安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方

安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方

836円 (税込)

4pt

リストラ、転職、キレる若者たち──日本はいま「安心社会」の解体に直面し、自分の将来に、また日本の社会と経済に大きな不安を感じている。集団主義的な「安心社会」の解体はわれわれにどのような社会をもたらそうとしているのか。本書は、社会心理学の実験手法と進化ゲーム理論を併用し、新しい環境への適応戦略としての社会的知性の展開と、開かれた信頼社会の構築をめざす、社会科学的文明論であり、斬新な「日本文化論」である。

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安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月08日

    非常に勉強になる本でした。1999年に初版が出されていますが、この本で述べられている事象は年々強まっているのではないでしょうか。日本は信頼が崩壊しているという言説があることに対して、そうではなく「安心」社会が崩壊しているのだと著者は論じます。

    本書では「一般的信頼」という言葉が重要な概念として紹介...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月24日

    読んで良かった。
    安心社会にいる(もしくはいたい)人と信頼社会にいる人(もしくはいたい人)はコミュニケーションの方法が違うものだろうなと思った。

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    Posted by ブクログ 2020年09月24日

    日本社会の特徴を語られる時、集団主義的で和を重んじるとか、閉鎖的な村社会だとか、言われることが多いように思うけれど、体感として、そんなことはないような気がしていて、和を重んじると言われる割には、他者に厳しいと思っていた。一方で、物を落としても戻ってくる世界的にも珍しい国だとも言われていて、それは確か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月10日

    2020.46

    めちゃくちゃおもろかった。。
    ・日本は安心社会。
    ・安心社会は信頼能力を育まない。
    ・日本人は元来個人主義的。

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    Posted by ブクログ 2020年06月05日

    COVID19をめぐる政府方針や社会的な雰囲気の影響で、社会心理学に興味を持った。この本が出版された1999年から果たして、どれだけ社会は透明性を発揮し、個人は一般信頼性を獲得したか。21年後に読んでも示唆に富む内容だった。

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    Posted by ブクログ 2020年04月23日

    混同しがちの安心と信頼は意味が違うがともに社会が効率的に運営されるために必要。逆に言うと不安は社会の進歩を阻害する要因になる。

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    Posted by ブクログ 2020年02月27日

    このような考え方は、古代エジプトやシュメールなど古代都市においても使われていたように思われる。村社会から都市に移ってきた人が感じることは普遍的なのであろう。

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    Posted by ブクログ 2019年12月21日

    欧米諸国は契約社会とされるが,意外にその内容は細かくない気がしていた。一方,我が国では最近,取り決めが煩雑で良く言えば緻密,悪くいえばおせっかいな部分が多いと思っていたが,著者によると同族同士の安心感はあるものの,自らが属しているコミュニティの「外側」を信頼することは不得手であるという。何となく今ま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月19日

    安心と信頼は似たように解釈される言葉だが、両者は大きく異なることが書かれています。放送大学の社会心理学で紹介されていたので読んでみたのですが、とても深い内容でした。
    今の時代的な話しもそうだし、マキャベリズムなどの話しもあり性善説と性悪説的な解釈についても現代的な解釈ができそうで、これを読んだ後に最...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月03日

    氏曰く、日本人の「和の心」とは、他人の気持ちになって、互いに協調しあう関係を好むというよりは、
    周囲からどう思われるかを気にして、まわりとの間で波風を立てないようにビクビクすることだと指摘しています。
    かなり日本人の行動原理の本質に迫った指摘です。

    人に嫌われることを極端に恐れ、嫌われないないよう...続きを読む

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