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Posted by ブクログ 2023年09月24日
再読。私は修士までで研究の道を挫折してしまったけれど、もしもっと気持ちを強く持てていたらきっと橋場さんみたいになっていたかもしれない。でもきっと喜嶋先生にはなれない。
私には焦燥と羨望の本だったけれど、そうでないにしても買った文庫の帯にあった「(気持ちが疲れているとき)(人生に迷っているとき)心を整...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月27日
森博嗣が元々名古屋大学の工学部の助教授をしていた事もあって研究者としての生活や思考の描き込みが素晴らしい。
理系の研究室ってこんなんなんや〜と単純に楽しめたなあ。
淡々と自分の興味に打ち込み続ける、他者の賞賛も金銭も介在しない静寂な日々のなんと美しいことか。
実生活においても瑣末な仕事に霹靂...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月22日
自分自身が理系でこれから研究室に配属される身なので、自分の将来を重ね合わせて読んでいてワクワクした。
文章や思考がまさにザ・理系という感じで、それがむしろ読みやすく気づいたら次々とページをめくっていた。
ちょくちょく垣間見える主人公の人間らしさが可愛いく彼自身の素直さを表していて、感情を面に出す...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月22日
森博嗣さんの小説を読むのは初めてである。研究者の日常に焦点を当てている事もあり難しいかなと覚悟をして読み始めたが、端的で理路整然とした文章に惹き込まれていった。喜嶋先生の研究を極め続けるがゆえに孤高な存在になっていく様が美しい。それと同時に、誰とも共有出来ない喜嶋先生の世界が主人公である僕の世界と少...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月12日
本書は、端的には「学問の奥深さや研究の崇高さ」を描いた作品と言えるのでしょうが、不思議な別の魅力を内包している物語でした。
「不思議な別の魅力」とは、理系大学の研究や論文等お堅い内容ですが、語り手が一人称の「僕」という学生目線で、柔らかく緩衝材以上の働きを実感する描かれ方をしている点です。
...続きを読む
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