母性社会日本の病理

母性社会日本の病理

968円 (税込)

4pt

必ずプラス・アルファがある河合隼雄の本! 「大人の精神」に成熟できない日本人の精神病理がくっきり映しだされる!! 心理療法をしていて、最近心理的な少年、心理的な老人がふえてきた、と著者はいう。本書は、対人恐怖症や登校拒否症がなぜ急増しているのか、中年クライシスに直面したときどうすればいいのか等、日本人に起こりがちな心の問題を説きながら、これからの日本人の生き方を探る格好の1冊。

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母性社会日本の病理 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年12月29日

    全ての子どもを愛する絶対平等観の母性原理。
    切り離す、序列をつける父性原理。

    母性原理的な社会の代表例はインド。階級が始めから「与えられたもの」として存在する社会。たとえ、下層のカーストにある人でも「与えられた」ところに一生留まるものとして、競争に破れたという惨めさを味わうことはない。これに対して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月01日

    「第一章 日本人の精神病理」が分かりやすく勉強になりました。

    第二章以降の「ユングと出会う」、「日本人の深層心理」、「物語は何を語りかけるのか」は、いずれも深層心理を扱ったもので面白いし言っていることはわかるのですが、私にとっては書いてあることをそのまま受け取るしかなくという状況でした。河合隼雄...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年09月01日

    母性原理と父性原理の違い。
    能力主義と平等主義。
    日本人の自我構造。
    夜の意識とイメージ、、等々興味深かった。

    個人的には、相手の母性原理から来ることで、
    あたしを責めているようなことがあっても、
    気にしなくていいってことがわかった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    初めての河合隼雄です。予想以上によかったよ。納得の連続。特に、日本の社会が母性社会で、それが個人としての自我の確立をそがいしている、という教育にも関連する考察には、ふかーくなっとく。でも、後半はユング入門書って感じで、私はあんまり興味もてませんでした。

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    Posted by ブクログ 2022年08月30日

    日本人にとっての自我の確立には、西洋的合理性だけでは事足りないことの認識。強いグレートマザー、場を重んじる、そういう傾向に自覚的であること。

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    Posted by ブクログ 2022年07月26日

    河合さんの講演集。
    中年の危機の話だけでは本にならないので、他の話を付け足して本を厚くした感じ。
    初本の中央公論社のを読みました。
    この本で働き盛りの中年の男性に「中年の危機」という概念を知ってほしいです。

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    Posted by ブクログ 2022年05月05日

    1970年代に書かれた本らしく、文体が硬め。参考文献が多数引用された論文だった。
    日本が西洋に比べ、父性原理が弱くイニシエーションを経て大人にならない、といった論説は現代に対してもとても説得力があった。それに対して、だから日本はけしからんとか、日本は素晴らしいんだ、みたいな、両極端に振れることなく、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月20日

    父性社会の物事を「切断する」ことと違い、母性社会は全てを「包含する」。西洋は父性社会であり、日本は母性社会である。それで日本の社会現象を説明できる。もちろんどの社会にも父性と母性の両方は存在するが、どちらが優位を持った社会であるかで違いがでる。「個」の倫理と「場」の倫理。「場」から疎外される孤独か。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月13日

    単行本化された、雑誌等に寄稿した作品の集まり。

    ユング心理学研究所や、日本が母性社会として父性がなくなっていることなどを述べている。日本や人間関係を読み解くにはよいかもしれない。

    いわゆる日本人論ブームの1つに数えられる本である。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    現代の日本人をユング心理学という角度から見るとどう見えるのか、という感じの本と言えばいいのでしょうか。
     読んでみてもらうのが、一番早いような…(説明になってませんが)

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