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Posted by ブクログ 2016年11月20日
あるテレビの仕事の取材でベトナム青年がふともらした「僕らの王子は、日本に殺されたようなものなのに、日本人は誰もこのことを知らない」という一言をきっかけにして、戦前の文献などを調べることとなったベトナムの王子クォン・デについての伝記。日露戦争で欧米列強の一国であるロシアに勝ったことはアジアからの期待は...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月06日
本書のなかで、客観的な歴史など存在しない、歴史とは解釈するものによる主観的なものだ、と著者は云う。私も至極最もだと思う。だから、他人の主観を鵜呑みにしてはいけないのだ、とも思うのだ。
ベトナムへは仕事で何度となく行ったが、いまだにその理解が難しい。私が子供の頃のベトナム戦争。そして終戦と統一。けれど...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月25日
歴史の闇に埋もれてしまったベトナムの王子、クォン・デについて書かれたドキュメント。
クォン・デと言う人物は読むまで知らなかった。ベトナムの歴史も、ほとんどと言っていいほど知らない。
本書は大きく分けて二つのシーケンスから成り立っている。
一つは書き手である森達也自身が自分の足でクォン・デを追うものと...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月23日
植民地支配を受ける、ベトナム(仏領インドシナ)の王族として日本にわたり、そこから祖国を思いながらついぞ帰れずに亡くなった人生。報われないことも多い中、彼を支えた人たちとの交流が心に残った。犬養毅との交流は日本の昭和史を知るうえでも貴重だと思った。彼の帰国を祖国で待っていた妻トランのその後も気になった...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月06日
これじゃあドキュメントじゃなく小説だよ。森達也は司馬遼太郎になりたいのか?とか思いかけたけど、うん、やっぱり森達也でした。日清・日露戦争以降の歴史なんて、学校でもまともに教わってないし、こんなことが起きていたなんて全然知りませんでした。そういう意味ではおもしろかったし、多くの人に読んでもらいたい。と...続きを読む
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