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Posted by ブクログ 2021年06月23日
石川啄木が好きです。
自分への圧倒的な自信、時折垣間見せる傲慢さ、このままでは生きたい道では生きていけない弱さ、人間としての甘さ、それでも圧倒的な魅力。
すべてが含まれている彼の作品が好きです。
『一握の砂』
『悲しき玩具』
両方を読み比べることで、彼のことを好きになる人もいれば、彼のことを嫌...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月04日
【本の内容】
啄木の処女歌集であり「我を愛する歌」で始まる『一握の砂』は、甘い抒情にのった自己哀惜の歌を多く含み、第二歌集の『悲しき玩具』は、切迫した生活感情を、虚無的な暗さを伴って吐露したものを多く含む。
貧困と孤独にあえぎながらも、文学への情熱を失わず、歌壇に新風を吹きこんだ啄木の代表作を、彼...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月10日
ヤバイ、まず冒頭の献辞がヤバイ。今まで読んだどの献辞よりも心打たれる。
『-また一本をとりて亡児真一に手向く。この集の稿本を書肆の手に渡したるは汝の生まれたる朝なりき。この集の稿料は汝の薬餌となりたり。而してこの集の見本刷を予の閲したるは汝の火葬の夜なりき。』
貧困と死別によって着想を得た短歌は...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月19日
今から128年前、金田一京助は1882年5月5日に岩手県盛岡市で生まれて、39年前の1971年11月14日に79歳で亡くなった言語学者・民俗学者。
その子息の金田一春彦(2004年に91歳で没)とともに、言語学者として多くの編纂に携わった国語辞典を、私たちも重宝して使わせてもらい(そう思って使って...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年05月09日
生活に関しては、女にも金にもだらしなく、借金まみれの可憐な駄目人間。
文学に関しては、苦界にあってますます鋭く尖る自負心をもつ気位の高い激情家。
蟹と戯れたり、母を背負って泣いたり、停車場で同郷人の声に耳を澄ませたり、
センチメンタルな石川啄木のイメージが吹ッ飛ばされた。
教科書に掲載されている紅...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月19日
歌の内容は何とも暗い。
しかし暗いだけでなく、その中に日々の小さなあたたかな出来事や、それらを愛する気持ちが感じられて、啄木の筆致のいみじくがつたわってきた。
生まれ故郷への哀愁も、貧困による喘ぎも、病による苦しみも、たくさん歌に詰まっている。
哀しくもなるが、共感もしてしまう。
豊富なあとがきや啄...続きを読む
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