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悪夢だと思いたい、信じられないような出来事。特殊な能力をもった青年の巧妙なビジネス。絶体絶命の危機から目覚めさせてくれる救いの声。満開の桜の季節に出会った秘密好きの美しい女――想像もつかないことが現実となってしまう未来社会を、あなたものぞいてみませんか? 技術と文明がもたらす21世紀社会のゆがみを見通して、痛烈な風刺で描きだしたショートショート21編。
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Posted by ブクログ
怪奇譚と幻想譚が入り乱れ、意識の深層にもぐり込むようなショートショートが21本収められている。表題作「これからの出来事」は、どことなく『マトリックス』に通じている気がする。いま生きて感知している自分の体や世界は、もしかして本物じゃないのでは……と疑念を持たせる秀逸な一遍。
一般的な小説がフルコースなら、星先生のSSは骨格とスパイスのみ、という印象を受ける。それは昔話や童話に近い面白さを持っているなぁと思う。昔話の多くが構造のみのシンプルなものに洗練されるのは、語り継がれていく過程で枝葉末節が脱落していく為かな。
やっぱり面白い。 なんの気兼ねもなくすらすら読めた。歳をとらない、老朽化しない面白さを改めて実感した。 ある古風な物語、安全な生活、これからの出来事、一つの段階が印象的だった。
ちょっとぞっとする不思議な話もあるのに、文体が柔らかなので後味が悪くない。むしろ心地よい。寝る前、銀行の待ち時間、職場での昼休みなんかにちょこちょこ読むのにぴったり。
表題作品「これからの出来事」が一番印象的。 記憶を失った男と会話の相手の女性に、過去のエピソードとかを盛り込んで、女性の声を聞くうちに記憶は戻らないながらも生きる決意を見せるという展開とかにしてラジドラの脚本でもかけそう。。自分は生きていると自分で決定づけるところにどうもっていくかいろいろ考えられそ...続きを読むう。 あとはそうだなぁ、演出のテイストを全く変えつつも全て星新一の3本立てオムニバスとかできたらすごく面白そう。 想像がわくわく膨らむのはさすが星新一のショートショートですね。
星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。
悪夢だと思いたい、信じられないような出来事。特殊な能力をもった青年の巧妙なビジネス。絶体絶命の危機から目覚めさせてくれる救いの声。満開の桜の季節に出会った秘密好きの美しい女―。想像もつかないことが現実となってしまう未来社会を、あなたものぞいてみませんか?技術と文明がもたらす21世紀社会のゆがみを見通...続きを読むして、痛烈な風刺で描きだしたショートショート21編。
星新一氏の文庫本39冊のショートショート作品の38冊目のようで、初期の作品群とは趣が異なっている。 この作品群には『ボッコちゃん』のような分かり易いオチはなく、どの話も何を言いたかったのか分からないまま唐突に終わるのでモヤモヤが残る。 唯一タイトル名にもなっている「これからの出来事」だけは具体的に...続きを読むイメージが湧いて、手塚治虫の医学マンガを読んでいるようで良かった。 「小さなバーでの会話」という話の最後に、「…人生も社会も、錯覚の連続の上に存在しているのかもしれませんな…」というセリフがあった。 これが、本書の作品群全体に共通するテーマを言い表しているように思えた。 本書で後期作品の雰囲気は分かったので、今後は読み切れていない初期の1960年代の作品をチョイスしようと思います。
“5分後に意外な結末”みたいな感じなのかと思ったら、モヤっとしたまま終わる話が多かった。 そういう世界観を楽しむ本なんだなと感じた。
星新一さんの作品は初めて。ショートショートなので読みやすいけど、どれも不思議な話で「これは何を意図してるんだ?」と考えてしまうものばかりだった。
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