夢幻諸島から

夢幻諸島から

1,870円 (税込)

9pt

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時間勾配によって生じる歪みが原因で、精緻な地図の作成が不可能なこの世界は、軍事的緊張状態にある諸国で構成されている「北大陸」と、その主戦場となっている「南大陸」、およびその間のミッドウェー海に点在する島々〈夢幻諸島〉から成っている。最凶最悪の昆虫スライムの発見譚、パントマイマー殺人事件、謎の天才画家の物語……。死と狂気に彩られた〈夢幻諸島〉の島々には、それぞれに美しくも儚い物語があった。語り/騙りの達人プリーストが年来のテーマとしてきた〈夢幻諸島〉ものの集大成的連作集。

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夢幻諸島から のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    北と南に大きな大陸があり、その中間に広がる無数の島々から成る夢幻諸島。そのガイドブックという形を取った連作短篇集でありながら、長篇としての作品。半分は夢幻諸島に点在する島々の紹介であるが、それがこの作品の下地となって物語を引き立たせる。6~7人くらいの主要な人物が、時折挟まれる中編の物語に登場し、互

    0
    2019年10月18日

    Posted by ブクログ

     待望の夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)のガイドブックであり、アーキペラゴのいくつかの魅力的な、あるいは特徴的な島が紹介されている。『限りなき夏』で訪れたことのある旅行者も、これから夢幻諸島を旅行しようと考えている人にも歓迎される一書であろう。
     だが、この手の本にはお定まりの地図というものが本書

    0
    2016年02月12日

    Posted by ブクログ

    SFじゃなくてファンタジー、いや神話かな。特に最終章は原始的で野蛮な男女が創造神のようだった。そんな2人がインスタレーションアーティストというのも。それと時間の縛りがない自由さも素晴らしい。重層的で、つながっているようできちんとは解になっていないもどかしさというかあいまいさ。これ英語で読むとどんな感

    0
    2014年05月29日

    Posted by ブクログ

    プリーストの「奇術師」を以前に読んだときには,その反則気味の種明かしに「そりゃないぜ」と思ったものだが,本書には参りました.負けました.
    架空の「夢幻諸島」の島々のガイドブック,ということだが,島の紹介もあれば,単にその島にまつわる誰かの出来事を綴った完全な小説もあり,しかも謎解き風のものもあれば,

    0
    2013年11月27日

    Posted by ブクログ

    最初は掴みどころが少なく読み進めるのに苦労。途中から何度か登場する人達の人物像や各々の相関関係が見えてきたり、諸島にまつわる謎や出来事が繋がり始めたりして、驚かされたり更なる謎が浮かんだりして、俄然猛烈に面白くなった。全ての謎が最後に収束するわけではないが、だからこそ読後にフワフワ&クラクラした心地

    0
    2013年10月10日

    Posted by ブクログ

    夢幻諸島の島々をめぐるガイドブックという体裁をとった連作短篇集。時に結びつき時に矛盾するエピソード、双生児やガラスといったモチーフ、信頼できない語り手に翻弄されるうちに浮かび上がる歪な騙し絵に幻惑される。いやー、面白かった !!

    0
    2013年08月30日

    Posted by ブクログ

     ここ(ドリーム・アーキペラゴ)ではどんなことも起こり得る―

     時間勾配の歪みにより地図の作成が不可能とされている架空の世界。そこに点在する無数の島からなる通称夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)が舞台の物語。英国作家の”信頼できない語り手”ことプリーストが書き記した、死と狂気に彩られた島々に纏わる

    0
    2016年02月17日

    Posted by ブクログ

    不思議な世界観の中でふわふわとするための本。
    文化レベルは、現代と同じ。
    「夢幻」といっても、魔法やドラゴンが出てくるわけではない。
    短いエピソードの連なりで、どんどん読めてしまうけれど、あまり急いで読むと見落としが出る。

    0
    2015年01月12日

    Posted by ブクログ

    ある世界に存在するたくさんの島についてのガイドブックの態をとってる短編連作。とはいっても少しずつ関連があって、同じ人も出てきたりするので長編とも言えるかもしれない。
    構造がずるい、楽しい!
    ただ、散らばってる情報を集めながら読む話なので、人は選ぶ気がする。
    手紙とか雑誌記事とかそういう断片から情報を

    0
    2014年05月26日

    Posted by ブクログ

    なかなか訳者あとがき定番の内容紹介に入ろうとしないのは、
    作者の意向を汲んで、
    読者になるべく目かくしした状態で本書を発見してもらうために、
    訳者もくわしい内容紹介をされないそうだ。
    あとがき定番の内容紹介がくわしいあらすじ紹介ならば、
    言わずもがなのことだと思う。
    同じく訳者の方は、イアン・マクド

    0
    2013年12月26日

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