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「一日に五千回ぐらい、死にとうなったり、生きとうなったりする」男との束の間の奇妙な友情(表題作)。トマトを欲しながら死んでいった労務者から預った、一通の手紙の行末(「トマトの話」)。癌と知りながら、毎夜寝る前に眉墨を塗る母親の矜持(「眉墨」)。他に「力」「紫頭巾」「バケツの底」等々、日々の現実の背後から、記憶の深みから、生命(いのち)の糸を紡ぎだす、名手宮本輝の犀利な「九つの物語(ナイン・ストーリーズ)」。
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Posted by ブクログ
情景がありありと目に浮かび、心にグサグサくる素晴らしい文学。「死にたい」と「生きたい」が交互にくる現象を「お前はどうや?」って人に確認したくなるの、すごいわかる。1日に五千回もきてるかはわからないけど、わかる
やっぱり短編上手だなー。すごいなあ。短い文章だけど、一つ一つが深い。小説読むっていいなあ、と思わせる本だなと思います。
この本、確か三読目。9つの話からなる短編集。何れも短編の妙味を玩昧できる。とりわけ「眉墨」。年老いた母親が死の病の影に怯えながら、就寝前にせっせと眉墨をひく手を休めない様子を眺める息子。その描写は、あたかも一幅の淡墨画のような美しさをたたえ、生命の持つ逞しさと儚さが合わせ鏡のように映る。いずれの話も...続きを読む、幼少・青春・社会人、そして大人となりその世代において鮮烈な思い出もあれば、過酷な忘れ難き体験もある。それらを持て余しながらも、人生という歳月が「力」を与えているんだということを教えてくれる珠玉の短編集。
もう圧倒的に好き。二十歳の火影以降、宮本輝さんの短編集ははずれなし。こんな短い文章でなんでここまで、揺さぶられるのか。憧れ。
短編集が、好きだ。 村上春樹の「象の消滅」「レキシントンの幽霊」にはじまり、 辻仁成「千年旅人」、堀江敏幸「雪沼とその周辺」・・・どれも素敵で、 印象に残っている。その作家の作風とユーモアに溢れていて、 ひとつひとつの文章に「その人らしさ」が感じられるからだ。 そして、宮本輝。 彼の本はちゃんと読...続きを読むんだのは初めてである。「蛍河」は買ったものの 読めていないのだ。 素敵な、キレイな文章を書く人だと思った。 そしてどの舞台も関西なんだよね。身近な光景。 大阪の猥雑な雰囲気とそこに見え隠れする哀愁、人情・・・ 9つのどの作品も「生」「死」「人生」を感じさせる。 それぞれの人物が背負ってきた過去があり、物語の終わりには彼らの未来を考えさせられる。 何気ない日常の、でも特別な一コマが、綺麗に抜き取られていると思った。そういう意味で「雪沼とその周辺」とか、「パークライフ」とか、「スティル・ライフ」の好きな私の嗜好をくすぐった。 すごく好きです。彼の作品、もっと読みたいな。
表題作の「五千回の生死」、何度読み返したことだろう。 私の転機となる時期、また考え込んでしまう時期に、つい手にとって読んでしまう。「ふつふつ」と「生命力」のようなものが湧いてくる気がするのだ・・・
あかん、死にとおなってきたああ!! 僕たちは今までもこれからも生死を繰り返す そして少しずつ少しずつ死んでゆくのだと思う
「トマトの話」「眉墨」「力」「五千回の生死」「アルコール兄弟」「復讐」「バケツの底」「紫頭巾」「昆明・円通寺街」 短篇のお手本。どこか切ない。
昭和50年代末から60年代前半ごろの短編集。 工事現場の警備員のバイト中に、病に伏せる作業員から手渡された手紙を無くしてしまう、「トマトの話」。繁華街の小学校に一人で通学する息子を見守る母のハラハラドキドキの「力」。など、9編どれも魅力にあふれた短編小説集。
短編集。 表題作「五千回の生死」は1日に五千回生きたくなったり死にたくなったりする男が出てくるちょっと不思議で、かつ力強い作品。 1作目の「トマトの話」という短編は、読後しばらく動けなくなりました。小説の力ってすごいと改めて思いました。
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