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Posted by ブクログ 2021年05月03日
あなたは「氷平線」というものを見たことがあるでしょうか?
当たり前でしょ、海に行けばいつでも見れるよ!と思ったあなた、もう一度「 」の中をよーく見てみてください。これは”水平線”ではありません。「氷平線」と最初の一文字が『氷』という字になっているのがポイントです。えっ!それって何?なんて読むの?...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月10日
モノトーンなのに鮮やか。冷たいけど生々しい。
(瀧井朝世さんの解説より)
忘れられない思いの作品だったので、再読しました。
しかし、
自分の3年前の感想を見ますと、忘れられない作品と思ったわりにはあっけらかんとブログしておりました。
特に短編6篇(「雪虫」「霧繭...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月24日
北海道に生きる大人の男女の愛と人生を描き続ける直木賞作家・桜木紫乃さんの心を打つデビュー作品集。ここに描かれる男女達は意志が強固なしっかり者ばかりなのですが、でも時には自力ではどうしようもない辛くて哀しい運命もあるのですね。『雪虫』達郎の仕事は四季子を愛しマリーを幸せにする事ですね。『霧繭』真紀には...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月10日
短編集、やっぱり好きだな。すぐにぐっと物語に入り込め、瞬時にその世界観を味わうことができるから。そして桜木さんの物語は本当に迷いがない。いつだって登場人部と私が対面できる贅沢な場面を作り上げてくれる。北海道は寂れた街や村。そこで藻掻いて生きる人間たち。当人は努力していても状況環境が許してくれない。い...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月18日
雪が降る様は、緩慢な時の流れを思い起こさせる。一年のうち、三分の一はそれが続く。積もれば容易く抜け出せない要塞を築き、人々を中に閉じ込める。
雪国に在って、しだいに神経が麻痺していくような感覚はわかる気がする。
極寒の気候で熱はひときわ存在感をもち、痛みは研ぎ澄まされて鋭く、悲しみは沁み通る。
寥々...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月10日
今回は特に渋いなあ。。。
と思ったら、桜木紫乃さんのまさかのデビュー作
卓越された描写力と人物造形力は既に健在
収録されているのは六編だが、
長編小説を読み終えた様な深い読後感がある
オホーツク沿岸の冷たい大地とは対象的に、北の大地に人生をささげてきた家族や男女の関係が生々しい
狭い社会の中でのま...続きを読む
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