ビタミンF

ビタミンF

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    ビタミンF
  • タイトルID
    :
    223059
  • 電子版発売日
    :
    2013年10月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ビタミンF のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    心がじんわりと温かくなって読後はちょっと優しい気持ちになれる気がする。
    父親が考えていることってよく分からないと思っていたけど、みんな言葉にしない苦しさや不安を抱えているんじゃないかと思った。
    私の父もあまり口数が多い方ではないけど、ちゃんと向き合いたい、父のいる時間を大切にしたいと思えた。

    0
    2026年05月14日

    Posted by ブクログ

    登場人物たちとは同世代であり家庭の問題に頭を悩ませることもある。本書で出てくる多種多様な問題と共鳴するかのように読み進めた。ビタミンFによって悩みが解決するわけではないが深い亀裂を抱えてもなお日常を送るための勇気付けにはなった。

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    普通?の家庭のお父さんをテーマにした短編集。家族は実はちょっとしたことで簡単に壊れてしまう。家庭内でのお父さんの揺れる胸の内が正直に描かれている。うちの夫からも妻のことをこんな風に思われているのかなぁ、と思ってしまった。ちょっと優しくしてあげようと思った。

    0
    2026年04月11日

    Posted by ブクログ

    最初読んだのが小6とか中1とかで、いや意味わからんってなってたけど、今読んでみたらめっちゃおもろいやんってなった。感情を色んな表現、比喩で表してる訳でも無いけど、少しの言葉とか、表情、動きの描写で、どうしても出てきてしまう負の感情とか、漠然とした不安とか、その不安をなんとか見ないふりをしようとする所とかが伝わってくる。最初セッちゃんが一番面白いと思っていたけど、はずれくじとか、なぎさホテルがすごい印象に残った。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    好きな作家は?と聞かれて、必ず答えていたのが重松清。ビタミンFに収録されている短編は、すべて”ある家庭の30代後半から40代のお父さん”の視点の物語である。中学生の頃は、お父さんの生態を解き明かす解剖書のように読んでいただろうか。31歳、妻歴4年目、社会人歴11年目の今、再読すると、30代になった変化、夫婦としての日常、会社の先輩後輩とのやり取りが、あと何年後かの自分の予言書のように思えた。
    こんな大人になりたくないになってしまった私達に、そんなもんだよ、だけどちょっぴりでも変えることはできると希望感を残してくれる。人生に希望はあるなんて大仰に説得してこようとする話なんてない。一つ一つのお話が胸に届き、読んだ後は、全ての家庭の裏話を見たような、上手くいくといいなと願ってしまうような優しい気持ちになっているから不思議だ。重松清さん流の全ての家族へのエールなのだと思う。また38歳になったら読み返したい。

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    ビタミンFはfamilyのF。
    歳をとったからこそ、その年代の悩みがある。
    今の私だから、わかる気持ちがある。

    短編小説で、読みやすかった。
    年老いていく両親とのやりとりで、リアルすぎてぐっときてしまった。

    悩みながら、悩みを前向きにとらえながら
    自分の気持ちに素直に相手を大切に生きて行きたいと思った。
    40代の方々におすすめしたいです

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    結婚して子供が欲しいと漠然と思っていたけど、子供は中学生になって反抗的になったり関わり方がわからなくなったり、結婚相手とも順風満帆とはいかなかったり、うまくいくだけの結婚生活ではない感じがリアルで、考えさせられた。
    自分も37歳になって人生がある程度決まってくる年齢ではどんな生活をしてるんだろう、結婚することが幸せなのかも考えさせられる作品でした。

    0
    2026年06月11日

    Posted by ブクログ

    36、37、38歳という中途半端な中年なりかけの男性が主役の短編集。

    仕事ではまだまだ若いと思っていても、若手社員からはオジサン扱い。

    家庭では妻との関係にマンネリ化、夜の営みも昔のように求め合うことはなく、定期的な一種の作業のよう。

    そんな関係性があってもなくても、リスペクトがなければ、夫婦生活は破綻する。


    【パンドラ】
    中学2年の娘、穂奈美が万引きをした。それだけでもショックなのに、男と一緒で、そいつはコンドームを万引きした。
    もう子供じゃないと思っても、そう思えない、孝夫。
    愛する娘が知らない奴とセックスをしていることがショックでならない。
    それは、妻に対しても思い始め、自分より前にどんな男と関係を持っていたのか、もちろん、聞けないし、聞かないけれど気になる。
    自分の初体験の女性に電話をかけようか迷う。
    友達に制された、「思い出なんて、パンドラの箱みたいなものだ」「開けない方がいいんだよ」
     まさにその通りだと思った、パンドラをあけて、ひとりでショックを受けた若き自分に言ってあげたい。笑

     ~親は身勝手だ、ある時期までは早く大きくなれと願い、ある時期まではこのままでいて欲しいと祈る~
    ホントこれ。


    【母帰る】
    ・37歳 拓己、妻、娘小学生2人
    ・姉、息子、元夫浜野さん
    →2年間の不倫の末、療育費を払う約束で離婚
    ・父、母
    →2人は10年前に離婚、母は別の男性の内縁の妻となり、そのパートナーに先立たれアパート暮らし

    こんな状況の中、10年間孤独な一人暮らしを続けた父が姉にお願いをした。
    「母に帰ってこないか、と聞いてくれ」と。

    拓己と姉は、父がボケてしまったのではないかと心配して、九州の実家に帰った。
    拓己「1人だけ残されて、他の男性と暮らした母を恨んだりしないのか」
     父「子供を1人前にして、親の務めが全部済んでからのことだ。自分のやりたいことをやったらいい。」
    父「ただ、33年も連れ添った母をひとり暮らしのまま、死なせるわけにはいかんのじゃ」と。
    「拓己は37歳じゃろ、もう大人じゃが(そんなこともわからんのか)」

    0
    2026年10月01日

    Posted by ブクログ

    『ビタミンF』は、家族をテーマにした七つの短編から成る作品集である。重松清は、家族の絆を取り戻そうと葛藤し、模索する中年男性たちを中心に据えながら、それぞれの家族の物語を丁寧に紡いでいく。

    作品に登場する家族は、一見すると互いの心が離れ、ばらばらになってしまったように見える。しかしその根底には、互いを思いやる愛情が確かに存在し、それゆえに素直になれず、気持ちがすれ違ってしまうもどかしさが、静かな筆致で描かれている。その描写には、多くの読者が自らの家族を重ね合わせることができる普遍性を感じた。

    家族の在り方が多様化し、父親や家長としての役割を一義的に定義することが難しくなった現代において、主人公たちは迷いながらも現実から目を背けず、自ら家族と向き合おうとする。その主体性、すなわち困難な状況であっても他者との関係をあきらめず、一歩踏み出そうとする姿勢こそが、読者に勇気と希望を与える「ビタミンF」なのではないかと思う。本書は、家族とは決して完成された関係ではなく、互いに理解しようと努力し続ける営みそのものであることを、あらためて考えさせてくれる一冊であった。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    自分の父を思いながら読んだ。
    どれも父親目線で描かれていて、どうしようもない出来事がそれぞれに降り注ぐ。
    この世に答えがあることは極端に少ない。
    難しい問題の方が多い。
    どれも複雑で、多様で、絡み合っている。

    父親という立場に立ったことはないが、想像してみると難しいポジションだなと改めて思った。
    息子である僕からはあまり話しかけようとはしてこなかったし、向こうもそれなりの距離を感じていたのかもしれない。
    最近になってようやく本音を言い合えるようになったが、それが良かったのかどうか。
    うちの家族はどうなのだろうか。
    今はまだ問題はないが。

    0
    2026年07月06日

ビタミンF の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    ビタミンF
  • タイトルID
    :
    223059
  • 電子版発売日
    :
    2013年10月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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