細雪(上)

細雪(上)

605円 (税込)

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大阪船場に古いのれんを誇る蒔岡家の四人姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子が織りなす人間模様のなかに、昭和十年代の関西の上流社会の生活のありさまを四季折々に描き込んだ絢爛たる小説絵巻。三女の雪子は姉妹のうちで一番の美人なのだが、縁談がまとまらず、三十をすぎていまだに独身でいる。幸子夫婦は心配して奔走するが、無口な雪子はどの男にも賛成せず、月日がたってゆく。

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  • 細雪(上)
    605円 (税込)
    大阪船場に古いのれんを誇る蒔岡家の四人姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子が織りなす人間模様のなかに、昭和十年代の関西の上流社会の生活のありさまを四季折々に描き込んだ絢爛たる小説絵巻。三女の雪子は姉妹のうちで一番の美人なのだが、縁談がまとまらず、三十をすぎていまだに独身でいる。幸子夫婦は心配して奔走するが、無口な雪子はどの男にも賛成せず、月日がたってゆく。
  • 細雪(中)
    693円 (税込)
    雪子と対照的に末娘の妙子は自由奔放な性格で、男との恋愛事件が絶えず、それを処理するためにも幸子夫婦は飛びまわらざるをえない。そんな中で一家は大水害にみまわれ、姉の鶴子一家は東京に転任になる。時代はシナでの戦争が日ましに拡大していき、生活はしだいに窮屈になっていくが、そうした世間の喧噪をよそに、姉妹たちは花見、螢狩り、月見などの伝統的行事を楽しんでいる。
  • 細雪(下)
    781円 (税込)
    昭和十六年、三十五歳になった雪子は、やっと貴族出の男との縁談がまとまり、結婚式に上京する。他方、バーテンと同棲した妙子は子供を死産してしまい、明暗二様の対比のうちに物語が終る。『源氏物語』の現代語訳をなしとげた著者が、現代の上方文化のなかにその伝統を再現しようと、戦争中の言論統制によって雑誌掲載を禁止されながらも、えいえいとして書き続けた記念碑的大作。

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細雪(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年11月03日

    蒔岡家の四姉妹が生きた戦前の関西での日々。
    なかなかまとまらない三女の縁談など、静穏な暮らしの中での出来事が流麗な文体で綴られる。

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    Posted by ブクログ 2022年10月19日


    文庫版、上中下合わせて1000p超
    ドラマの脚本の様な淡々とした筆致でここまで読ませられるのかと驚愕。
    描写が美しい、言葉が美しい作家は巷に溢れているが、なにより本作は、というより谷崎は日本語が美しい。
    特にこの『細雪』は谷崎の到達点だと感じる。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月22日

    四姉妹の日常を覗き見ているようで面白かった。
    姉妹とは今も昔もその在り方は変わらないのだろうか。自分たちと重なる場面も見受けられ、懐かしさを覚えた。

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月27日

    あらすじ
    1936年(昭和11年)秋から1941年(昭和16年)
    春までの大阪の旧家を舞台に、4姉妹の日常生活の悲喜こもごもを綴った作品。阪神間モダニズム時代の阪神間の生活文化を描いた作品としても知られ、全編の会話が船場言葉で書かれている。上流の大阪人の生活を描き絢爛でありながら、それゆえに第二次世...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月23日

    随分前から積読してあった本です。
    何度も途中で挫折してこれは大人になったら面白さがわかる本なのか(十分大人なんですが)と思ったら『世界は文学でできている』で楊逸さんが中高生にお薦めしていたので、慌てて読んでみました。
    読んでいるうちに、だんだん面白くなってきて、読むスピードが上がっていきました。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月06日

    上流の家系に生まれた4姉妹の物語。
    上から鶴子、幸子、雪子、妙子で、主に次女の幸子視点で語られる。
    三女の雪子が齢30にしていまだ未婚であり、家族のつてで縁談(お見合い?)を組んではいるものの、なかなかまとまらずにいる。
    雪子は無事に嫁げるのか?が物語の主軸でしょうか?

    雪子は家族や姪っ子とは快活...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月15日

    鶴子、幸子、雪子、妙子
    の4姉妹の話

    格式高い家柄だった蒔岡家が衰退していく中でのドタバタ劇
    みたいな
    雪子の子どもの頃まではある程度豪華な暮らしができていたけど妙子はその暮らしを知らないという背景がある

    題名から雪子メインかなと思いきや、案外妙子が1番話題になっていたような
    あと、幸子の夫の貞...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月07日

    谷崎潤一郎の代表作。名家に暮らす4姉妹の物語。
    厳格でテキパキとしている長女鶴子、常に妹達を温かく見守る次女幸子、縁談がまとまらないけれども、焦る様子のなくお淑やかな三女雪子、恋愛も私生活も行動派な四女妙子。
    それぞれにチャーミングな部分があり、姉妹達の会話にはものすごく品があり、心の温かくなる一冊...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月12日

    初めて読んだ高校生時代、特に読書が好きでもなかった自分がかなりな長編にも関わらず夜更かしして読みふけった。数十年ぶりに読み返してみたけど、相変わらず魅了された。それぞれに個性の違う4人姉妹の一人一人をみずみずしく描いているところに、谷崎潤一郎の女性へ向ける愛情を感じる。また、庭の緑や天候など、身近な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月29日

    上中下の3冊で、中の途中で挫折しそうになったが、なんとか持ち直して最後まで読むことができた。
    4人姉妹の主に次女の視点を中心に、三女の結婚への道のりと四女の恋愛と自立が季節の移り変わりとともに語られる。女の生活の色々(家庭のゴタゴタからお洒落、人付き合いその他)が女の視点からうまく語られているのだが...続きを読む

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