月光の東

月光の東

小説・文芸
990円 (税込)

4pt

「月光の東まで追いかけて」。出張先のカラチで自殺を遂げた友人の妻の来訪を機に、男の脳裏に、謎の言葉を残して消えた初恋の女性の記憶が甦る。その名前は塔屋米花。彼女の足跡を辿り始めた男が見たのは、凛冽な一人の女性の半生と、彼女を愛した幾人もの男たちの姿だった。美貌を武器に、極貧と疎外からの脱出を図った女を通し、人間の哀しさ、そして強さを描く傑作長編小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    月光の東
  • タイトルID
    :
    223057
  • 電子版発売日
    :
    2013年10月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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月光の東 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今のところ宮本輝の中で一番好き。
    わがままに、自分ペースで、
    周りを巻き込んで生きていく、
    ちょっとうらやましい女性。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

     あるエリートサラリーマンがパキスタンのカラチのホテルで自殺することからこの物語は始まる。この小説の秀悦なのは、この自殺した背後にいる米花という女性を全く異なる2人の人物に語らせていることだろう。
     推理小説的な側面もあって、一気に読めるとても良い本だと思う。

    0
    2022年05月05日

    Posted by ブクログ

    夢中で一気に読める本を求めて、宮本輝を手に取った。カーテンで仕切られた病室で2.5日位で読んだ。夜の日本海側の村、古美術展、バーなど、薄暗い場面が多くシンクロしてぐんぐん読めた。

    2人がそれぞれよねかを調べ、神視点の読者が全てを知る奇妙な面白さ。
    杉井はよねかを一目も見られず、津田が作る美味しいクリーム・コロッケを知らない。
    美須寿はよねかの女の子らしい一面や男との接し方は知らない。

    それでいいんだと思う。
    初恋の中学生の少女を買った中年の男なんかに会わない方がいいし、浮気相手の異性との話し方や交わり方は知らなくて良い。

    自殺を乗り越えこのさき生きていくのに必要な情報が、2人にうまく行き渡った。

    加古の死因は最後まで謎のままだが、恐らく柏木の話のようなことだろう。

    「月光の東」も謎のまま。解説は死後の世界というふうに書かれていたが、私は本の描写のまま、シルクロードか山岳に輝く月の、もっと向こう側を想像する。生命はあるのに闇に隠れてしまって出てきてくれない。寂寞として、強い夜風しか聞こえなくて、しーんと冷たくて、、暗闇と隣り合わせのよねかの乾いた、信念ある心を思う。

    よねかは女の嫉妬からか魅力的、とは思えなかったが、強かで行動力があり尊敬はする。弱い心を見つめながら立ち直っていく加古美須寿が、読者の等身大の人物だろう。自殺に傷つく家族と共に、毎日は続き、親切な周りの人に支えられて、夫の自殺に、よねかに打ち勝った。


    30歳を過ぎてから、年相応を思うと器量不足で自信がなくなり、急に根暗になった。よねかほどではないが、今まで出会った人を傷つけてきたなぁなんてことも思う。私も罰が当たるだろうか。もう当たっただろうか。そんな自分が好きだと言えるだろうか。少しずつ立ち直ろう。そして自分も頼られる側に回れるよう、手を温めておかなくては。

    0
    2020年02月15日

    Posted by ブクログ

    塔屋米花という一人の女性をめぐって、現在から過去、北海道、糸魚川、東京、カラチと辿る足取りが交錯する。その根源の謎が解けぬままエピソードやつながりが見えてくるのが面白く感じた。
    会う男性全てを惹きつける謎めいた美貌の女。誠実で努力を続ける経歴を知るにつれ、彼女が破滅の運命の女だったのだなと思う。

    艶を持つ少女、転校、謎の浮気と死、『錦繍』とモチーフがよく似てる。
    加古の「あの日」が明かされなかったのが残念。
    ずいぶん皆様お上品な言葉を使っている。

    0
    2017年11月11日

    Posted by ブクログ

    よねかと言う女性に翻弄されていく周りの男性の話(自殺した友人)を中心に展開されていくかと思いきや、残された妻とよねかの生い立ちがメインだったように思える。作中に出てくる精神科医の先生とのやりとりが、人生の教訓になるような示唆に富んだ言葉が多かった。
    また若いよねかに溺れた初老の男性が、妻の死亡を機に行き場のない気持ちになる。浮気は何も残りません笑

    0
    2014年11月17日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの再読。

    旧友・加古の自殺には、数十年会っていない初恋の相手・塔野米花が関わっていた。
    米花の過去を追いかける主人公・杉井と、米花を憎悪の対象とする加古の妻・美須寿の2人の視点によって、米花の過去が浮き彫りになって行く。
    他人の過去を土足で踏み込むのはあまりよろしくない。
    ストーリーより、人間の心の微かな揺れを表現した美しい文章に感動。

    0
    2013年01月25日

    Posted by ブクログ

    宮本輝の小説にはいつも必ずと言っていいほど”とびっきりの美人”が出てくるが、『月光の東』の”よねか”は今まで読んだ本の中で一番美人だろうと感じた。
    美貌を持つ女はそれを意識し武器にする。
    そうなんだろうな。
    わたしにもそんな美貌があったら上手く使うと思う(笑)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    著者の作品として複雑な内容だった。主人公の女性をめぐる男達の出逢いと葛藤。加古の死は謎は?読者に想像を委ねる、そういう手法なのだろう。2017.11.8

    0
    2017年11月08日

    Posted by ブクログ

    よねかの思い出を探る旅は、そのままよねかに引き寄せられた男たちを振り返る旅であった。美しくかつ強い女性であったよねかはまた、人間の業を強烈に意識した女性であった。傍目からみるよねか像とは異なり、付き合った男たちは結局その心の美しさに思いを馳せ、卒業していくのだ。
    杉井と加古がそれぞれの立場で過去を振り返っている。それぞれ独り語りや日記の記述でその振り返りを綴るわけだが、国内は北海道から糸魚川、大町、岡山、海外ではヒマラヤ、パキスタン・カラチ、パリとそのスケールは非常に大きい。スケールの大きさと登場人物それぞれの、繊細に変化する心の動きが合わさりきわめて立体的、重層的な物語構成を感じた。
    しかし、登場人物はいずれも極めてオリジナルな人物が揃っている。独りで語る杉井が最もシンプルな人物像である。そのほかは、競走馬牧場関係者であったり、骨とう品屋主人であったり、バーのオーナーであったり、美術商であったり。だからこそ非日常の物語が次々と紡ぎだされるのかしれない。
    物語としては最後はかなり宙ぶらりんな感じで読者の思考にいろいろと委ねられているが、それはそれで小説なんだろうと。
    精神科の先生の至言が身に染みた。

    0
    2017年06月02日

    Posted by ブクログ

    ところどころことばの遣い方がはっとさせられるほど綺麗だった。
    もっと綺麗な日本語を知りたいな、と思わされた。

    ただ、話の内容は正直いまいち分からなかった。
    他の方が書かれたレビューを見ても、宮本さんの作品の中ではいまいちと書かれていたものもあった。
    これで宮本輝さんの作品に限りをつけるのではなく、もう少し別の作品も読んでみたいと思う。

    0
    2016年01月12日

月光の東 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    月光の東
  • タイトルID
    :
    223057
  • 電子版発売日
    :
    2013年10月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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