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「知を生み出し共有する仕組み」が普及したことで、イノベーションの連鎖が起こっている現在。その構造に着目し、さらに立場や領域を超えて人々がつながり創造性を加速させられるよう、インターネット・コミュニティ「ニコニコ学会β」がつくられた。最初の実践は「ユーザー参加型学会(シンポジウム)」の開催だ。
これまでに実施した3回のシンポジウムはすべてニコニコ生放送で中継され、オンライン視聴者は総計25万人以上(生放送での視聴者数)、コメントは14万件を超えた。そこでの実践に、ニコニコ学会β実行委員各自が大学、研究所、IT企業等での仕事や研究、またアーティスト、デザイナーとしての活動を通して得た経験や知見を織り交ぜ描き出す、知的生産の最前線!
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Posted by ブクログ
CGMなどに興味があったので、あと表紙のミクに惹かれたのもあって、ニコニコ超会議で購入。
ニコニコ学会βは名前は知っていたものの中身は知らなかったので、本書を読んで興味を持った。。中で活動している研究者の人のコメントを交えながら著述していくスタイルで読みやすかった。
研究者の話はどれも刺激的なのだが、特に印象に残ったのはYahoo!知恵袋を設計した岡本真さんの話。おおざっぱに言うと、クリエイションの創造性を発現させるためには、思いつきや直感に頼る経験主義でなく、研究に基づいた知性的なあり方が必要ということをおっしゃっていた(ちょっと違うか?)。
これを読みながら、僕は小林秀雄さんの直観と論理の対比を思い出した。小林さんが言うには、直観的に掴んだものを論理的に説明することはできるが、論理的に積み重ねても直観的に捉えられるものは生まれないという話で、いっけん岡本さんの話の反対のことを言っているようにも見える。
でもそうではなくて、これは一緒のことを言っているのだと僕は思う。要は説明をすること、裏付けをすることは小林さんの話でも必要なわけだ。小林さんがこの話をする時に、将棋の話の例を出す。棋士は次の手を迷って長考するのではなく、直観的に捉えた次の一手がほんとうに合っているか確かめる(=論理)ために長考しているのだという。話はずれたが、この棋士の姿勢と、岡本さんのいう知性的なあり方、「『研究』というマインド」(p.83)は近しいもののように思った。
しかし世の中には面白いことをしている人がたくさんいるのだなと感心した。読んでいくうちに僕も「研究やってみた」とタグ付けしてニコニコ動画に上げたくなった。そんな1冊。文系理系問わず楽しい本だと思う。
Posted by ブクログ
チェック項目3箇所。YouTubeは、「使いやすい動画アップロードツール」という方向に機能を進化させ、ユーザーもそのように使っている、これに対してニコニコ動画は、「動画をもとにコミュニケーションをする」ことを志向している、ニコニコ動画にはコメント機能があり、YouTubeなどの動画サイトとは違って、あるユーザーが入力したコメントは動画の上を右から左に流れる。研究とは、仮説を立てて、それを検証するというプロセスを指す言葉だ、そのときの検証方法に特徴があって、自分以外の人でもそれを検証できるようにすることという制約がついている、このプロセスにあてはまれば研究といえる、つまり、研究しようと思ったら特に資格もなにもいらない。30年前よりも10年前のほうが、10年前よりもいまのほうが、社会は多様化して、みんなそれぞれの「自分の好きなこと」を追いかけられるようになってきた、なんとなく発展途上な国より、先進国っぽい国のほうが、人は自由そうですよね、みんながテレビを見ていた時代より、いまのほうが「じぶんだけのもの」を追えるようになっていて、それは幸せだと思います。
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