【感想・ネタバレ】空山のレビュー

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Posted by ブクログ

同じ背景・登場人物の前作「空夜」が恋愛小説だったのに対し、この作品は「ごみ問題」を取り上げた社会小説です。
さすがというか、帚木さんの筆力は素晴らしく、一気に読ませてもらえます。人物造形の上手さや、途中に盛り込まれる恋愛模様の面白さもあります。
ただ、ごみ問題があまりに正論過ぎて、どうしても青臭い理想論のようにしか見えないのです。例えばごみを税金で処理するのではなく、製造会社が回収するべきという論理もその一つです。製造会社は営利団体です。でなければ、その会社の従業員の生活は成り立ちません。回収義務を与えれば、その費用は製品の価格に反映されます。結果的には税金を支払うのと大差は無くなります。さらに良心的に回収しようとする会社の製品の値段が上がったとき、普通のユーザーはより安い(回収しない)会社の製品を購入しようとする。結果的に良心的な会社が損をする。。。
とはいえ、いろいろな事を調べ、それなりに説得力を持った面白い小説でした。

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2017年11月10日

Posted by ブクログ

 『空夜』の続編。とはいえ、前作が男女の情愛を緩やかに淡々と描いたのに比べ、今作はごみ処理問題をテーマに据えた社会派。社会派小説は好きなので、楽しむという意味ではいいのですが、前作は前作で、帚木蓬生の読みごたえある文章が気に入っていたので、なんとも複雑。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「空夜」の続編で登場人物は同じです。しかし、内容が全く変わっており前作で準主役であった俊子が主役級になっています。
前作は大人の恋愛小説でしたが、本作はゴミ問題・地域振興・政治問題の三点が書かれています。こう書くと非常に硬く難しい内容と敬遠されがちですが、さすが帚木蓬生。当然多少の専門用語も出てきますが難し過ぎず、かといって簡単過ぎず絶妙なバランスで書かれています。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

大作です。巨大なごみ処理センターをめぐり、ごみの出し方、ごみの行方、自然への影響など考えなくてはいられなくなります。本当に身近で深刻な問題です。

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2011年06月30日

Posted by ブクログ

ごみ処理場建設に絡む環境問題、政治問題を取り上げる。行政側の曖昧ななし崩しにしようとする対応に、今日の福島原発事故を彷彿させられる。11.5.22

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2011年05月22日

Posted by ブクログ

ゴミ問題と自然、そして恋心。自然描写と社会問題をうまく組み合わせた小説だと思った。
しかし、中途半端な終わり方が残念。

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2009年10月14日

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