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福沢諭吉が読み、感動して涙を流したといわれる名著『蘭学事始』は、『解体新書』の翻訳者・杉田玄白の最晩年の回想録。江戸時代に写本として広まっていたものを、福沢諭吉が再発見し、明治になって出版された。江戸の文化の爛熟期、ヨーロッパの文化・科学・芸術を求めて、“知のチャレンジャー”たちが興した「蘭学」。その先駆となったのが、辞書もなければ西洋医学の知識もないまま、オランダ医学書を翻訳した『解体新書』であった。その『解体新書』翻訳にまつわるさまざまな苦労話や、ともに西洋の学問に挑んだ男たち(前野良沢、中川淳庵、桂川甫周、大槻玄沢、宇田川玄真)のその後のドラマも交えながら、蘭学発展のいきさつを杉田玄白が熱く綴っている。本書では、400字原稿用紙にしてわずか70枚程度の『蘭学事始』を、現代人向けに読みやすく大胆にリライトしている。『方丈記』『西郷南州翁遺訓』に続く「話し言葉で読める古典」シリーズ。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年07月16日
口語訳でとても読みやすく、内容も面白かった。
新しい事に取り組もうと思う人にとってとても勇気を与える本だし、久しぶりに読んでワクワクする感じがした。また当時の状況がリアルに感じた。特に蘭学のパイオニアとして黎明期の雰囲気が非常によく伝わってきた。
辞書もなく、アルファベットも分からない段階から、一文...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月26日
杉田玄白さんの「蘭学事始」を、読みやすくしてくれた本です。
この本が読みたいと思ったきっかけは、三谷さんの本。
「鼻を『フルヘッヘンド』する」というのが出てくるけど、
実は…という話題から興味が出ました。
「解体新書」を言えば、杉田玄白さんが有名ですが、
実は前野良沢さんが頑張ったんだなぁ。
...続きを読む
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