氷平線

氷平線

小説・文芸
607円 (税込)

3pt

『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した桜木紫乃のデビュー作品集! 真っ白に海が凍るオホーツク沿岸の町で静かに再会した男と女を描く『氷平線』。酪農の地を継ぐ者たちの悲しみと希望を、牧草匂う交歓の裏に映し出した『雪虫』(オール讀物新人賞受賞作)――。北海道の農村を覆う閉塞感と、そこに生きる男女の虚無的で乾いたセックスを鮮烈に描いた、読む者の魂を熱く震わせる全6篇を収録。桜木紫乃の原点はここにある。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    氷平線
  • タイトルID
    :
    215827
  • 電子版発売日
    :
    2013年07月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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氷平線 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かった。

    僕の今のメンタルでは、短編集がちょうどいい。

    集中力がもたない。

    処女作とは思えない良作だ。

    北海道が舞台だということにも、

    とても親近感を覚える。

    0
    2026年01月20日

    Posted by ブクログ

    やっぱり好きだ!
    この曇天のような灰色で息苦しい、そして覗き見しているような生々しい背徳感。そんな桜木紫乃作品を無性に読みたくなった。

    6話短篇集は全部、北海道が舞台。
    ご出身の釧路だけでなく、十勝やオホーツク海の入江の町など。『雪虫』がデビュー作。

    閉鎖的な場所に留まる人、土地を捨てる人、行き場のない人。どの作品も完成度高い。哀しいけど逞しくもある男女の物語に、溺れそうになった。
    今年の上位に入る!

    0
    2025年12月12日

    Posted by ブクログ

    北海道で生きる女性の6つの物語。
    雪深い土地ならではの静かな強さが前面に出ている。
    性的描写も、イヤラしくなりすぎず、けど淡白になりすぎず。
    静かに激しいとてもドラマティックで、あっという間に読み終えた。すごくよかった。

    0
    2022年03月13日

    Posted by ブクログ

    桜木紫乃さんのデビュー作です。デビュー作とは思えないほど、短編集なのに、重厚な本だと思います。単なる男女の愛だけではない、様々な感情が生まれる不思議な読後感です。オススメ!

    0
    2022年01月02日

    Posted by ブクログ

    モノトーンなのに鮮やか。冷たいけど生々しい。
               (瀧井朝世さんの解説より)

    ​忘れられない思いの作品だったので、再読しました。
    しかし、
    自分の3年前の感想​​を見ますと、忘れられない作品と思ったわりにはあっけらかんとブログしておりました。

    特に短編6篇(「雪虫」「霧繭」「夏の稜線」「海に帰る」「水の棺」「氷平線」)のうち最初の「雪虫」が何とも言えずいいのです。オール読物新人賞デビュー作だそうで、これで世に出ましたという作品だからでしょうか。そもそもの桜木さんワールドのはじまり。

    どんな風にいいのか?ストーリーがうまい。情景が湧いてくる。
    芳しい牧草の中での交歓、牧歌的風景。高校以来付き合ってるいい年の男女の紆余曲折。
    持っていかれる感情。明るい中の哀歓をかみしめたくなる。余韻が嫋々とそして納得する。

    *****
    <3年前の感想>

    桜木紫乃さんの短編集『氷平線』と『誰もいない夜に咲く』にはまって

    「格差社会の現代の片隅に生きている」短編の主人公たち(『誰もいない夜に咲く』解説)
    「一億総中流」の昭和に駆け抜けたわたしからみれば、「庶民の哀歓」になる
    やっぱりちょっと古いかなあ(笑
    つまり、いつの時代も庶民は悲哀に満ちた人生を送っている、ってこと

    主人公たちが
    けしてお金持ちではなく、家庭が崩壊しかけてるか、肉親同士が解り合えず
    夫婦円満でないか、離婚してるか、恋人フラれているか、さびしい、きびしいひとり身か

    しかし
    この作者の短編の数々が一見「暗いものがたり」を編んでいるようにも
    背景にからっとした空気の北海道の風景がそこはかとなくはめ込まれてあるので
    そこに目が行く、目だけで無く、そこへ旅行したくなる不思議さ

    その風景の中で哀歓をかみしめてみたい、なんてさ
    だからうまい作家ってことになるのだけれど

    北海道がからっとしているという感想もわたしの幻想なのかもしれない
    霧の摩周湖は行った時、ほんと霧で何も見えなかったしね(笑

    0
    2019年11月10日

    Posted by ブクログ

    北海道に生きる大人の男女の愛と人生を描き続ける直木賞作家・桜木紫乃さんの心を打つデビュー作品集。ここに描かれる男女達は意志が強固なしっかり者ばかりなのですが、でも時には自力ではどうしようもない辛くて哀しい運命もあるのですね。『雪虫』達郎の仕事は四季子を愛しマリーを幸せにする事ですね。『霧繭』真紀には男よりも着物なのですね。『夏の稜線』京子は最早限界でこれが最善の道でしょう。『海に帰る』自由気ままでいたい女・絹子。『水の棺』不幸や落ち目の時も見捨てないのが真実の愛。『氷平線』友江の薄幸の人生に涙が溢れます。

    0
    2019年02月24日

    Posted by ブクログ

    思うに任せぬ人生を歩女性の切ない話。雪虫のフィリピン人女性、幼馴染、夏の稜線の都会から来た女性、「深奥」に潜む熾火のようなものを通して、女の幸せとは何かを考えさせられる。
     

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    雪が降る様は、緩慢な時の流れを思い起こさせる。一年のうち、三分の一はそれが続く。積もれば容易く抜け出せない要塞を築き、人々を中に閉じ込める。
    雪国に在って、しだいに神経が麻痺していくような感覚はわかる気がする。
    極寒の気候で熱はひときわ存在感をもち、痛みは研ぎ澄まされて鋭く、悲しみは沁み通る。
    寥々たる地を背景にすれば、生きた人間の輪郭は否が応でも太く浮き出てくる。

    あらゆる要素が舞台装置として、これ以上ないほど有効に機能している。
    故に、どの作品も「北海道でなくてはならない」と思わされる。もしも別の場所が舞台だったなら、まったく異なる印象をもったと思う。

    全体を通して、思ったことがもう一つある。
    和裁師、理容師、歯科医師…桜木さんの描く職人像がどれも好ましかった。
    倦んだ空気をまとった作品群の中で、自らの職務を矜持を持ってやり遂げる人々の姿は、晴れ晴れと描かれている。

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    今回は特に渋いなあ。。。
    と思ったら、桜木紫乃さんのまさかのデビュー作
    卓越された描写力と人物造形力は既に健在
    収録されているのは六編だが、
    長編小説を読み終えた様な深い読後感がある

    オホーツク沿岸の冷たい大地とは対象的に、北の大地に人生をささげてきた家族や男女の関係が生々しい
    狭い社会の中でのままならない日常、行き場のない心はさまよい、温めてくれる他人を求める
    しかし、どの話にも出てくる女は逞しくブレない生き様だ

    良かったのは『霧繭』と『氷平線』
    『霧繭』は和裁師の女の話
    『氷平線』とは”水平線”ならぬ”氷水線”
    水平線のように広がる氷の大地のことであり、凍てついた海と空の境をなす線をいう
    あの頃を思い出し友江を手に入れたいと思う誠一郎
    誠一郎を思いながらも将来を見てしまう友江
    交わることのない二人の想いがどこまでも続く氷平線に溶けていく
    最後は衝撃が待っている

    雪虫、海霧、氷平線、出面取り等、北海道ならではの言葉に、より凍てつく大地の描写がリアルになった

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    今まであまり読まないジャンルでしたが面白かったです。どうにも上手くいかない仄暗い男女の関係をくどすぎずさっぱりすぎず描かれていてなんとも言えない気持ちになりました。大人の苦い恋愛小説です。

    0
    2023年12月17日

氷平線 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    氷平線
  • タイトルID
    :
    215827
  • 電子版発売日
    :
    2013年07月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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