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Posted by ブクログ 2019年11月22日
初めての飛浩隆作品、短中編4作全部面白い。
SFを前提にミステリ、ホラー、ファンタジーなど様々なアプローチをしてるけどどれも違和感なくしっくり収まっている。
また、情景描写の上手さはもちろんのこと五感の描き方がとてつもなく上手い。文を通して“体験”しているような感覚すらあってただただすごいなと感じた...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月20日
いや〜まいったまいった。収録されている短編4作品いずれもよくできているのだが、共通するのは文字がイメージを想起させること。文字で世界がめくれ上がって裏返しになったり人が卵のように割れる感覚を味わわせる筆致の凄みがある。文字で音楽的な素晴らしさを想像させたり目の前の圧倒的な光景を想像させるような表現の...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月07日
『知る人ぞ知る』とか、『伝説の』とかが頭につく作家。
どういう経緯で知ったんだったか……思い出せないけど、シリーズものがドはまりで、それを執筆するまでの作品が読みたくて借りた。
この収録作を最後に10年のブランクを経て、わたしが続きを熱望しているシリーズが発売された。
やはり、すごい。
文章で、これ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月25日
初めて読んだ飛先生作品。
静かで不思議で美しいSF小説短編集。
例えると、広く暗い宇宙の片隅でいつかあった誰かの人生の一部を物語として切り取ってきたという短編が連なっている。なぜ?という質問には決して答えない。そこが逆に素晴らしい。あるがままの状況を切り取ってきて、物語として仕上げた、いわばフォーク...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月04日
三本の短編と一本の短めの中編からなる作品集。
この手の本を読んでいつも思うのは「これがSFか?」ということ。
別にSFに拘る必要もないし、読んで面白ければそれでいいのだけれど、例えば本書の冒頭の作品「デュオ」なんかは、SFのS……科学……というよりも、非科学的事象を題材にしている。
江...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月19日
「デュオ」ミステリ要素たっぷり、音と匂いの描写が素晴らしい。ページを捲る手が止まらない。「呪界のほとり」コミカルなキャラとテンポの良い展開でページを捲る手が止まらない。続編希望。ジジイ最高!「夜と泥の」視覚的・聴覚的な描写が素晴らしい。全体を通しての緊張感にページを捲る手が止まらない。「象られた力」...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月07日
理想の文体かもしれない。
憧れは山尾悠子氏、それはこれからも変わらないが、自分が目指すとしたら。
肉体は五感を支配しているだろうか。
あるいは、五感が肉体を支配するのだろうか。
文字を読むということが、ここまでの体験をさせてくれるのだ。
そんな満足感をもたらしてくれた一冊。
しばらくは余韻を引き...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月22日
『THE FUTURE IS JAPANESE』で知った飛浩隆の初期作品短編集。
音やモノのかたちが持つ「力」がキーワード。SFらしい意匠はふんだんに出てくるが、感情表現や視覚的表現に割かれている言葉の「質量」が大変に豊富で、視覚・聴覚・味覚などの五官に訴えてくるイメージが強い。読後感はむしろ異世界...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月30日
久しぶりにSFものを読んだ。 本作は短編集。 状況や情景を想像するのがSFの楽しさの一つだと思うのだが、どの編もイマジネーションを刺激する作品だった。 気に行ったのは『デュオ』と『象られた力』。 前者は若干ミステリーやホラーテイストもありぐいぐい引き込まれた。 ラストのコンサートシーンはぞくぞ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月25日
強大な思念の力。封印された記憶、のような実体のないものが何を伝えたいのか、装飾を丁寧に剥ぎ取って明らかにしていく。その”もの”の語る声を聴く。それが飛氏の作品に込められたテーマのように思う。 「象られた力」で惑星が秘める歴史を暴いていく過程は『零號琴』を彷彿とさせた。 『悪童日記』の双子を思い出させ...続きを読む
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