夜光虫

夜光虫

1,199円 (税込)

5pt

栄光に彩られた野球人生を全うするはずだった加倉昭彦を肩の故障が襲う。引退、事業の失敗、離婚、残った莫大な借金。加倉は再起を賭け台湾プロ野球に身を投じる。それでも将来の不安が消えることはない。苛立つ加倉は台湾マフィアの誘いに乗り、放水――八百長に手を染めた。交錯する絆と裏切り。揺れ動く愛と憎しみ。破滅への道しか進むことのできない閉塞状況のなかで解き放たれていく狂気……。人間の根源的欲望を描き切ったアジアン・ノワールの最高峰!

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夜光虫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    たまにこういうドロドロ・グチャグチャ・卑怯者や裏切りばかり、ヤクザが好き勝手に暗躍する金と欲に塗れた救いようのない小説を読みたくなる。この小説はその期待を裏切らない途中で本を置けない一冊。一気に読んでしまった。日本球界で華々しい成功を収めた投手が、怪我で野球人生転落。台湾で再起を図るが八百長に手を染

    0
    2021年08月10日

    Posted by ブクログ

    疾走感のある文体に、吐き気を催すほどの恐怖と、愛情に対する切なる渇望とが、見事に融け合った作品でした。

    0
    2013年01月31日

    Posted by ブクログ

    正義を押しつけて人の気持ちを踏みにじる俊郎が嫌い。夫が殺されたのにその友人にさっさと乗り換えて被害者づらする麗芬が嫌い。
    善人に見えてもどいつもこいつも身勝手。悪人に見えるやつはさらに深い業を抱えていて救われない。
    結局だれ一人、主人公の味方はいなかった。
    だれもが主人公を騙し、利用しようと思って近

    0
    2010年05月25日

    Posted by ブクログ

    主人公の末路が何とも。。。
    馳星周の描く世界は現実の自分が置かれている環境とは180°違う世界。
    それゆえに惹かれる(没頭できる)のだろうか?

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    展開の速さ、文体の歯切れの良さ、余分な描写のなさ、そして物語の構成の緻密さ。どれをとっても素晴らしい。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    紛れもないノワール。
    自分に欠けていると思う執念や情熱の暗黒面。
    運よく噴出していないだけで人が陥る可能性のある怖いトリガーに手をかけてしまった者の話。

    0
    2025年02月11日

    Posted by ブクログ

    個人的には不夜城より面白かった。
    所謂ノワールであるが殺した親友の妻に手を出すクズが主人公。
    最後にその女性に指輪を渡して去るところで物語は終わる。ピアニストを撃てに似た読後感があった。

    0
    2023年05月02日

    Posted by ブクログ

    これが馳さんの最高傑作っていうコメントをどこかで見たので読んでみた。
    確かにこれまで読んだ作品の中では一番面白かったと思うけど、五十歩百歩という気がしなくもないと言ったら悪く言い過ぎかな。

    日本プロ野球界でエース級の活躍をしたものの故障が元で引退し、再起をかけて渡った台湾プロ野球で、己の弱さから八

    0
    2022年11月19日

    Posted by ブクログ

    なんつー、重く哀しく辛い話なんだ....。

    人生が狂いどんどん堕ちていくあたりは、もう止めてくれと心は叫ぶが、
    手はページを勝手にどんどんめくってしまい、
    貪るように読んでしまった。
    もー凄まじいインパクトある物語。

    救いはラスト、女性と会うシーン。
    彼女のとった行動と、主人公の対応がこれまた泣

    0
    2019年07月02日

    Posted by ブクログ

    加倉昭彦は日本のプロ野球で活躍したが,故障が続き台湾のプロ野球に転ずる.台湾では八百長が横行しており,放水と呼ぶ.通訳の王東谷は戦前の日本統治下で山村輝夫という名を持っていたことなどから,昭彦に良くしてくれた.同僚の台湾人・張俊郎と懇意になるが,真面目な俊郎が放水を警察に密告することから話が展開する

    0
    2017年08月31日

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