零號琴

零號琴

2,277円 (税込)

11pt

特種楽器技芸士のトロムボノクと相棒シェリュバンは惑星〈美縟〉に赴く。そこでは首都全体に配置された古の巨大楽器〈美玉鐘〉の五百年越しの竣工を記念し、全住民参加の假面劇が演じられようとしていた。上演の夜、秘曲〈零號琴〉が暴露する美縟の真実とは? 『グラン・ヴァカンス』以来、16年ぶりの第2長篇

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零號琴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    遠い未来。人類は〈行ってしまった人たち〉によって整備された〈轍宇宙〉と呼ばれる銀河団に居住地を広げていた。〈行ってしまった人たち〉が遺した楽器を扱う特殊楽器技芸士のトロムボノクは、大富豪フェアフーフェンの依頼で、相棒のシェリュバンと共に惑星〈美縟〉へ赴く。そこは首都全体が巨大楽器〈美玉鐘〉のために設

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    2022年03月31日

    Posted by ブクログ

    すごい。すごい壮大なニチアサ合同劇場版を見てるような作品だった。
    街全体を巻き込んだヒーローショー風大スペクタクル仮面劇って舞台立てがまずアツい。光景を想像するだけで超楽しい。
    その劇を取り巻く様々な人々の思惑や情念や、主人公ペアの驚き・戸惑いが渾然一体となって迎えた本番がまた最っ高のエンターテイン

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    2021年09月20日

    Posted by ブクログ

    過去の文明が残した遺物がある轍宇宙の美褥という惑星で、美玉鐘という楽器が500年ぶりに再現され、演奏されることになった。この惑星では毎週末に假劇という仮面劇が催される。観客も含めて全員が仮面をつけて参加する神話劇。500年祭でも美玉鐘の演奏に合わせて演じられることになっている。その台本には、新しい要

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    2020年02月17日

    Posted by ブクログ

    物語への愛、サーガへの愛、コンテンツへの愛。

    それらをこめたスペースドタバタ小説である。

    そしてプリキュア、手塚治虫、特撮なんかへの愛も多量に。

    物語は人間を変えるどころではない。物語の質量は究極的には人間を形作るまで成すことが出来るのだ。

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    2019年10月12日

    Posted by ブクログ

    豪華絢爛SF活劇。キャラクター、SF的ギミック、謎、スケール感、小ネタ、ありとあらゆる面においてサービス精神満点であり、日本人作家が今現在可能なエンターテイメントの到達点の1つだと思う。批評する余地なんか全くないほど、めちゃくちゃ面白いです。

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    2019年08月10日

    Posted by ブクログ

    何層に渡るのか全く分からない程の重層的展開。それでいて物語を貫く一本の線。作者も言うとおり「新しい」ものではない。ではないが、このパイのような、ミルクレープのような...なぜか甘いものしか比喩に出てこないが、新しくないものでもひたすら重層的に編むことで、見たことのない世界が創出された気がしてならない

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    2019年05月04日

    Posted by ブクログ

    すごかった… 4層ぐらいのレイヤーが重なりあって話が展開するところはただただ圧倒されました。読み終わって、しばらくぼんやりしてから冒頭を見返したら「おおっ!」となりました。すごかった。

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    2019年04月28日

    Posted by ブクログ

    作り上げられた世界観も(宇宙観?)物語もキャラクターも素晴らしくてお腹いっぱいでめまいがしそうでした.それに,物語の中にまた物語がありその物語を書き直すといったような複雑さで,追いきれないくらい.フリガナがあるとはいえ漢字も難しく,とうとう関係図を含めてノートに書き出しての読書.久しぶりにじっくり楽

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    2019年03月03日

    Posted by ブクログ

    600頁に及ぶ超大作娯楽活劇SF、集中して、楽しんで読めた。言葉遊びに溢れた文章から紡ぎ出される登場人物が魅力的で、この作品だけじゃもったいないくらい。また、音や闘いの描写が映像として眼に浮かぶ、とても映像的な文章で、まるで映画を観ているような気分にさせられた。内容は徹底的にエンターテインメントで、

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    2019年02月12日

    Posted by ブクログ

    【壮麗な終焉とその先に】特殊楽器技芸士のトロムボノクは、巨大楽器の「美玉鐘」の竣工を記念した假面劇が演じられる予定の惑星「美縟」に降り立つ。全住民がその上演を心待ちにする中、トロムボノクと相棒のシェリュパンは、その星に隠された驚愕の過去と直面するのだが......。著者は、『自生の夢』、『グラン・ヴ

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    2019年01月07日

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