罪をテーマにした短編集。
《1995年出版》
この人達は実在していた気がする。
90年代の東京のどこかで、
こうしてただ繰り返す日々を受け入れていただけの人達が。
今もきっと、人混みに紛れてどこかにいる。
そう思って安心した。
初読みは約10年前。今、30歳で再読。
話にポケベル...続きを読む
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