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Posted by ブクログ
小川一水の長篇SF作品『天涯の砦』を読みました。
長篇のSF作品を読むのは久しぶりですね。
-----story-------------
〈壁の向こうは、すべてが敵だった──小川一水作品史上、最も過酷なサバイバル極限の人間ドラマ〉
軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。
その残骸と月往還船からなる構造体は、無数の死体とともに漂流を始める。
だが、隔離された気密区画には数名の生存者がいた。
空気ダクトによる声だけの接触を通じて生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する...。
真空との絶望的な闘いの果てに待ち受けているものとは?
―小川一水作品史上、最も苛酷なサバイバル。
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2006年(平成18年)に刊行された作品です。
破滅的な大事故により真空を漂流するステーション……わずかな気密区画に残された生存者の、絶望的な闘いの果てに待ちうけるのは?
漂流するステーション内にわずかに残った気密区画に取り残された数名の生存者たちは、互いの姿を見ることもできず、空気ダクト越しの声だけを頼りに状況を共有し、励まし合い、時にぶつかりながら生き延びようとします……狭い船室から脱出したくともドアを開ければ真空で100%の死が待っているという環境、漂流する構造体は徐々に大気圏突入の軌道に入りつつあり、残された時間は限られている、、、
そんな中でも、彼らは諦めず、互いの声を頼りに小さな可能性を積み重ねていく……巨大軌道ステーション〈望天〉で起きた事故を描くSF作品でしだが、生存者は価値観も違えば、年齢、性別も異なるうえに、ある事情を抱えた生存者や敵対する生存者もあり、極限状況に置かれた人間たちの物語として胸に迫ってくる臨場感溢れるサバイバルSF作品でしたね。
たまにはSF作品も良いですね……面白かったです。
Posted by ブクログ
宇宙に行ったら何が怖いかって話で、確かに空気が無いってのは怖いっちゃあ怖い。空気なんて地球にいれば常にあるんだから、それが無いってのは怖いって。でも考えてみりゃ船に乗って外洋に出てしまえば、まぁ空気はあるけど、船が沈没したら確実に死ぬし。あの水に入っているだけであっというまに身体が冷え切るっぷりは恐ろしい、水も怖い。飛行機だって何かあったら、空気あったってやっぱり落っこちたら死ぬし。まぁそんなこんなで空気が無い分宇宙も怖いけど、それでもいつか行くんだよねぇ。2001年宇宙の旅が出てからずいぶん経つけど、もう2017年になっちゃったけど、別にアンドロメダ星雲まで行けなくても良いけど、もうちっと身近な月あたりとか、真面目に考えた話を読んでると、ちょいと具体的なイメージが湧いてきて、もう少しかも、なんて思っちゃうよねぇ。
Posted by ブクログ
A.C.クラークの「渇きの海」を読んだのは中学生の頃だった。本作は同じSF設定のディザスターものだが、最新の科学知識が反映されている分、現実的リアリティの面で一歩リードしているのは当然だろう。だが、センス・オブ・ワンダーという面ではどうだろう。SFにしか出来ない自由なイマジネーションがどれだけ発揮されているだろうか。「渇きの海」での、月にある“流れる砂の海”という設定。そこに沈んだ遊覧船のレスキューという物語は僕の想像力を強烈に刺激した。
断っておくが、僕は本作を評価しない訳じゃない、それどころか凄く楽しんだ。様々なガジェットを駆使して宇宙ステーションを実感させてくれるし、そこで展開する物語はスリルに満ちてもいる。でも、残念ながら現実的リアリティを求めれば求めるほどSF的な驚きは無くなってしまうのだ。僕は“宇宙ステーションが舞台の海猿”が読みたいわけじゃない。センス・オブ・ワンダーと物語的リアリティ。二つを両立した作品こそ、SFの理想なのではないだろうか?
Posted by ブクログ
―――軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。
その残骸と月往還船からなる構造体は、無数の死体とともに漂流を始める。だが、隔離された気密区画には数名の生存者がいた。
空気ダクトによる声だけの接触を通じて生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…。
真空との絶望的な闘いの果てに待ち受けているものとは?小川一水作品史上、最も苛酷なサバイバル。
小川一水ブームはこれで一旦落ち着けよう
宇宙を相手どった長編サバイバル
著者があとがきでリアリティを極めることに挑戦したと書いているように
素人目にも「起こりそうな」話になっている。主人公たちに、何がどう見えているのかを想像するのが凄く楽しい。
危機を認識できず、何もしないで漫然と待っている者には幸運は舞い降りない。これまで読んだ小川一水作品の中で、確かに一番ハードでした。
「私たちは一つの墓にいる。」
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小説・文芸
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