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Posted by ブクログ
清張らしい暗くてじめじめしてて卑屈な話。
冒頭は上杉家の内紛を書いていて一瞬歴史小説かと思いますが、
第二章からじめじめ現代モードに入ります。
山内上杉の末裔で、幾社も会社を経営している山内家に婿養子に入った男の話。
書いてしまうとネタバレしてしまうので書きませんが、とにかく暗い!
恋愛結婚で婿養子となった善朗の妻・定子は有能すぎる経営者。
比べて善朗自身はどちらかというと無能力者。
定子がチャンスを与えてもものにできず、ダメにしてしまう男で、
日々妻から冷たい仕打ちを受けています。
これだけでも清張満載なんですが、小説はどんどん泥沼へ。
清張の常として美男美女は相変わらず出てきません。
面白いのでサクサク読みすすめられますが、元気じゃないと辛いなぁな一冊でした。
Posted by ブクログ
90年代に刊行された作品の割に、ちょっと読みにくい。日本史のエピソードが筋に絡んでるので、戦国武将の時代の話をすいすい読めるような人じゃないと、ちょっと行き詰まると思います。
読み終えてトリックを考えてみるとタイトルは非常に巧妙ですし、伏線も綺麗にきっちり回収されていって、最後にきちんと集約されてます。ただ、素人探偵役の人の動きに対して、警察がこんなに敏感に反応するかなぁ?という辺り、リアリティに欠けるかな。
ちなみに推理小説としては、前半は「コロンボ」型(ドラマで言うなら古いけど「古畑任三郎」型)です。つまり、犯罪の経緯がすべて読者に明らかにされ、それを隠蔽するためのトリックも語られるというもの。その場合、読者としては「どこで犯人のトリックが露見するか」を推理するのが楽しい訳ですが、この作品はそのポイントが実に分かりやすい。「あ、ここで破綻するんだな」があっさり読めてしまいます。これも惜しいポイント。
そして後半は打って変わって、トリックを読者が解いていく形に切り替わりますが、これも残念なのが登場人物が少なすぎるが故に「コイツ以外に犯人はいないわな」となってしまうこと。あと3人ぐらい、脇でチョロチョロする人間を出してくれれば、もう少しクライマックスに向けてテンションが上がったかもしれません。
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