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中国の威信を賭けた北京五輪の開幕直前。開会式に中継される“運転開始”を控えた世界最大規模の原子力発電所では、日本人技術顧問の田嶋が、若き中国共産党幹部・ドンに拘束されていた。このままでは未曾有の大惨事に繋がりかねない。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのか――。時代の激流と人間の生き様を描く著者の真髄が結実した大傑作。
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Posted by ブクログ
2008年の北京が舞台。 もう忘れてしまった感じがありますが、オリンピックの前で高揚する中国の雰囲気を思い出しながら、そのあと日本で現実になる出来事と合わせてタイムマシンに乗ったかのような感覚が味わえます。 小説にここまで描かれていたことが、なぜ、簡単に起こってしまったのか。 喉元を過ぎ、原発...続きを読むに頼っていく「この道しかない」雰囲気になった今、もう一度あのときのことを思い出すのにいい時期なのかもしれません。
北京オリンピックに合わせ運転開始が計画される世界一の規模である原子力発電所建設計画。そこに技術顧問として赴任する田嶋は現地工員と力を合わせ運転準備を進める。 政治的妨害や権力争い、杜撰な中国人文化を乗り越え無事運転開始を迎えることができるのか。
政治のことも、エネルギーのことも このタイミングで読むにはあまりにもリアルな内容。 丁寧に取材して書かれたこと、 そしてかなりのボリュームで真実も含まれているであろうことを考えると 隣国が舞台となったフィクションとは思えません。 人物の描写もいきいきとしていて、 ぐいぐいと話に引き込まれます。 壮...続きを読む大なテーマのドキュメンタリーのようです。
「原発は我々に素晴らしい恩恵を与えてくれる。だが、人間の心に隙が生まれた瞬間、神の火は劫火に変わる」原発事故と五輪開催を通して中国という国の姿を描く本書。福島原発とほとんど同じ事故が描かれているため、中国のことだけでなく、今回の事故の本質、そして原発のあり方について深く考えさせられた価値あるサスペン...続きを読むス小説。
さすがだよ、真山さん... 北京での原発の話ですが、福島にそっくり置き換えられる。 これが東日本大震災前の小説とは...
下巻に期待!と感じるくらい、スピーディーによめた。原発や中国の政治闘争の内幕とかが詳細に描かれており面白かった。
中国での原子力発電所を建設する話。上巻では映画監督や中国の政治の話が多く、全体から考えると導入部分が多い。中国での常識や政治腐敗がわかりやすく描かれている
大作。そして傑作。 上巻は読み進めることがつらくなるくらい苦しい。 理解できない文化の違い、と一言で表していいのか躊躇うほど、 中国という国へ対しての不信感、嫌悪感が掻き立てられていく。 ほとんどの登場人物を嫌いになるのではないかと思うほど。 それがだんだんと、 すでに出来ている文化の在り方や、...続きを読むそこで育まれた人々の性質を 自分の価値観に照らし合わせてただ厭わしく思うということは、 知らないものをただ闇雲に恐れているということなのかもしれない、 という感覚にも似たあいまいな考えが、自然と自分の意識に染み込んでいった。 この国についてもっと知りたい、好きになりたいとも思った。 なだれこむようなラスト。 この先にあったのは、絶望なのか希望なのか。 できれば後者であって欲しいとひたすら願う力を与えてくれる作品。 読み終えたあとの興奮は、今までの作品では出会わなかったもの。 誰かに薦めたくなる作品。
まるで、福島第一原発事故を予測していたかのような内容。 真山さんの社会問題を取り上げて読者に突き付ける書き口は、やっぱり見事だしすごい。 いろんなことを思うけど、確かなのは、原発の問題はものすごい政治的で、簡単に決められるものではないということ。 原発大国フランスでも、日本でも、中国でも、...続きを読む同様なのだと思う。 原発って一国だけの問題じゃないってことを、多くの人が見落としてる。 途上国はエネルギー不足で原発を建設したい。でも技術がない。そうなれば、原発大国のフランスや日本、そしてアメリカなんかの力を借りることになる。 原発は巨大な利権施設でもあるわけだから、技術を持ってる国は原発建設したい国と契約を結びたいわけで。 そこから巨大な利益が生まれるし、国家同士の結びつきになるから、どうしても政治的な話になってくる。 石油同様、国際的な関係が絡む複雑で繊細な問題だと、個人的には思ってる。 慎重に議論をして、迅速に決定を下していかなければならないと感じます。
中国の実像をとらえるには むつかしいとおもう。 二人の主人公 日本人の技術顧問としての田嶋。 特命副書記 鄧学耕。 『切れすぎる刃物は、切れない刃物より使いにくい。』 というが、二人は 切れすぎながら 切れないような見事なキャラクター。 田嶋は 先頭に立って 行動する現場主義者。 中国人と融合して,...続きを読む中国人の面子も守りながら,根回しする。 鄧学耕は 情報収集能力があり、分析力や局面判断が巧みだ。 そして,クールでもある。規律もしっかり守る。 このような 中国人がいること自体が おそれおおい。 2008年に オリンピックがあり、 それに会わせて,世界最大級の原子力発電所をつくると言う。 ズサンで,手抜き工事が多く,品質を問題としない 同時に 安全という概念がない中国での日本の技術者の悪戦苦闘。 上から目線や中国人への蔑視がある日本人は,叩きのめされる。 それを 『希望』 という言葉で,深く結びつこうとする 鄧学耕。 遼寧省の書記 朱克明 は 李克強。共青団 大連市市長 趙凱陽 は 薄煕来。解放軍に力があるオトコ。 がモデルになっているのかな。 李寧寧という 紅陽市の女帝が どんな風になるのか? それにしても 鄧学耕は、信念のオトコであり, 妻に罵倒されようと ただひたすらガマンする。 中国人的ではないような気もするが。 物語の幅を ひろげている。
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