信頼の構造

信頼の構造

3,080円 (税込)

15pt

信頼と裏切りの起源とメカニズムを、進化ゲーム論と実験データからみごとに解明し、日本が従来の集団主義社会を脱し、他者一般に対する信頼で成り立つ開かれた社会を形成することの大切さを説く。 日経・経済図書文化賞受賞

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信頼の構造 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    日本の社会は不確定性の低い社会であり相互の信頼が高い社会と思われていた。
    しかし、よく考えると信頼が必要となる状況というのは、不確定性が高まる状況である。
    また不確定性が低い状況では信頼がそもそも必要でないのではないか、という疑問から
    心理実験を行われ、我々が思っている常識とは少し実際は異なっている

    0
    2019年10月21日

    Posted by ブクログ

    1章 信頼のパラドックス
    2章 信頼概念の整理
    3章 信頼の「解き放ち」理論
    4章 安心の日本、信頼のアメリカ
    5章 信頼とコミットメント関係の形成
    6章 社会的知性としての信頼
    終章 開かれた社会の基盤を求めて
    ======================
    集団主義社会は「安心」を生み出すが、「信

    0
    2018年12月22日

    Posted by ブクログ

    日本の「安心」はなぜ、消えたのか よりも論文的で慣れていないせいか読むのに時間がかかってしまった。が、内容が濃く目から鱗が何枚も落ちた。10年以上前に書かれた物が今なお興味深く...その頃から日本はまだ変わっていないのかもしれない。

    安心から信頼への道のりはまだまだ遠いように感じる。それはエネルギ

    0
    2011年08月15日

    Posted by ブクログ

    学術的に「信頼」という用語を使うときの必須文献だろう。発刊から12年が過ぎても、その価値は色あせていない。

    精緻に、その定義を分類し、とりわけ、「安心」と「信頼」が混同されて用いられていることへの論証は見事。

    また、学術的な「実験の意味」(P144~)に触れたところも、ちょうど読み進めていく

    0
    2011年05月01日

    Posted by ブクログ

    山岸俊男さんの「信頼の構造」を読んでいる。

    この本は、”集団主義的社会は安心を生み出すが信頼を破壊する”というメッセージが中心である。

    集団主義的社会とは、いわゆるコミュニティで、例えば、会社の組織でもそうである。
    集団は信頼を生み出すと普通考えがちだが、私たちが信頼と感じているのは、実は安心の

    0
    2010年12月15日

    Posted by ブクログ

    第一のパラドックス:
    信頼が最も必要とされるのは、「常識的」には信頼がもっとも生まれにくい
    社会的不確実性の大きな状況においてであり、また「常識的」には信頼が
    最も育成されやすい安定した関係では信頼そのものが必要とされない。

    第二のパラドックス:
    社会関係や人間関係がより安定して永続的であり、それ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「信頼」と「安心」の違いが面白い。

    どちらも、相手が自分を搾取しないという期待の中で生まれる評価だが、

    ・「信頼(trust)」は「相手の人格や相手に対してもつ感情への評価に基づく」
    ➡︎ 社会や経済の潤滑油となって、民主的政治や経済発展に繋がる。
    Ex)アメリカ型の開かれた社会


    ・「安心(

    0
    2021年03月12日

    Posted by ブクログ

    2020.59
    ・信頼と信頼性の違い
    ・社会的知性をいかに、社会として育むか?
    ・20年前から日本は低信頼社会を突き進んでいる。その問題が浮き彫りなのが現代?

    0
    2020年12月26日

    Posted by ブクログ

    1998年5月15日 初版。

    社会心理学の教授が著者。

    「集団主義社会は安心を生み出すが、信頼を破壊する」
    を一つのメッセージを中心としてその元になる「信頼の解き放ち理論」とそれを検証する実験を紹介していく。

    安心と信頼というのは混同されがちだが、この本の中では明確に区別されている。そしてその

    0
    2018年10月09日

    Posted by ブクログ

    同じ著者の「日本の安全はなぜ消えたのか?」に記載されている内容を実証実験で検証したやや学術的な本。
    (本書のほうが発売は古いので、実際は、本書の結果を踏まえて、新しい情報を加えつつ、「日本の安全はなぜ消えたのか?」を書いたと言うほうが正解)

    安心社会と信頼社会、日本とアメリカで同じ実験をしてそれぞ

    0
    2012年03月26日

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