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「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る――。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。
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Posted by ブクログ
今ならメールやLINEなんだろうけど、手紙でのやり取り、哀愁があるなぁ。 宮本輝さんの物語は、生きるということを本当に強く噛みしめさせる。 生きてりゃいろいろあんだよ。 何度もそうつぶやき生きてきた自分を優しくつつみ込んでくれる。やべぇ、書きながら込み上げてきた、、、 みんな一生懸命生きているん...続きを読むだよね。 登場人物みんなそうだった。 普通に考えたらどうしようもない奴と思ってても、最後はちょっと応援したくなる描き方。よし、となれるから不思議です。 名作!
「耳でも聞きたい」そう思った小説は初めてだった。 往復書簡だからなのか、読んでいる時も頭の中で誰かが読んでいるようなイメージがあった。 読み終えるまでの過程はすごくモヤモヤしたのに、終わってしまったららすぐにまた最初のページを開いてしまった。 本当に不思議な魅力のある本。 モーツァルトの39番シ...続きを読むンフォニィを聴いてしまうし、蔵王のダリア園からドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトに乗ってみたいと思う。 綺麗なだけのお話では決してない。 だけど、妙に心に残る言葉や景色は何だろう。 手紙の中で綴られる素直な気持ちや、どうしようもなくても生きる生命の美しさによるものだろあか。
ええ。めちゃめちゃ面白かった。モーツァルトの調べから「生きていることと死んでいることが同じこと」と悟るなんて、、、全編通して死相が漂っている感じがすごく好みだった。冒頭から悲しい物語を予感させ、沁み込んでくる文章だった。まさしく解説通り、手紙で振り返ることで過去を生き直し、未来へ向かう物語。業ってな...続きを読むんだろう、死ぬってなんだろう。余韻に浸ってます。父の「勝沼と離婚してもいい」という切り出すシーンも重くて、涙ぐんでしまった。手紙は終わるべき時機にきちんとけじめをつけて終わって、二人が未来へ進んで良かった。かなり好きな小説だった。
美しい文体の手紙のやり取り。切なくて悲しくて美しい。 宮本輝さんの作品をもっと読んでいこうと思います。
久々に良い本読んだな…と思う読後感。 あらすじに離婚した男と女の愛と再生の物語ってあるし要は復縁していく経緯を描く物語を期待して読み進めていたけれど、 再生ってそういうことか〜!ってなりました。 二人が綴る書簡の美しさはまさに錦繍。 ラストが近づくほど美しく、作品としても味わえるような素敵な一冊でし...続きを読むた。
一番はじめに読んだのは、30年くらい前のハタチ位の時。その後、2〜3回は読んだと思う。 先日、久しぶりに宮本輝さんの別の作品を読む機会があり、懐かしくなって、今回20年ぶりに読みました。 かつての夫婦であった男女の間で交わされる14通の手紙。 暗い過去を振り返るやりとりから、後半になるにつれ、だん...続きを読むだん希望を感じられるやりとりになっていく様子が素晴らしかったです。 また10年後に読み返してみたいです。
紅、朱、橙、黄 色とりどりの紅葉を目にする度、私はこの「錦繍」を思い出さずにはいられないだろう。 錦繍【きんしゅう】 1.錦(にしき)と刺繍(ししゅう)を施した織物 2.美しい織物や立派な衣服 3.美しい紅葉や花のたとえ 4.美しい字句や文章のたとえ 蔵王のドッコ沼へ向かうゴンドラの中で10年...続きを読むぶりに偶然再会した元夫婦 勝沼亜紀と有馬靖明。そんな2人の往復書簡のみで綴られた小説。 別れて10年の歳月が過ぎたというのに、当時を振り返り相手のことを思い、いく枚もの便箋に何時間も何日もを費やして書かれた手紙。 時に冷たく突き放す有馬。しかし再びやり取りが始まると、そんな有馬からも品を感じる。 手紙の丁寧な文章にどんどんと引き込まれ、2人の思いが染み入るように伝わってくる。 あの時の本心。 伝えたかったこと。 ようやく気がついた相手の気持ち、自分の気持ち。 書くことで少しづつ整理されていく。 かつて7年もの間 本当に愛し合っていた2人だからこそ交わすことのできる心と心の答え合わせ。 そんな手紙を読みながら、どれだけお似合いの夫婦だったのだろう、と想像せずにはいられない。 あの日、あのことさえなければ2人は永遠に幸せだったのかもしれない。 この物語の主役は亜紀と有馬に違いない。けれど 有馬の不倫相手であった瀬尾由加子、有馬の同棲相手である令子、星島家のお手伝い育子さん、それに亜紀を含めた4人の色とりどりの女性の「錦繍」であるようにも思えた。 有馬は亜紀への手紙の中で令子のことを 「この厄介な男を大切にしてくれる気立の優しい女ですが、私は愛情を感じていません」と記している。 しかし有馬の手紙の内容は令子との今の暮らしや令子がどんな女かという事ばかりである。 有馬は亜紀への手紙を書くうちに令子の存在の大きさや 自分の令子への気持ちに気付いていくように見える。 一方 亜紀は有馬への消すことのできない愛情を曝けつつも、有馬からの手紙を読み 今まで見て見ぬふりをしてきた現在の夫とのこれからの関係について、あたり一面の「錦繍」を見ながら重大な決断を下す。 2人が手紙をきっかけによりを戻すのではなく、これまでの人生を整理し、また歩き始めるところに この物語の美しさがあるように思う。 手紙はメールやLINEのように一瞬では終わらない。 相手からの手紙を読み、その返事を書き終えるまでの数日感、何度も相手のことを思い浮かべ、文章を反芻し、一文字ずつ自分の手で書いていく。 返事を書く間にも、相手から届いたその手紙を何度か読み直すはずだ。 相手を思う気持ち、相手に費やす時間、その全てが 今よりも遥かに大きく真っ直ぐなものである。 テレビを見ながらとか、電車の中でとか、何かの隙間時間に、なんて返信できない。きちんと机に向かって真正面から取り組まなければならない。 そう思うと、いつから人は人と真剣に向き合わなくなってしまったのだろう。 相手のことだけを思い、机に向かい、ただただ手紙を書くだけの時間。 それがどれだけ愛おしい時間なのか。 2人の往復書簡もまた「錦繍」なのだ。 実際に手書きの往復書簡が冊子になれば、その字体から、心情や気持ちがありありと読み取れて、世界一の名作になるのではないか、なんて妄想をしてみる。 余談 この本を読むまで私の大好きな1冊は夏目漱石の「こころ」だった。 (「こころ」の第3章は先生からのとてつもなく長い手紙だ) でも、この「錦繍」を読んでその気持ちがグラグラとしている。 ただひとつはっきりしていることは、きっと私は人の手紙を盗み見るのが好きなのだ、ということ。 ➖➖➖➖➖➖ 備忘録 亜紀と有馬の手紙 1月16日 亜紀 1通目 3月 6日 有馬 1通目 3月20日 亜紀 2通目 4月 2日 有馬 2通目 6月16日 亜紀 3通目 7月16日 亜紀 4通目 7月31日 有馬 3通目 8月 3日 亜紀 5通目 8月 8日 有馬 4通目 8月18日 亜紀 6通目 9月10日 有馬 5通目 9月18日 亜紀 7通目 10月 3日 有馬 6通目 11月18日 亜紀 8通目
山形文学紀行で紹介された本であるが、蔵王温泉は一場面しか出てこない。その場所で別れた夫婦が偶然に再開する。しかし、多くの場面は関西であり、大阪であり京都である。
昔はこうして連連と手紙を書いたものでした。 本当は別れたくはなかった、本当は今も愛し愛されていることがわかった。でも一緒にはなれない現実もある。 女は、生きることと死ぬことは同じと感じ、その言葉に男は、己の為した全ての行為、心に抱いた思念は、死の世界へ移行した自分を打擲すると伝えた。 過去に囚われた...続きを読む苦しみが、希望に満ちてくる瞬間がある。その時、美しい錦の織物が紡がれたように感じました。 この人の作品は本当に素晴らしい!
東京も紅葉がたけなわ、久しぶりに読みたくなりました。 往復書簡の形式。 互いに愛し合いながらも思いもよらぬ別れで傷つきなお生きてきた元夫婦が、 それぞれの人生で立ち直って生きていく話です。
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