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Posted by ブクログ 2020年07月01日
私も10年前、ニュルンベルクから、レーゲンスブルク、パッサウ、そしてウィーンへとドナウ川に沿って旅をしたことがあり、この物語の主人公達が旅するのと全く同じ順番にドナウ川沿いの街がでてきて、私も見たその時の風景を思い出し、凄く懐かしく、もう一度訪れたくなりました。
母親と若い愛人、娘と恋人、といった異...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ドナウ河に沿って旅をする。
そんな手紙を送ってきた母親を追ってドイツへ飛んだ主人公の麻紗子。
そして、西ドイツの地で、母が17歳も年下の33歳の男性と一緒に旅をしている事を知って驚愕する。
とにかく早く母に追いついて、日本へ連れ戻さなきゃ。
かつての恋人であるドイツ人の男性と共に母を追い、様々な事情...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月24日
母絹子が父との離婚を決意しドナウ川を沿って黒海に向かう旅に出ることを手紙で知った麻沙子は西ドイツに向かう。そこはかつて自らが青春時代を過ごし、自らの臆病さから共に人生を歩まず去る事を決めた恋人がいる場所。恋人ジークフリートと再会し、再び恋に落ちたが母は17歳年下の長瀬道雄と旅に出ていることを知る。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月06日
母が突然ドイツに旅立った。
追いかけてみると17歳も年下の男と一緒。
娘としては衝撃の事実。
別れたドイツ人の青年とよりを戻し、母を追いかける。
お話のプロットは秀逸。
死を望む人間を救えるのか。
人間の生とは。
悠久の大河ドナウを舞台に物語は進む。
下巻での決着ご楽しみ。
随分以前に読んだ本書...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月22日
宮本輝は、中学生の頃に「錦繍」を読んでものすごく泣けて、以来の読書。
本編は上・下巻に分かれる長編。
ドナウ川に沿って旅をしていく物語。
愛とは、生きるとは、人間とは、とつくづく考えさせられる。
情景描写はとにかく美しくて、ドナウ川や流れている各国に旅してみたくなる。
上巻でかなり話が進んだ感じがす...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月19日
冒頭が素晴らしい!
「蛇行する無数の川は銀色に光っていたが、どうかしたひょうしに、もつれた赤い糸みたいに染まって、麻沙子は、川が地球という生き物の血管であることを、朦朧とした精神のどこかで妙にはっきりと感じた。」
ドナウの旅人は、4人の男女がドナウ川に沿って旅をする物語ですが、この冒頭を読...続きを読む
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