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Posted by ブクログ
同じ背景・登場人物の前作「空夜」が恋愛小説だったのに対し、この作品は「ごみ問題」を取り上げた社会小説です。
さすがというか、帚木さんの筆力は素晴らしく、一気に読ませてもらえます。人物造形の上手さや、途中に盛り込まれる恋愛模様の面白さもあります。
ただ、ごみ問題があまりに正論過ぎて、どうしても青臭い理想論のようにしか見えないのです。例えばごみを税金で処理するのではなく、製造会社が回収するべきという論理もその一つです。製造会社は営利団体です。でなければ、その会社の従業員の生活は成り立ちません。回収義務を与えれば、その費用は製品の価格に反映されます。結果的には税金を支払うのと大差は無くなります。さらに良心的に回収しようとする会社の製品の値段が上がったとき、普通のユーザーはより安い(回収しない)会社の製品を購入しようとする。結果的に良心的な会社が損をする。。。
とはいえ、いろいろな事を調べ、それなりに説得力を持った面白い小説でした。
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