ドナウの旅人(上)

ドナウの旅人(上)

715円 (税込)

3pt

夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが……。東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。

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ドナウの旅人 のシリーズ作品

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  • ドナウの旅人(上)
    715円 (税込)
    夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが……。東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。
  • ドナウの旅人(下)
    770円 (税込)
    絹子は娘・麻沙子の説得にも応じず、ドナウの終点、黒海まで行くと言い張る。絹子の若い愛人・長瀬の旅の目的に不安を感じた麻沙子とシギィは、二人に同行することにした。東西3000キロ、七ヶ国にまたがるドナウの流れに沿って二組の旅は続く。様々な人たちとの出逢い、そして別れ――。母と娘それぞれの、年齢を超えた愛と、国籍を超えた愛を、繊細な筆致で描き上げた人生のロマン。

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ドナウの旅人(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年07月01日

    私も10年前、ニュルンベルクから、レーゲンスブルク、パッサウ、そしてウィーンへとドナウ川に沿って旅をしたことがあり、この物語の主人公達が旅するのと全く同じ順番にドナウ川沿いの街がでてきて、私も見たその時の風景を思い出し、凄く懐かしく、もう一度訪れたくなりました。
    母親と若い愛人、娘と恋人、といった異...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月14日

    「楽しい劇であろうと、哀しい劇だろうと、平凡な劇であろうと、劇のない人生に真のしあわせなんかありませんよ。そして劇は偶然に訪れたりしないわ。さあ、準備をしなさい。忘れ物はない?」

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ドナウ河に沿って旅をする。
    そんな手紙を送ってきた母親を追ってドイツへ飛んだ主人公の麻紗子。
    そして、西ドイツの地で、母が17歳も年下の33歳の男性と一緒に旅をしている事を知って驚愕する。
    とにかく早く母に追いついて、日本へ連れ戻さなきゃ。
    かつての恋人であるドイツ人の男性と共に母を追い、様々な事情...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月24日

    母絹子が父との離婚を決意しドナウ川を沿って黒海に向かう旅に出ることを手紙で知った麻沙子は西ドイツに向かう。そこはかつて自らが青春時代を過ごし、自らの臆病さから共に人生を歩まず去る事を決めた恋人がいる場所。恋人ジークフリートと再会し、再び恋に落ちたが母は17歳年下の長瀬道雄と旅に出ていることを知る。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月06日

    母が突然ドイツに旅立った。
    追いかけてみると17歳も年下の男と一緒。
    娘としては衝撃の事実。
    別れたドイツ人の青年とよりを戻し、母を追いかける。

    お話のプロットは秀逸。
    死を望む人間を救えるのか。
    人間の生とは。
    悠久の大河ドナウを舞台に物語は進む。
    下巻での決着ご楽しみ。

    随分以前に読んだ本書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月22日

    宮本輝は、中学生の頃に「錦繍」を読んでものすごく泣けて、以来の読書。
    本編は上・下巻に分かれる長編。
    ドナウ川に沿って旅をしていく物語。
    愛とは、生きるとは、人間とは、とつくづく考えさせられる。
    情景描写はとにかく美しくて、ドナウ川や流れている各国に旅してみたくなる。
    上巻でかなり話が進んだ感じがす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月30日

    女性としての生き方や結婚に対する考え方、などが勉強になった。
    そういう意味で面白く読めた。

    宮本作品の魅力であるところの、登場人物がとてもリアルに描かれていて、共感しながら引き込まれてしまう。

    自分の年齢に応じて、何度も読み返したくなる一冊です。

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    Posted by ブクログ 2012年08月31日

    上下巻。 宮本文学は、人生の節目で、さて行くか!と気合入れたい時に読み返します。コレは二度目かな。人生の指針になる言葉がたくさん入ってるので…。七ヶ国に渡るドナウ川に沿った四人組の旅の話、ラストは少し悲しいけど良い

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    Posted by ブクログ 2012年05月19日

    冒頭が素晴らしい!

    「蛇行する無数の川は銀色に光っていたが、どうかしたひょうしに、もつれた赤い糸みたいに染まって、麻沙子は、川が地球という生き物の血管であることを、朦朧とした精神のどこかで妙にはっきりと感じた。」


    ドナウの旅人は、4人の男女がドナウ川に沿って旅をする物語ですが、この冒頭を読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月06日

    上下2巻の長編。主人公と、その恋人、母親とその愛人が7か国にまたがるドナウ川に沿って旅を続けながら自らの人生を見つめ、愛と再生へと向かっていく物語。宮本さんの作品を読むといつもいろんなことを考えさせられますが、今回は自分の力の及ばない運命だとか人生の不思議とかについて思いを巡らせることとなりました。

    0

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