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Posted by ブクログ 2022年03月29日
あまりに美しくみずみずしい言葉を味わう快楽に脳が溶けそうな多幸感を得られた。えぇ…気持ち良い…。鉱石の標本を作るようにコレクションした言葉を眺めて愉しむような人(言語フェチと言いたい)が書いた文章でしょう?キモチイイ。美しい無機物と言語が対等にある印象を受ける。
言葉の隅々から幻想的な淡い情景が脳裏...続きを読む
図書館で見付けて粗筋に惹かれて借りてみたら大当りでした。
もう、キャラクターの名前・世界観、全てがファンタジーで言葉選びも美しい。どちらかというとメルヘンと言いたいお話。
長野作品の名作の1つです。
童話好きな方はハマるかもしれません。
Posted by ブクログ 2013年08月02日
美しくて淡くて清清しい、少年のある夜の冒険譚。
現実の世界とは異なるたゆたうような世界に迷い込んだアリスと
現実の世界でとまどう蜜蜂。
金木犀が淡く香る群青天鵞絨の天幕の空に細かく砕いた貝殻
を散りばめて作った星を縫いつける。
初めてこの本を読んだ日から20年ぐらいたっていることにびっくり。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月08日
1989年の作品で、2011年に購入して積読していた一冊。
綺麗な漢字、日本語、
不思議な世界観の本を読みたくて、
手に取りました。
当時の購入金額は380円(税別)!
安いと思ってしまうのは、
今の物価高の影響でしょうか。苦笑
兄に借りた色鉛筆を取りに夜の学校に忍び込んだ、蜜蜂とアリス。
そし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月10日
高山宏さんの解説が正鵠を射ているのでもはや私の劣文は必要ない気もしますが、とにかく、『少年アリス』はさまざまなものから「解放」されている作品として群青天鵞絨に輝く屈指の幻想譚だと言うことができるのです。
澁澤龍彦さんや短歌の好きな私は、前者には博物誌的な面白さを、後者には音とリズムに凝縮した言葉の感...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月14日
夏が近付くと長野まゆみ作品を読みたくなります。
再読でも、冷たく澄んでいる不思議で綺麗な世界でした。
アリスと蜜蜂が迷い込む夜の学校、夏から秋へ変わる瞬間。星を夜空の天幕に縫い付ける。
お話は優しいのですが、言葉の音の雰囲気とか、硬質な独特の世界です。
初期の長野作品は恋愛色がなくて、こちらも良いで...続きを読む
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