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Posted by ブクログ
歳を取ると、大事なものが増える。家族を持ち、それなりの収入を得て、不自由なく幸せである。だが、いわゆる中年の危機なのかオレの人生これでいいのか?と思うこともしばしば。定年したらアレをやろう、暇ができたらこれがしたい、という条件付きの願望が増えていく。いつしか大事なものを言い訳にしているような気にもなる。
人生を振り返り、現在の自分を形作った本当に重要な決断は3つしかない。そのいずれもが、自分の心に向き合って決めたことだった。これから自分のする決断がどういうものであるかはもちろんわからないものの、心の声に耳を傾けること、頭から否定するのではなく真摯に対応することの重要性が沁みた。
◯良かった言葉
「幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油(いま自分の持っている、僅かながら価値のあるもの)のことを忘れないことだよ」
「秘密は現在に、ここにある。もしおまえが、現在によく注意していれば、おまえは現在をもっと良くすることができる。そして、おまえが現在を良くしさえすれば、将来起こってくることも良くなるのだ。」
Posted by ブクログ
『アルケミスト』は、「願えば叶う」という物語ではなく、「本気で自分の人生と向き合うことで見えてくるものがある」という物語だと感じた。
印象に残ったのは、「自分を縛っているのは自分だけだった」「本当に起こっていることではなく、自分が見たいように世の中を見ていた」という言葉。人生を制限しているのは環境や他人ではなく、自分自身の思い込みなのかもしれないと考えさせられた。
また、「人生は今生きているこの瞬間」「現在を良くすれば、将来起こってくることも良くなる」という考え方も心に残った。未来ばかりを追いかけるのではなく、今この瞬間を大切に生きることが、結果として未来をつくるのだと思った。
プロジェクトが一段落し、函館から大阪へ帰任移動中に読み終えたこともあり、「ココは見知らぬ場所じゃない。新しい場所なんだ」という言葉は、今の自分に重なった。場所が変わることよりも、その場所でどう生き、何を感じ、何を得るかの方が大切なのだと改めて感じた。
読み終えて残ったのは、「願えば叶うなんてことはない。本気で向き合えば見える、見えてくるものがある。」ということ。人生はどこへ行くかではなく、どう生きるか。その積み重ねが、自分だけの物語になっていくのだと思う。
人生資産を増やしたいと思っている今だからこそ、この本は深く心に残った。
「ココは見知らぬ場所じゃない。新しい場所なんだ」
「人生は今生きているこの瞬間」
「現在を良くすれば、将来起こってくることも良くなる」
「他の者の運命を邪魔する者は、自分の運命を決して発見しはしない」
「人生はパーティー」
Posted by ブクログ
仕事で会ったインド人からこの本の英語版ペーパーバックをプレゼントされ、英語で読むのはしんどいなと思って日本語版を読んでみた。
敢えてジャンル分けすると、大人向け寓話、か。「星の王子さま」(小さな王子)に匹敵する名著、との呼び声が高い作品だそう。売れ行き1億5千万部で実際に星の王子さまより売れてる、との情報も出てくるが、貰ったペーパーバックには65百万部とある。数値の精度はどうあれ、面白い本だった。
最後の顛末を読むと、「青い鳥」的な要素もあるけれど、錬金術師が言うように、最後の前兆を聴けた場所で見たピラミッドは最高に荘厳で美しかった訳で、コスパ、タイパ、なんて関係なく、心の命ずるままに行動するプロセスそのものに大いに価値がある、ということかな。(少年サンチャゴがピラミッドに行きたかったのは、夢のお告げで、そこで宝のありかを知ることができる、と信じたからであって、ピラミッドを見たかった訳でもなければ、ピラミッドは家の裏に石を積めばできる程度のもの、と思っていた点が重要な点。)
「スピリチャル系」と思うと鼻につくひともいると思うが、星の王子さまと同じジャンルだと思えば、入りやすいかと思う。
P70
「マクトゥーブ」と商人が最後に言った。
「それは、どう言う意味ですか?」
「これがわかるためには、アラブ人に生まれなければならないよ」と彼が答えた。「しかし、おまえの国の言葉でいえば、『それは書かれている』というような意味さ」
P121
「もし良いことが来るなら、それはうれしい驚きということになるだろう」と千里眼は言った。「もし、悪いことが起こることになっていて、それを前もって知っていたら、おまえさんは、まだ起こらない前から、苦しまなければならないだろう」
P154
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくことよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」
P178
「錬金術が存在するのは、そのためです」と少年は言った。「すべての人が自分の宝物を探し出して、以前の人生よりも良くなりたいと思うからなのです。鉛は、世界がそれ以上鉛を必要としなくなるまで、鉛としての役割を果たすでしょう。しかし、そのあとは、鉛は金に変わらなくてはなりません。
これこそ、錬金術師が行うとことなのです。私たちが今の自分より良いものになろうと努力すれば、自分のまわりのすべてのものもよくなるということを、彼らは教えているのです」
Posted by ブクログ
数年前に『星の王子様』を読み、子供の頃に読んでおけばよかったとガッカリしたことがある。
本書も童話的な世界観に深い教訓が散りばめられているという点では、話のテイスト自体は『星の王子様』にかなり近い。『君たちはどう生きるか』にも。その上で、ぼくのような然程イマジネーションに富んでいない人間でも好きになれた得難い一冊。
テーマもさることながら、シチュエーションがまずいい。マジック・リアリズムと一括りにしてよいのか分からないが、アンダルシアの平原やモロッコの喧騒、サハラ砂漠の寂寞など。どこか現実離れした、何が起こってもそう不思議ではないという気持ちにさせられる。著者の放浪体験が元になっているとか。
愛や勇気、人生をより善く生きる知恵という普遍的かつ遠大なテーマの本だが、目の前の物事に全力で取り組めば他の大切なこともそのことから学べる、というスタンスはビジネス教養書っぽくもある。このあたりも親しみやすさの所以だろうか。
何度も読み返して、座右の書に挙げたくなる一冊。出会えてよかった。
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