数の風景

数の風景

770円 (税込)

3pt

3.6

負債をかかえて逃避行をする谷原は、同宿の設計士と“計算狂”の美女についての話をするうち、大金儲けのヒントを得る。それは、石見銀山坑内発掘と高圧線下の細長い土地の利権にかかわるからくりであった。早速、電力会社から1億2千万円の補償金を獲て、さらに勝負に出ようとする。しかし往年の殺人疑惑が谷原殺しを引き起こし、その接点には、「数字のある風景」があった……。巨匠の傑作長編推理。

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数の風景 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年04月30日

    測量技師と債務から逃げ都落ちした不動産屋、そして数字狂の女性。接点の無い3人の線が重なり事件が起き、1本の線になった時、謎が解ける。
    作者の膨大な知識・取材に驚愕する作品。

    0

    Posted by ブクログ 2016年05月31日

    話が動き出すまでは、必要なのか疑問な細い描写がこれでもかってくらい続くので読むのが辛い。でも動き出してからはするする行ける。殺人そのものは本筋にとっては余り重要ではない、スケールの大きな話。推理要素は余り多くない。この人•この件がこう絡むのかと驚かされる。ただ矢部の勘は鋭すぎやしないか。

    0

    Posted by ブクログ 2013年10月01日

    松本清張は 巨匠である。
    様々な知識を駆使する。
    数の名前のある地域。なぜ その名前に 数がついたのか。
    数マニア。キク女は すらりとして プロポーションもよく
    俳句か短歌を詠ずる人かと思われたが。
    ウィーンの学会にも出る という 大学の先生だった。
    彼女が 解き明かしたことが、事件が発覚するのだっ...続きを読む

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    購入済み

    数の風景

    2023年10月08日

    断魚荘にたまたま宿泊した縁もゆかりもない男2人(TとI)、会話を交わす仲となった。2人の男の目を引く女性(U)も宿泊していた。

    IもU女史すぐに舞台から去ってしまう。Tを中心に物語はさほどインパクトなく、何が本筋なのか分かりにくいまま展開していく。唯一、Tはある女性が殺害された疑いを持つ。このこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月19日

    再読。
    負債をかかえて逃避行をする谷原は、山陰の温泉宿で、設計技師と謎の美女との雑談から大儲けのヒントを得る。
    石見銀山坑内発掘と高圧線下の土地の利権、ほとんど登場しない美女がどう関わってくるのか。
    面白かった。

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    Posted by ブクログ 2021年08月27日

    人間、欲を出し過ぎると潰される…
    王道推理小説ではないが、作家・松本清張の知識の広さが伺える1冊です。物語の後半まで特に事件も起きず、退屈と言えば退屈なんだけど、世界遺産に登録される前の石見銀山、計算狂、高圧送電線と電力会社のことなど、内容が面白く、じっくり読んでしまいました。

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月16日

    松本清張の推理小説、として読むよりも、本が出版された当時、石見銀山がどういう見方をされていたのか、そして今現在世界遺産に登録された石見銀山とその周辺の大森地区がどのような状況になっているのかを対比して読むと興味深い。

    正直、推理小説としては個人的には楽しめませんでした。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年08月15日

    筆者最晩年の作品ではあるが、何か遠い時代を思わせる雰囲気もある。
    時間の経過はゆっくりであるが、謎が謎を呼ぶ筆致で読ませるところはさすが巨匠というところである。
    とはいえ、特に大きなドンでん返しもなく、作品としては平凡なものであると感じた。

    0

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